ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン899】 来来亭 石神井店 (東京・石神井) ラーメン・麺固め、ネギ多め

【コレ食ったわけ:ロードサイドの黄色いデカ看板を見て、無意識にハンドルを切った!】

  ただ今、家の引っ越し最中・・・。先のリフォーム業者の都合で、一日持て余してしまいまして・・・・一通り再度打ち合わせを終えてどうするか迷うのです。貴重なフリータイムだから・・・大泉学園の煮干しの名店へでも行こう!と車を走らせます。すると突然見た覚えのある黄色いデカ看板が目に飛び込んできた!・・・・・そこには「来来亭」の文字が!「なに〜・・・・こんなとこにあったんかい!」と思うと、もう関東屈指の極煮干しな訪問先のことなぞ、どおでもええ!とあいなり、こちらへピットインです(失礼・・・・悪気はありません)。

  意外と・・・関東にはこの店ハコの作りは馴染みが無いのでしょうか・・・・。全国どこに行っても同じ様なデザインのビルが建つマクドナルドや、ケンタッキー、リンガーハット・・・、飲食業以外では、NTTドコモの自社ビルなど、異様とも思える建築ビルコピーはお馴染み。されど、関西ラーメンチェーンにあって、競合他社がこぞって同じ店ハコをまねるというのは、すごく異様です。ロードサイド系では、杉本彩御用達の「ラーメン横綱」、「魁力屋」・・・・、老舗系の新展開店舗として、かの「第一旭」も全くこれと同じ作りの店設計だから笑う! 車で行き着けるラーメン屋の形式美とすら感じますやん! それが・・・・いきなり、ここ石神井新青梅街道沿いで出くわすとは、意外を通り越して驚愕でございます。この感動は・・・・恐らくダレもわからんでしょうか(ごめんなさいね〜)。  



  

【スープ:背脂と一味が効いた・・・ライト系醤油鶏豚スープ!】

  あーーーー、それにしてもこんな近場にあったんや!京滋の味!そして今や関西一円の味「来来亭」。実は最近、関西のらー友と電話で話したばかりでしたから、関西のラーメンのことが気になってんです・・・。そこへきて偶然の出会いでしたから、もう・・・興奮がまだおさまりません。敢えて言おう!ロードサイドのチェーン店だけど、アタクシにとっては無条件で旨いと思えるDNAが刻み込まれとるので、贔屓目なところは、ご容赦いただきたい! 絶対にまた来るから、とりあえず、標準のラーメンで「麺固め」「ネギ多め」でお願いいたしますわ!(ネギ多め無料はあたりまえ!)で、配膳されてひとすすり!その感想は・・・、


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「背脂が・・・ひつこい!という見映えやけど、アッサリ鶏豚スープが、キッチリとバランス取っとるがな!旨し!」


1)旨味:鶏豚あっさりコクに背脂プラス!さらに甘辛醤油と結びつく調味料感がナイス!

  関西の醤油ラーメンの一角を担うほど拡大した来来亭・・・・、滋賀が本店なこちらですが、京都で醤油と言えば背脂が一時期定番でして、その後も定着化しているから面白いです。鶏豚系ちょい濁り醤油な第一旭系列を、明るい醤油と背脂強化したような立ち位置か?関東の方には何を言っているのか、サッパリわからんでしょうからこの辺で終わり・・。

  さてこの旨味は明らかに背脂コクです。淡雪のようにキレイに広がっている様がいかにも個人的に懐かしい・・。またベースの醤油スープが意外にもクリアーでスッキリ鶏豚が感じ取れます。そして醤油のニュアンスを感じますが、関東のそれとは少し違う甘酸味がほんのりと入っているのが特徴かと思っています。甘いスープではないのです。コクの中に甘みが少し混じっているという感じの淡い感覚・・・。そこに調味料的なエッジングも感じておりまして、そこがまた良いのです。この方が気楽でわかりやすい旨さと思えるのだから仕方が無い!


2)塩気:醤油と調味料のじんわり塩気に加えて・・・・軽く決まった一味が味の輪郭を整えます

  そう・・・・調味料と醤油成分がじんわりと結びついたような塩味なのです。なのでジョッパイとか感じる系統とは無縁でして、それなのにしっかりとした辛さの輪郭をたたえるのはなぜ? それは「一味」の仕事があるからでしょうな・・・。この一味の使い方が絶妙です。うっすらと漂っている程度なのですが、しっかりと旨味を辛さで補強してくれており、塩気とも旨味ともつかない美味しさを示してくれています。ああ・・・、この一杯を食っていた関西の毎日が実に懐かしいやん!(泣)


3)香り他:香りというか・・・情熱!フェスィブな雰囲気も香りとか味わいの一つ!

