ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン897】 パーミーラーメンセンター (東京・吉祥寺) 中華そば+味玉

【コレ食ったわけ:吉祥寺駅近というロケーションと・・・もちろんネーミングでんがな!】

  最近、中央線沿線駅近しか出没しなくなってますが、これはこれで楽しい反面、新規開拓はそこそこ辛いのであります。そんな中でたまたま・・・・スマホのラーメン関連アプリをバージョンアップしたとて、適当にいじってたらこちらを発見!そのナイスなネーミングにドハマリですよ!「パーミー」ってなにじゃい!と思ってググってみたら、タイの人気歌手としかわらからんがな! メニューにタイ風なカレーラーメンがあったり、ご店主が元タイ料理人であることも、ネットから情報を仕入れたアタクシは、すぐさま潜入捜査に向かうのでしたわ・・・・・。

 はてさて、条例で歩道での喫煙が取り締まられているここ吉祥寺ですが、スモーキングポイントも微妙に設けられています。そこを起点として開店時間の午後4時に張り込み開始。Natural American Spirit を軽く一本くゆらせていると、 美人の女将さんか女性店員さんのシャッターを上げるのを確認。パーミーラーメンセンターに突入です。





【スープ:外観と裏腹な・・・・じんわりとした清湯系!されど淡麗とは違う甘コク!】

 ここは以前倉庫だったのか、アパレルの店だったのか・・・、飲み屋だったのかは不明。そんな荒削りでも吉祥寺らしい等身大の気軽さがナイスか感じ。狭い吉野家を連想させる細長いコの事カウンターがとても印象的です。壁一麺に黒板があり、メニューがチョーク書きなのも暖かみがありますね〜。
 

 こちらは、中華そばとカレーラーメンしかありません。この極端な図式はなによ!と思いながらも・・・・どっちを食うか激しく迷う! こういう店だから、カレーの方がまっちするのだろうなと思うけど、冒頭のメニューはなぜか中華そば。ならばと、ポールポジションメニューをいざ実食と決意します。そして待つ事5分程度できたのがこの一杯!まずはスープをすすりますが・・・・、その感想は・・・・、



「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「このありそで・・なさそな雰囲気は何!コンセプトのミスマッチがまたオモローやん!」


1)旨味:ゆったりと甘く香る清湯系〜 鶏か牛かのじんわり旨味が優しい!

  黒いドンブリなため・・・清湯系の色合いがまるで見えまへん・・・。仕方がないので、「白身」の部分でスープを透かしてみるしかおまへんがな・・・。なるほど・・・それなりに醤油カラーを出しておりますが、クリアー度が高いほうですな。これは期待できると味わう感想は、「ゆったりした動物系」がナイス!でもそんな単純な鶏清湯ではない!甘いコク・・・・味醂という調味料系の甘み??いや・・・・牛骨のクリアータイプのようなまろみが優しく包み込んでくれます。それも、胃に染み渡るというじんわり系。呑んだあとの〆にももってこいな感覚! 似たような淡麗な味わいに、新橋のマルゴ食堂を連想しますが、醤油とかイリコの甘さという親しみある甘みとは違った独特の世界観があります。



2)塩気:甘さ先行の後味にピチリと感じる淡い塩気

  ほのかな甘さが支配するスープなのですが、後味にはピチリと僅かな塩のエッジを感じますな・・・・。それもほのかに、淡麗系お証のように、上品な塩気がふぉわっと最後に現れて・・・すぐ消える。塩気を与える具もタレもそれほど感じないため、トッピングのカイワレのかすかな苦みすら味わえる淡い塩気です。


3)香り他: 清湯の香りが湯気に漂う〜すべてが染み入るよう!

  すべてが優しいとか、淡いとかいう雰囲気なので、動物系のゆったりとした旨味が、湯気に伝わって鼻孔でも味わっているような錯覚すら覚えます。この香りのなかに、パンチはなく素手で頬をなでられるような・・・ゆるやかな旨味が漂うのみなのです。






【麺:店の雰囲気から・・・まさかこんな麺が出てくるとは!思いも寄らず・・・】

  さて・・・・一方の麺なのですが、こちらもスープ同様に、何とも店の雰囲気とはミスマッチな仕上がり具合で・・・・オッサンの心を鷲づかみですわ!


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「いやはや・・・これは、〆で食うには最高な質感ですやん!ミスマッチ感で更に興奮しますわ!」

1)風貌:ハンドメイド系エキストリーム!細縮れ麺!

