【第一回チキチキ 有名ラーメン店どこの女将が一番好みか選手権！！】
実は先日、神田でプチなオフ会をいたしまして、参加メンバーを鑑みるにこういう話題になるのが必須と感じます。なので、ねた仕込みのために訪問です。 関西レビュー活動が長いアタクシは、西の面子はそこそこ知識があるものの、まだ東のこの分野では流石に知識が疎い・・・・。大阪なら・・・都島のマダム・キタの女将さん・茨木に引っ越された奥さん（無事に産まれた？）・淡路島のお母さん・・・・・そして、特別賞として西宮大勝軒（うそです）。 しかしですな、実は不純な動機ばかりでもなく、「女性が作るインスパイア」ってのにすごく興味がありましたので一石二鳥でもあるのね・・・。で、久しぶりの駒込下車！
しっかし、駒込の「アザレア通り」っつーのもええね！新橋みたいな雑踏感なくとも、オヤジの心をくすぐるお店ばかりが立ち並びますやん。 立ち飲み・居酒屋・焼肉・ラーメンなど・・・・延々と繋がるモザイク模様のごとき両端に続きます。それをかなり奥にいったところに「あかつき」の電飾看板発見！なんと・・・・ビルのエレベーターホールに突然扉がある風景で少しズッコケ(笑：ＢＡＲの居抜きかな・・・・）。
【ちょっと本流からズレた加減が・・・実に旨く感じるのだが！】
訪問時、店内先客２名。 アタクシは、実は「あえそば」狙い！券売機で食券を買って、着席し、カウンターの高台に食券を置き・・・・・・・、水のセルフサービスに気付いてそそくさとコップ水を準備し・・・・・・・、その間ずーっと無視？・・・・・。なんやワシ、知らん間に放置プレイされとりまんがな！こりゃドＭ魂に火がつきますがな！ その場で目をつぶって悶々としていたら、気配に気付きますとそこに女将が！ようやくオーダを取りに来てくれて、そのタイミングとやらはもう絶妙。そうとうなものです。
ま、妄想はさておき・・・・女将渾身ぶりはスポーツ選手でいう「ゾーンに入る」ということでしょうな。入魂の一杯が約１０分後に提供さたのがこの一品！ うって変わって女将さんが明るく、コールの促しや配膳の気配りが心地よく響きます。久しぶりに空腹（胃袋が元気）だったので、ニンニク・ヤサイコールをしました。さて、そのお味の印象は・・・、
「旨いがな！(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「どこか甘辛いところがマイルド！されどニンニク効かして・・・・気分は一気にハードゲイ！」
１）意外にクリアーな醤油ダレ・・・インスパイア本流外しのコク
インスパイア系の汁なしをそれほど食って来たと豪語するものではありませんが、量と質ともに、あまり類を見ない感じたしますね〜。まず、量は多い方だと思います。こういうのはたまに遭遇するシチュエーションですが、ここまで多いのはちょっと珍しく、通常のラーメンの半分強は入っていたと思われますな。そして続いて感じるのは、「醤油ダレ」。豚骨醤油の少し濁った濃いめの醤油ダレを連想していたら、そのクリアーな色合いに肩すかしを食らいます。むしろ透明な脂に透けて見える唐辛子の小さい浮遊物に、どこかしら「焼き肉のタレ」を連想したりもする・・・。
さらにその味わいが・・・・いつものインスパイアと少し違うものを感じます。調味料系な旨味とカエシ・・・そして塩の結びついたジョッパイ辛さとは全く別ものというか、感じたことのないさっぱりな甘みが含まれているのを感じます。そういえば、こちらのお店のお隣もお向かいさんも焼肉店でして、そういうことからも・・・・焼き肉タレ系な味の構成を頭に描いてしまうのですわ・・・・。
２）確かに乳化に見える！ 生卵効果！
ま、こういうタレの違いなので、いつもの他店で良く食う見栄えとは違うだろうな・・・と思いきや、意外にインスパイア系の見栄えになるのです。これは、生卵がそうさせていると思われ、黄身が醤油と混じり豚骨醤油系な褐色を発色し、白身が全体的にトロミを演出させ、掻き回すほどに、豚骨醤油系インスパイア汁なし！な見栄えを作り出すのです。 見た目と味わいが違う・・・というのは、少々妙な気分がするものですな。しかし、この味もいいね！ライトなコクでするすると食わせますし、唐辛子の辛味がスパーっと切れ込み味の輪郭をハッキリとさせてくれます。それに・・・・ニンニクがとても響きます。
３）ニンニクとの相性抜群！
前半は、なるべくニンニクを掻き回さないように分析・・・・、そして後半は一気に混ぜ込みました。味の奥行きがニンニクによって倍増以上に広がる感覚です。いや〜、ニンニク一つでどえらいくらいに、インスパイアらしくなってきますな！思わず・・・・「フォー！」と奇声を上げ腰が小刻みに動きそうです（古い・・・汗）。通常の甘辛なタレが玉子でマッタリとしてるところに、香ばしさと尖った辛さが稲妻の如く、ぴりぴりと刺激しまして、ドM気分が盛り上がります。やはり、こういう系統は辛さでくわせるものだ！と再認識したりして・・・・。ハッキリ言って、このタレのおかげで２５０gの麺は一瞬のうちにペロリでしたよ。
