【ぜんぜん豚骨行けてへんので・・・・意地でも食う長浜らーめん】
何かが足らんと思ってたんですよね、最近。 二郎や豚魚とか追い求めてそこそこ満足してても、何か足らんような気がする・・・・。それは、豚骨ラーメンやろな!と思い、思い立ったが吉日で即攻で夜というのに行ってまいりました。 関西転勤時代には、そう苦労することなく、駅前や商店街であった豚骨ラーメン専門店。チェーン展開やのうて、少々暗くてもいから、商業やない独特な店の、濃〜い一杯が食いたいねん。 片っ端から調べて、一番遠そうな店が気に入り・・・・えい!根性だして、いってQ〜!
【しかし舎人ライナーに揺られて・・・・無理な突撃はしんどいと気付く・・・・】
だいたい、段々とこういう「意地で食う」というのに疲れてきたと、電車に揺られて思えてきたわ・・・(笑)。それもそのはず、関東の訪問店舗数も、そろそろ大阪でのそれに追いつき、追い越そうとしている訳やしね・・・・。春からの業務で死にそうになると思われるこのごろ。そろそろ、等身大の自由度にあわせた活動にフォーカスする頃合かもしれませんな・・・。などと考えながら、たどり着いた「谷在家」は・・・・・幹線道路を外れれば暗がりが一気に広がるのでした。暗く寒い中を歩くこと10分以上・・・・・・ほんまにオレは何をしとるんやろ・・・・・と思えてきたところに、ぼんやりと明かりがついたお店を発見。あ・・・・・、「いっき」をめっけ!
【そんな疲れてたオッサンに・・・魂を吹き込んだ「男の豚骨」!エキスをもらったでぇ〜!】
客入りまだ少なめなわりと広い店内。寡黙なご店主とテキパキ店員さんという体制。お・・・・こういう広めでどころなく質素で素朴な店っちゅーのは、旨そうな雰囲気がしまっせ。こっちも・・・・・「らーめん、ばり」・・・と極力ボソッとオーダーを伝え、さも食べ慣れとるでという感じでイチビってみました。そして数分後、あっという間のタイミングの良さは、長浜らーめんでしか体感できんわな!それがこの一杯。さて、そのお味の感想は・・・、
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「迎合してへん独特な豚骨!店主の自信がにじみ出る男臭さに、男も惚れるで!」
1)豚骨独特の濃厚クリーミー!色合いも男気感じるやん!
改めて自分が撮影した写真を見ると、大分イメージが違うのですが・・・、実際はもっと「クリーミー?」と感じる粘度があり、色合いももっと地味っぽかったんですよ(笑)。当然、九州豚骨のあの臭いの充満度は十二分にありまして、店の空気感とこの一杯の見た目から・・・「男気感じる豚骨クリーミー」と勝手に命名しちゃったりしてます。とにかくゲンコツの煮出し感がよく出ておりまして、臭いと独特の脂っ気を存分に感じ入るのです。味が濃いわぁ〜・・・。
2)男臭いアミノ酸と言えば失礼かな?
そう!味が濃いのです。これは後から喉が渇くに違いないと確信する味の濃さでして、替え玉時の味の薄まりをいやがるどころか、Welcome!な状態でした。ゲンコツ特有の脂っ気と申しましたけど、それに付け加えて「アミノ酸?」も付け加えさせて!とにかく旨味も含めた味のガッツリ度合いが・・・・「男気」と結びつく・・・。そういうのを全部ひっくるめて、「男臭いアミノ酸」と表現したかったわけですが・・。
3)結構な塩気も感じまっせ!