  底からリフトして・・・そのハンドメイド感に興奮をおぼえますよ!なんてったって、この店の風貌とか、別メニューにあるエスニックをそそる説明書きを読んでいるなら、こんな麺が出て来るなんて想像もしませんもん! 超!ハンドメイド感がナイスです! 昔、手作りパスタにハマっていたときに不器用過ぎて作ってしまった自家製カッペリーニを15年ぶりくらいに思い出してしまいましたわ! さてはて・・・・その「縮れ」「うねり」「平打ち」「幅不統一性」などどれもMAXな値を示しておりまして、それでも軽く食せるのは、細麺であるということでしょうな! エスニックとSOHOが入り交じったような店内から、こんな古風をオマージュしたような麺がでてくるとは思いもよりません。


2)感覚:多加水系の柔らかい弾力がミルフィーユのごとく襲いかかる!

  実に見た目より実際の感覚がナイスです。極細平打ち縮れは、束にしてくうと、それぞれは例え儚い多加水系な軽いモチモチ感なれど、集合するとそれぞれが層をなし、複雑で計算不可能な面白い動きをするのです。それを前歯で断ち切るのが実におもしろい!ミルフィーユの一枚一枚の層は頼りないけれで、一つのポリシーで合わせればとても面白くて複雑な歯ごたえになることがとても分かりました!


3)スベリ他:高級なカップヌードルの塊をすするような感覚(褒めてます)

  このスベリは・・・・過去何度かたとえに使わせてもらった「カップヌードル」に似た感触のスベリ方です! けなしていません。 極度にRの高い縮れ麺の塊を・・・ズボボボボボーと一気すすり上げるときの抵抗感が何とも言えん!それが高級になった感じです。しかも、からみにくいライト系の清湯スープの持ち上げもそこそこナイスでして・・・・これは好きな部類の麺です。







【具:これらはみな・・・・スープと麺とのバランスに非常に配慮されていると思うのです!】

1)チャーシュー(舌の上で溶けてなくなる)
 
 バラ肉が塩系薄味で実に旨そうですが・・・・比較的薄めです。いや薄い!なので麺を巻くまえにややばらけてしまうか、またクチにいれても・・・・すぐに溶けてなくなる程の柔らかさです。では存在感なかったのか?といえば違います! 持ち味の脂旨味がとろけるように自然にひろがるからまたすごい!この肉だけ、たくさん重ねて、それこそミルフィーユにして食いたい!

2)味玉(三層状態)

  最初から包丁で切られているので楽な反面・・・・割る瞬間の楽しみがない(笑)。アタクシが黄身の分析で良く使う「芋羊羹状」「ジェル状」「ゲル状」がそれぞれしっかりと表現されています。惜しむらくは・・・・中心部分の冷たさ。これは仕方ない!許そう!

3)ちくわ

  何かが違うと思っていたら・・・メンマの変わりに「ちくわ」です。なるほど見映えも主張しますが、このスープの「柔らかさ」ととてもマッチする具材でして・・・・スープも吸い込んでとても旨い上品なプチおでん状態になってて非常に旨かったです。


4)海苔・薬味ネギ・カイワレ等

 海苔、カイワレ、薬味ネギ・・・・・特筆すべき点はないけど、スープのクリアーさを少しも邪魔しないで黒子に徹して非常によい仕事をしたと思います。例えば海苔は、結構水分とかに強くて溶け出す事もなかったし、逆に玉子との相性も良かった!ネギとカイワレは、じんわりスープの中にあって、非常にダイレクトに特徴を伝えてくれてなかなかのものでした。




 総じまして、堂々たる「ラーメンセンター」という名称で、何となく大衆感覚を感じたりもしますが、すごく挑戦的な取り組みのようにも思えるお店と申せましょう。吉祥寺駅から東へ行けば・・・・静かな住宅街に向かう間際のスーパーの前!開放的な吉祥寺の飲み屋も近くにあり、是非、大学生のような若い方々にも、クリアーな甘コクスープとハンドメイド麺を味わっていただきたいな〜。今日は朝から天気も良く、少し気晴らしで吉祥寺に出て来ましたが、新規店舗開拓で気分も良いです。是非、頑張ってほしな・・・。なので詠います。



  エスニック
  元料理人
  創る和風

  意外な責め方
  ドMも満足

・・・・あかん、下の句だけ入れ替え・・・


  基本の中に
  イデア駆使して


お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
 




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