ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン911】 創新麺庵 生粋 (東京・池袋) 塩そば

【コレ食ったわけ:休日出勤の遅〜い昼食。また寝過ごして池袋。】

  朝の東京駅で食ったタンメンが腹持ちが良かったのか、正午を回ってもバリバリ仕事モードですやん!いわゆるゾーンに入ったアタクシは、一気に仕上げと行かんと欲してそのまま仕事を続けます。そして電池が切れたように午後2時に動きが止まってしまいました。アンビリカケーブルが切断したエヴァ初号機のようにオフィスでのアタクシは微動だにもしませんでした。言葉を投げかける人も居ません。ところがそこから予想だにもせずアタクシの暴走が始まり、ラーメンを捕食せんと外回りの山手線に飛び乗ります。

  ・・・・・そんな夢を見つつ起きたら「池袋」だった。もはや・・・夢と現実の境目が無くなってます。そうとう疲れが来てます・・・・・。新宿であら炊きの塩ラーメンでも久しぶりに食おうと思った目算が崩れます。やれやれ・・・・またスマホ・アプリで検索か・・・・。しかし、こういう時の一杯を探し出すセンスだけが磨かれても困る。日曜日の通し営業でいい塩を池袋で駅近で食いたいということから、探し出したのがココ。ま、名前で選んだのだが、本当はセンスあるトッピングが売りだったと知ったのは、訪問してからだったりする・・・・。そして通し営業でなく、実は昼の営業時間ぎりぎりに滑り込んだことも後から知った・・。




【スープ:明るさと渋さが交錯する・・・・バランス系塩ダレがナイス!】

 いやしかし、日曜日の午後3時半でそこそこ入っているのが、さすが池袋というかこのお店! 扉を開けてポツーーーンと一人麺をすするシーンを覚悟していたものの、八割方の埋まり具合は、なかなか期待させるものがありますね〜。案外ええところ見つけたんのちゃうやろかとほくそ笑みます。食券を渡して・・・・・しばしやや暗い店内で、ぼんやりと和みます。目をやるとそこにPOPが・・・・。

・・・・・プレゼン的には分かり難いなと、チェックが細かいアタクシ・・・。


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「最初の当たり・・・というかニュアンスで魚介か節の個性が光る!でもしっかり豚コク&塩ダレの立体感がええねん!」


1)旨味:秋刀魚かアゴか・・・粋な節系と豚コクの二等辺三角形

  「塩そば」というそのシンプルな名称ゆえに、文字通りの麺顔に和みますがな〜・・・。さくっと汁麺だけすすりたいねん!てな粋が感じます。さてそのスープの透明度はほんのりと少しだけ霞のような濁りがありますが、レンゲで透かしてみますとかなりの透明度だということが分かります。鶏油のようなゆったりとしたペイズリー模様もなく、ただきめ細かい薄ら油が印象的です。見るからに淡麗系で間違いなのですが、いざ味わうと変わったビットが頭に浮かびます・・・。

  大味のようで繊細な節系の片鱗を真っ先に感じる・・・・。これは食べ慣れた節系とはまた違う何かを連想してしまいます。アゴとか、サンマ節とか・・・・・詳しくは不明。だけどワイルドな中に繊細を感じるのも確か!そしてそれだけでなく、淡麗な豚コクもかなりいい出方ですよ!豚と節系の両方が対立するようで、バランスが保たれたというのが第一印象と申せましょう!

2)塩気:塩だれの旨さを感じるジットりとした広がり

  完全な淡麗とは言い切れないとしたら、塩の出方でしょうか。この一杯は、淡麗系の中に塩ダレをしっかりと感じることができるのです。サッパリした塩とはまた別角度な切り込み方を感じます。さりとてしっとり・・・ともいうものでもなくて、言葉遊びでいくなら「じっとり」といった感覚かと・・・。しっとりよりは、明確な塩の意志を感じるといことで・・・・ご容赦ください。簡単に塩味と言ってますが・・・・結構ご店主こだわりがあるのとちゃうやろか・・・・。魚介系が得意なお店とお見受けしますが、淡麗とこってりの中間にいちしながらも、やや淡麗よりなポートフォリオ。尖った輪郭でもなく、ヤスリで丸めたようなやさしさでもない、ありのままの塩味。節系の独特さなニュアンスとよく調和しております。


3)香り他:節系の明るさが素直に広がります

  さて、独特な節系に唸っているアタクシですが、他に気になっているところが2つ。

  まず香りですが、やはりいい節とか魚介の香りってのは、薫るとほっこりするのです。渋く唸らせるのではなく、ここのは明るさがあるような・・・・。店内は暗めで多少男臭いのですが、男臭いほどヤツほど、女らしい嫁はんもらうもんで、そういうのとちょっと似てる現象。香りはナイスです。

  そして、ネギ!白ネギが細かい正方形のタイルのように、スープ表面をビッチリと覆っています。ここからにじみ出るネギ由来の甘みと風味がしっかりとスープににじみ出ているのが分かりまして、甘いようなちょい苦みのような・・・・ニュアンスを感じます。これは、塩スープだからこそ余計に感じるところではないでしょうか?