※味のまとめ：やや甘辛めのさわやかな醤油が生卵でさらに円やかになるところを、唐辛子とニンニクが一気にインスパイアの世界へ引き入れる
【麺は・・・本流ど真ん中なワイルドさがありまんねん】
タレと麺のイメージ差が・・・・またこの一品の強力な魅力なのかもしれませんな。いや〜結論から言うと、凄く食べ応えがありました。
「あーーー！やっぱりこういうのも好き！(*′ω`)b゛大OK!!」
「うううむ・・・・、しなやかやけど、コシがあって強い！ まるでムチですな・・・」
１）麺のワイルドさがナイス！インスパイアな存在感！
タレのニュアンスと一転して・・・・・こちらは、直系にひけをとらない見事な剛麺です。平打ちで中〜極の間の太さ、そして縮れと捩れがやや強めです。しかも、麺の幅がところどころ不統一でして・・・・ハンドメイド感をすごく高めてくれます。これはナイス！ 府中二郎とまではいかなくとも、結構二郎の中でも剛麺級に匹敵する出来映えですがな・・・。
２）コシの強さがええねん！
剛麺ぶりは、見栄えだけではありません。そのコシもクッシリとしているほうでして、歯ごたえも二段階。中心部は、グニリとした柔らかい芯みたいなものを感じ、奥歯でヌチヌチと噛み締めては、風合いを感じるのが旨しと言えましょう。これは、ラーメン（あかつき麺）でも是非、試してみたい剛麺でございますわ！
３）ザラツキ少なめでしかも卵効果で滑りよし
こういう麺は表面のザラツキが気になりますが、よくよく見てみると、ざらついた表面は茹で上げにより丸みを帯びてツルツルしています。さらにタレのとうがらしが、あちこちの表面に張りつき、これまた独特〜。醤油タレをまとって褐色を通り越して１１月の誕生石トパーズのようにキラキラして見えます。すすると、予想通りのすべりの良さで、麺の暴れっぷりから、ハネが飛び散るのが少し心配になったりするほどです。
※麺のまとめ：ハンドメイド感たっぷりな二郎風な剛麺！すべりが高速とも言え、またコシの強さもしっかりと残っており、食べ応え抜群！
【最後まで、「あかつき」なりの個性が溢れてました】
１）豚
外側が炙ったような軽く固めで中が柔らかいという、面白い歯応えですね〜。もう少し外固だったら「クリスピー」と表現したいところですが、そこまでは行かないっすな。それに、ぶつ切りになって供せられていることからも、中の柔らかさと食べやすさが強調されますからね〜。さてお味はというと、インスパイア系なよくある「塩豚」系の味わいではなく、どこかしら、醤油ダレと若干の甘さと一味系の辛味が響きますね〜。旨し！と心で叫びます。これは、和えダレとあわせた味わいかな・・・。ともあれ、ボリューム的にも満足レベルだし、白ご飯がほしくなるような味付けゆえ、これは魅了される方もそこそこおいでではないでしょうか・・・・。
２）ヤサイ
もやしメインですが、程よくキャベツがあるという分量。茹で上げ的には、「ややくたり」な感じでして、麺とのバランスを考えるとマッチしているなと思いました。なのでライトにより一層食えるので、ヤサイコールをして良かったなと安堵しますが、「マシ」でもよかったかとちと思う次第です・・・。カラメコールは・・・もし、トッピングで、チーズか揚げニンニクを載せるならいらないかも。程よしな味わいでした。
※具のまとめ：豚の味付けもやはり「あかつき」なりの個性を感じる。ハードに見えてやさしく感じるバランス感覚がナイス！
総じまして、なかなかに面白いインスパイア体験でして、この個性は女性が作るという先入観なくして、正当にそれぞれで評価していただきたい一品ですな。帰り際にごちそうさまを告げると、とても明るく対応いただいたのが、入店時とギャップあってこれも印象的〜。いろいろと・・・・ここに通うといろんなツッコミポイントが出てきそうですし、また今度は、「あかつき麺」にトライさせていただきたいと際訪問を近い店をあとにしました。 さてそろそろ３月末も見えてきました。 決算時期でどの会社員も忙しそうに駅を出入りしますが、明暗がはっきりつきだしてきた・・・ここのところの各業界の動向。それぞれの社員の表情にもそれが表れているよう・・・。この日のあかつきのように、女手ひとつで頑張っている人は日本中にたくさんいるのだろうから、いちいと弱音は吐くものではないなと・・・・感じ入り山手線を池袋新宿方向へと乗り込みます。車中での心の中で・・・・・詠います。
ガッツリ系
女将がんばる
駒込の
新風吹き込む
空に暁
お粗末！ということで合掌！今日も本当にごちそうさまでした。
