ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1003】 汁や きりん (東京・阿佐ヶ谷) 鶏塩白湯麺

【コレ食ったわけ:少し早く退社できた夜・・・その少しを使って新規開拓】

  毎日同じ時刻の同じ電車で出社して、退社も大体同じような時刻。だいたい、活動範囲も決まって来て・・・・そんな中でめまぐるしく仕事だけが毎日変化ていくのです。されど・・・・たまにピンポイントで一時間程度早く退社してしまえるその状況。突然のエアポケットのような1時間をどうすごすか・・・。スタバでまったりと久しぶりに文庫本でも読もうか・・・。そう思ったものの、早く家に帰って子供の顔も見たくなる。考えているうちに、電車が阿佐ヶ谷に到着して・・・・「この辺りの新規開拓でもすっか!」という脈略ない発想をするアタクシなのです。店チョイスのきっかけは、最近一緒に飲んだ・・・ラーメントモダチの情報から。「あの店言ってレビして来い!」と言われているようで何やらリモートコントロールな気分(笑)。今度あったらオレに指図はするなと言っておこうからしら(爆)。キッチリ言いなりな行動しとるけど。




【スープ:これぞ!酔って〆めたい!しかもこってりスープ系でという方にピッタリ!】

  最近ずーっと、ラーメン店で・・・・飲んで、麺食って、詠っとるけど、どうせ酔ってから〆るなら、この鶏白湯は絶品かもしれんという感じがしますぜ。なんか・・・ラーメン屋に来たというより、カウンターだけの居酒屋に来たという気楽さが印象的なお店・・・。


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「あっさりしているようでそうでない不思議さを味わって頂きたいわ!この鶏白湯は!」


1)旨味:濃厚鶏白湯を濾過したかの如く・・・見た目に反してクリアな一面ありますやん!

  配膳の瞬間というのも非常に気を配ったお店側の配慮。こちらに意識させないタイミングっちゅーもんを図ってくれてます。別注文のハイボールもなかなかちゃんとした居酒屋風でして、ジョッキと炭酸瓶別々という納得の350円です。ゆっくりとやりながら・・・・テレビを眺めつつ、飲み干す3分後程度にババンと提供!

  少しほろ酔い加減には非常にやさしく、そして濃厚に染みわたる鶏白湯ですぜ!正確には「鶏塩」なんだけどその意味を生かすのは、濃厚なコクとサッパリさのバランスを保ったというところでんな! 一見さらっとしているスープのニュアンスなのですが、その実・・・若干のモミジを投入しているは察知いたしました。その加減が上品でして「鶏コク崇高系」と申せましょう! 同じ中央線沿線では、中野の「ようすけ」が好みなのですが、ガッツリ鶏コク崇高系なそれに対して、対比としては面白いですね・・・。まさに「さらコク鶏白!」という言葉がぴったりな感じです。スープの滑らかさは言うに及ばず、じっとりと鶏コクを楽しませてくれて、そのくせ大人びた落ち着きも感じます。

  若い女性の二人組、一人の老人、そしてサラリーマン・・・・、常連と思しき方々が、入店しては「鶏塩!」っとさらってご注文されていますが、どうもこの界隈で固定客もつかんでおいでのうよう。看板メニューというのは、外れがないなと改めて感心ですわ・・・。


2)塩気・香り他:クリアな濃厚という背反図式ゆえに成立するのは・・・・シャープな塩気の効果!

 よりクリアに感じるのは・・・・実は塩気の思い切りだと思うのです。このスープなら、ジンワリと淡い系でも成立しそうだけど、塩パンチとまではいかなくとも、そこそこの塩が乗っかってこそ、成立するというのもありかなと感じます。シャープに攻めるなら「引き算」して剃刀の如く研ぎ澄ます塩気・・・・という考えが好きなアタクシでも、この塩の「足し算」的なシャープな攻めというのも悪くないなとこれまた感心。鶏白のベースがしっかりしてこその仕儀でしょうが、特にほろ酔いな加減にあるオッサンの舌には、分かりやすいうま味というのが、まず気に入った次第。




【麺:リフトの瞬間、笑みがこぼれるやさしい麺線!】

  概して、優しさとハリが印象的な一品ですな・・・・。グルテン感そこそこで・・・・ストレスない圧延感とかん水も少なめなほどほどカッツリ感がナイスです!


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
ナチュラル感とカッツリ感がバランスよくて・・・スープの中でもプレゼンスを発揮してますやん!」


1)風貌:あえて加水高めで良質かん水・・・「カッツリとして、柔らかい」

  ほどほどにうねった麺でして、ウェービーとよく表現されるタイプ。どことなく透明感ある表面のつやが、スープのマットな色合いとはこれまた対立的です。見た目から、粉っぽく芯でコシを感じさせ・・・・後半スープを吸わせるタイプではなく、スープを全体で絡ませることに重点をおいた麺と言えましょう。そのため、ずるずる〜と・・・・丼のふちに口を直づけして、スープと麺を同時に運び入れる戦法をとらせていただきました。


2)噛み心地他:ややハードで均一的な抵抗感と、ナチュラルにすべる抵抗感がナイス!

  前歯の差し入れが、最初やや抵抗感ありながらも徐々にスパッと千切れます。奥歯のすり潰し感も弱めなクニクニとしたフィーリングでして、「カッツリ」→「モッツリ」といった感覚。固い枕だと思ったら、実はテンピュールだった?というような感覚(益々意味わからんか:笑い)。見た目の通りの滑りでして、計算通りのスープのからみはナイス!太麺というのがポイントでして、この塩加減なら太麺の食べ応えがないと釣り合わないという感じも納得。




【具:居酒屋級の出来映えでっせ〜!鶏肉!】

1)チャーシュー:鶏肉!レアで粋です!

  このチャーシューは・・・・かなり良質です。鶏肉を熟知してるな・・・と感じさせる一品ですよ。淡麗辛口な冷酒で食いたい気分にもなります。ほんのりとピンク色した鶏肉チャーシューというのがまた見た目にそそりますし、底から滲み出る脂もまた格別感が存分にあります。塩をふっただけで、塩バタに匹敵するかのごとくの豊かな味わいが広がります。それに、半レアな肉の歯ごたえは混じるのですから・・・酒飲みにはたまらん方程式みたいなもんですわ!


2)シソ:大阪の弥七を思い出しました・・・

  スープニュアンスは、同じ鶏白湯でもかなり違うのだけど・・・・。こちらの店では、鶏白湯の濃厚さの風味付けに、シソの微塵切りを選択です。水菜、三ツ葉等、いろいろ日本の古典的な薬味は考えられますが、この一杯においては「シソ」の滲み出方がとてもあう!と思わせるだけの実力度はありまっせ! 淡くジリリとした爽やかな反応と、まったり鶏コクが対立的なのに、一体感がありますねん!




 総じまして、とてもさらっとしていて上品な中に主張を感じる鶏塩・・・という印象ですな。やはり、酔った勢いで〆るとしたら、シャンガレではなく、こういった落ち着いた一杯を選択する大人でありたかったと、つくづく感じます。優しさを胃に染み渡らせながら・・・・明日への活力を感じて・・・・なので詠います!


  とぼとぼと
  歩く阿佐ヶ谷
  北口に


  あまり知られぬ
  良質白湯!


 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
 

東京都杉並区阿佐ヶ谷北1-43-6
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