【麺:「塩そば」という潔さが漂う・・・・カッツリした加減がポリシーを感じますねん!】

  塩の中での「そば」の奥深さを知ります。この一杯に限らず、この麺は「そば」と呼びたいしっとり感とは真逆!それでいてカッツリ感で一杯なのに、あえて「そば」と呼びたい気分! 麺のくだりなのに、塩らーめんばかり追いかけるとある先輩レビュアーのこだわりの部分が・・・走馬灯の如く駆け巡りますがな。しかし、いきなりその麺の白さゆえに・・・・思い出した!


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「うれしい〜〜、白でぇ〜すぅ〜〜〜♪ ブルー〜、ダァ〜イヤァ〜♪」今度、分かる人だけで飲みましょう!


1)風貌:何ともキレイな細麺ストレート!突き抜ける白さ!

 (金・銀・パール・プレゼント)ウチのオカン、これに必死やったな・・・。何回応募したことか! うちのオトンもオカンに代わりに買うたれよと・・・子供心に思ってたけど、実際、オレの嫁はんには、何もしてへんわ・・・・。

  さて!塩スープに魅了されながらも、ここのこの一杯のテーマは、麺かもしれへんで!とも思える! この細麺でキッパリとした角麺が実に凛々しいお姿・・・・。アタクシの職場の秘書さんのごとく、凛としていながらも強さを感じます。今日も、ちょっと曖昧な業務指示をしてしまったら、悪意なき質問形式で突っ込まれてタジタジしてしまった(笑)。色白でありながら背筋が延びたようなところは、非常にナイスです。


2)感触:しっかり多加水のカッツりした仕上がりがナイス!

  麺の細さ以上に驚くべきカッツリさを楽しめます。多加水系なれど、潰し込みが良いのです。かん水麺にあるカッツリさがあるのですが、この白さと風味からは、そのようなニュアンスは感じ取れなかったな・・・・・。店内は女性比率も多く、この麺をレンゲの中でミニラーメンを作成してちゅるりん!ってみな食べてる。なんだか、何となくだけど、この感触を喉越しで女性なりにたのしんでいるな〜と思える光景!


3)スベリ他:染み込みより、吸い上げが効いてGOODです!

  ちょいとスープを吸い込んで性能を発揮するタイプでなく、毛細管現象によるスープの吸引で麺と一緒くたに麺をすする・・・というタイプかと。なのでスベリは極上でございまして、表面のつるつる感からもそれが伺えます。なので、よりダイレクトにスープ感が麺の時に感じるので旨し!形状が角麺で表面もカッツリしているため、コマが揃うように麺同士のぴたっと感がある。これがよりスベリとか、スープの持ち上げ感に貢献するのとちゃうやろかと感じています。




【具:シンプル・伊豆・ベスト】伊豆観光協会の方!いかが?コピーに!!

1)チャーシュー(かすった感じでスープ染み込み)

  これは好きなタイプ。全体的にややカスカスしているタイプでスープを染み込ませて旨しと感じる・・・・。スープの出汁として染出して十分貢献し、いろんなエキスというお友達を引き連れてまた染み込むというか・・・・・。ほくほくとほぐれる感覚と分厚さと大きさ。ナイスです。この一杯は、具が極めてシンプルなので、絶対に外せない仕事をしないといけないチャーシューですが、面目躍如というところです。

2)ネギ・水菜(実にシンプル)

  考えれば、あとあった具は、ネギと水菜だけでありまして・・・・。ネギはスープのところで少しコメントした通り、見た目も美しく、甘みとフレッシュさという点ですごく貢献していて好感がもてます。そして水菜は、麺とのからみで食感のアクセントとしてもなかなか良い!茎の部分と麺の太さが微妙にシンクロして、コントラストある歯ごたえを楽しめます。また、ネギとは違ったフレッシュさもありますからね〜。色合い、シンプルコンセプトとしても成功例ですな。





 総じまして・・・・・、寝起きというのは実に気持ちが良いもので、短時間ですが実にはつらつとラーメンを食しました。しかもシンプルに!これから、もう少ししたら晩ご飯なのにゴメンね・・・・。愛妻の晩ご飯は別腹ですから、しっかりと食させていただきます。なので詠います!



週末に
疲れて寝入る
山手線


目覚めて探す
塩らーめん


 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!



 


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