  香りを語るとき・・・・この一杯よりは、この店全体が醸し出す雰囲気がまた楽しいと思えるのです。ラーメンを中心にした定食も提供するため、チャーハン・ギョウザなど、いろいろな中華の香りが広く立ちこめます。そして、店員さんの体育会系の元気さと居酒屋系の笑顔がまたフェスティブでして、サービス精神の熱気で満ちあふれているようです。少しでも客からコールされて少しでも反応が遅れると檄が飛びます。この雰囲気は、関西の展開と同じものでして、これまた実家に帰って来たような安堵感に包まれるのです。




【麺:博多麺でもないのに・・・・茹で方固さにこだわる大衆系でんねん!】

 一方の麺ですが・・・・・、これまた、どこにでもあるもんですが、明らかにこれや!と思える懐かしの麺!!予備校の帰り道には・・・本当によくお世話になった・・・白梅町辺りと嵯峨ニック近辺の「ラーメン藤」をちょいと思い出してしまいましたがな・・・。ほんまに、苦楽をともしにした麺やで・・・・。そのころの関西のラー友は、・・・・・ご学遊なされてたから知らへんやろけどな・・・・。


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「麺固め!ネギ多め!っていうのを半年ぶりに言ったような気が・・・少し緊張してしもたがな!」


1)風貌:中加水からやや低めの加水率、角麺ストレート細めで・・・これが京滋地区代表の大衆系!

  ちゅるっとモチモチ系な大衆系も好きですが、こういう細めのしっかり中加水な大衆系もすきでんねん! こちらは、カスタマイズも結構聞いてくれまして、背脂・醤油・ネギ・一味等多め・少なめ・抜きなどできます。当然、麺の固めもできます。今回固めにいたしましたが、それっぽいハリのある地肌と麺の角が、枯山水のようにしなやかに見てとれるのがGOODなのです。


2)感覚:チェーン系にしては潰し込みが聞いた感覚で・・・・やや柔らかくクッシリと感じる

  固めと注文したからまたそれを強く意識するものなのですが、わりと潰し込みが聞いている方だと思うのです・・・・チェーン展開系としては。芯を感じるとまでは行かないものの、それなりにクッシリとした歯ごたえを感じますし!それも柔らかいクッシリ感といいましょうか・・・。前歯のスパスパと千切れる感覚もありながらも、奥歯のすり潰しでクシリと短いタップで潰れてなくなるその余韻は、最近わすれとったな〜と感じます。


3)スベリ他:ネギの欠片と楽しむスベリと歯ごたえ!ネギ無くしては、スベリも歯ごたえも語れませんな!

  なんといっても、ネギが多めですから、麺をすり潰すときもネギが紛れ込み、ネギ繊維もいっしょなすり潰し感となる次第。クシリのあとにザク!とする意外感がまた気持ちよくGOOD! しかも、麺をすすり上げるときも、ネギの引っかかった部分が、レコードの針が飛ぶシーンのごとく、頭にも存在を刻み込み・・・・なかなか楽しめる一品なのです!




【具:関西のラーメンやな〜(京都ラーメン!といいたいけど、本店は滋賀!!)】

1)チャーシュー(ペロペロがええねん!ペロペロでええねん!)

  赤身主体のぺろぺろなたよりないスライスの塊ですが、これがスープの旨さをキックバックして吸収し・・・実に旨い。とくに幾重にもミルフィーユ状にかさなり楽しめるものなのですが、今回はちょいと盛りが足らなかったかな・・・というかそれは無理を言い過ぎか?(笑) 大きめ2枚入ってましたが、京都に旅行にいかれて、第一旭や、来来亭でチャーシューメンを是非いただいてほしい!薄いチャーシューの旨さを体験できますから?


2)ネギ

 これくらいの量は当たり前のサービスでして、ネギラーメンとなると・・・もはやネギを越えて「草」に見えてしまいます。しかも、青ネギだけというのがまた泣かせますね〜。白ネギも旨い!確かに旨い!でもタマには青ネギも食いたい関西人! そんなネギバカソウルなオッサンの気持ちを受け止めてくれた青ネギに感謝感激!


3)メンマ・背脂

 メンマは・・・・あまり記憶にないのだけど、やや細めで長めなタイプで一般的な味付けであります。コレはコレでナイス! そして背脂は、今回はノーマル量とさせていただきましたが、淡雪のごとき青いネギのカーペットに降り注ぎ、そしてスープに降り掛かっては・・・・、それは真冬のしけた日本海に降り注ぐ海雪のように、波間にただ漂うばかりであります。それを麺にひっかかって一緒に食するとまたスープの持ち上げとあいまって・・・旨し!なのです。





 総じまして、ふるさとの味とはオーバーなれど、自分自身の一時代を構成した時分の味わいを・・・・タイムスリップしたがごとく食う一杯というのは、格別に旨いと感じ入った次第! とそんなことを感じ出している自分に叱咤する帰り道です。それは、なぜ分からんけど、昔の味わいだけ追い求める自分にはなりたくない反面・・・・・、「事実として、旨いと思える」のだからかな。 それにしても、車だけど容易に通える場所に来来亭があるのは、うれしい限り!今度は家族で期待な・・・・。などと思い・・・・詠います!


  懐かしき
  西での苦楽
  思い食う


  いつもそばには
  ラーメンありけり



お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!  



 


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