最後に・・・塩です。塩味も何気に軸になっていて濃いのです。ほんのりと・・・・どこかに・・・ジョッパイという感覚がある。家系の時のようば白飯食いたい!という衝動をさそう塩味です。もっとも・・・ここでは「明太子ごはん!」となるのでしょうが(笑)。ということで、アタクシは今回はデフォルトで前半通して、替え玉時に、紅ショウガとすりゴマを入れただけに留めました。これ以上、ちょうど良い辛さだったので、辛い高菜は遠慮しておきました・・・。
※味のまとめ:シャバく見えるが結構濃厚!味がコクのどが乾くほどに旨し!男なら、この臭さに集まるべし!食うべし!(笑)
【麺のしなやかさと、芯の強さを実感・・・・・・九州の女性を連想する】
ほとんど病気な発想(笑)。いや〜、男っぽいスープだったので、しなやかで強い麺を女性に例えただけ〜。でもなんとなく、そのように例えて見たかったのは、やはり見栄えでは分からない強さを素直に感じたから・・・。
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「替え玉せんかったら・・・・男が廃るというもんやで!ちゅーか、店主に失礼な気もするがな!」
博多麺って、ときどき無性に食いたくなるのですよね〜。しかも、チェーン店でもそこそこブレが無さそうだから、結構キープ系なんです。ただ、レビは欠くところが少ないので時々スルーしますが(結構じゃまくさがりなんすー)・・・・・・。でも、やはり専門店にくると、熟成の利いたええ感じのしっとりした粉感が鼻孔を駆け抜けるのに遭遇することがあり、そこが楽しみ! そういうところが気に入りましたわ! 多少、博多麺って、粉を食っているようなところがありますからね〜(オレだけやないと思うけど)。
2)替え玉にして・・・やや粘りがある芯を強く感じる
替え玉にすると、少し越しが固く感じるのがいいよね!とくにバリカタ・ハリガネ系は、時間の影響を受けやすいから如実です。そういう感じて改めて替え玉をだけ味わうと・・・・確かに「バリ度合い」はアップしてるし、芯の部分がやや太く感じる。そして・・・・芯の潰れる感覚に若干の粘りを感じるようでないようで…・微妙・・・。また、それに比例して、風合いもなかなか強く感じるのですが。同じ麺、同じ茹で方指定にして、こうも替え玉で受け止め方が変わるとは・・・・博多麺も奥が深いっすね〜。
3)きめの細かいザラツキが・・・持ち上げるねぇー!
麺の最後に、スープの持ち上げのよさをアピールさせてください。 超低加水で表面のザラツキが気になるところですが、熟成進みのため、きめが細かくなっています。そしてその分、まったりスープによくからみ、また細いと毛細管現象も強くあってか、スープの持ち上げがとてもいいです。まぁ・・・・こういった特徴は、博多麺・長浜ラーメンではどれも共通でしょうが、今回は特に「きめ細かいザラツキ」という一見矛盾した感覚を伝えたかった次第・・・・。
※麺のまとめ;個人的に熟成度を感じた博多麺!極細・かため・粉っぽさを存分に楽しめるのではないでしょうか!
【飾り気がないのが、これまた良いのだね】
長浜らーめんでは、あまり具がどうのこうのと、あまり重く考えたことがなかったというのが本音。今回も実はそうだったのだが、それでいいのかもしれないと改めて思った・・・。
1)チャーシュー(深い味付け)
全体的に中まで深く染み込んだようなくすんだ色合いだけど、この個性溢れるスープと麺の中では、それでよいのかも。まず味わい的には、塩味によくマッチした香ばしさがあり、また麺の歯応えを邪魔しない程度の柔らかさ・・・・ほぐれ感があるのがナイスです。それに、後から紅しょうが等のカスタマイズが入るので、色合的にも厚化粧にならないこういう淡い色合いがいいのかもね。
2)キクラゲ、その他薬味
やや厚めに千切りされたキクラゲが好み! ゴリゴリと奥歯ですり潰し、バリカタな麺との対比した歯応えを同時に楽しむという・・・・いつもと違って、ドSな攻め方をして食らうのだ! その他薬味としては、そこそこ一定のレベルということで。
※具のまとめ: あまり主張しないところがまたオツというもの。でも、否定的でないからあしからずです!
総じまして、まさに九州のソウルフードでありまして、疲れたオッサンにまさに・・・ウルトラソウルを注入していただきました。これでまた、無理を重ねてラーメン探訪ができるというもんです(・・・・・・汗)。 しかし、肉とかこういう動物系の濃いエキスをたまにもらうと、気持ちも前向きになりますね! まさに、男は狩人なのです。この勢いで、池袋で兎でも狩りにいこうかしら(やったこと無いくせにwww)。一気にワイルドになったところ・・・・・なので詠います!
豚骨の
武骨な出汁を
求め食う
重き胃さすり
歳を感ずる
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。