ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン819】 Japanese Soba Noodles 蔦 (東京・巣鴨) 特醤油らぁ麺

【二郎に疲れて・・・巣鴨に立ち寄る】

  レビのアップの順番が前後しますが、明日から二郎レビを少しだけ連発します。つまり最近・・・二郎を立て続けに食ったために・・・グルタミン酸ソーダの過剰摂取が問題になりつつあるようです。そんなアミノ排除の一杯を体が求めているのが分かります。頭では「二郎!」と思っても、体が「やめとき、やめとき!」と叫んでいるようです。もう若くないのでね・・・・。体をいたわるつもりで、無化調の一杯をすすることにしました。そこで、最近・・・・諸兄が絶品!と評価していたこの店が思いついたわけです。ご紹介いただいた諸兄には感謝!




【ほんまに巣鴨のラブホの目の前だ!】

  一度、巣鴨一帯の土地計画を調べてみたい気がしますわ!スーパーサミットと、マンションと、ラブホと、商店街、飲屋街が付近にぎゅーっとせめぎあっておりますぜ!そして、案の定、噂の通りラブホの真ん前にこちらのお店があります。この立ち位置・・・・池袋以来・・・。これじゃ〜女性客は近づきにくいやん・・・と心配して扉をあけます。すると・・・・・八割り方客が埋まっていて、その半分が女性客!そして後客も女性客!なんや・・・・旨いもんやったらそんな心配いりまへんのやな・・・。

  どうも煮干しが人気ありそうで、先客はほぼそれを食しておられるけど、「二郎明けには、煮干しよりすっきり醤油!」と考え「特醤油らぁ麺」とさせていただきます。




【この醤油・・・ええやん!・・・ええんか、ええのんか!最高かぁ〜!?】

 どうも・・・ラブホ風景の余韻をこの質実で真面目な店内に持ち込んでしまったアタクシです。これはイカン・・・。疲れたふりして両肘をカウンターについて、両目を覆い、我が身を「アホ!ボケ!カス!」と心の中で叱咤いたします。さぞかし・・・・疲れたサラリーマンに見えたことでしょう。「ここから真面目やで!」

 などと心の中で葛藤していた5分間、意外と早く配膳が進み添付写真の一杯が目の前にやってきます。うわ〜・・・ええ雰囲気!ええやんこれ!と頭で叫んだら・・・「ええんか?ええのんか?最高かぁ〜!?」と昔の深夜ラジオの情景がまた雑念として浮かんできます。これらはどうも、グルタミン酸ソーダの過剰摂取による幻聴のようですな・・。そうやって、ちゃらけた頭でレンゲでひとすすりしたところ・・・・・・次のような印象に。

「旨いがな!(*゚0゚)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「極上の京風けつねうどんの出汁を彷彿とする上品な仕上がりでんがな!」

1)どこまでも透明感漂い優しさの極みでんな!
  配膳の瞬間、なんとなく全体感が「優しい」オーラに包まれている風にも感じますな・・・。どの部分でそうなのかというと、スープの透明感、そして表面の鶏の脂のゆったりとした漂い方が、食べ手を実にまったりさせますやん!スープの透明度もさることながら、鶏の脂を通してみてもその透明度が屈折するかのごとくのキラキラ感がナイスです。まさに旨さの証!この時点である程度、旨いに決まってるやんと見切れてしまいます(偉そう・・)・  

2)濃いめのカエシブラウンが予想に反する甘みを醸し出す!
  この深いカエシブラウンの透明度を見ると、角の丸さは予測つくけど、やはりカエシ独特の塩気とか、発酵系の酸味を感じようとようとするもの・・・・。しかしこの汁をすするとベクトルがまったく違うということを如実に感じます。甘みが「滲む」ような風合いと申しましょうか・・・・。決して「甘い!」と断言する系でなく、ほのかな甘みが漂うという感じ方ですね・・・。逆に言うと、塩気と酸味が影を潜め、出汁の甘さが浮き出たというべきか・・・。とにかく、どの味のエッジングも角が丸いので、参ってしまう!これは、ラーメンあまり好きでない女性でも、するすると飲み干せてしまうこと受け合いですよ! 

3)鶏の豊かなコクがこれほどクリアーなんかい!
  甘みの構成要素の大きなものとして、鶏のコクでしょうね!ざっくり言うと、研ぎ澄まされた鶏清湯とも言うべきか・・・・。いや、角が丸いのだから、研ぐというより磨き抜かれたというべきか・・・。ともかく、雑味がなく、汁の舌ざわりさえサラサラと後に残りません。こんなに動物系を感じるのに意外であります。

 ※味のまとめ:豊かな鶏コクがベースなれど、丸みのある醤油、芳醇な節系の甘みで、角が全くもって丸いスープ!



【自家製麺がまた美しいですね〜♪】

 スープの仕上がり具合からして、当然麺にも期待できると思います!はやる気持ちを抑えながらの最初の印象は次の通り・・・・。 

「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「極上鶏そば をさらさら〜と食うが如くの崇高ライトなフィーリング! 」

1)お似合いの極細麺がナイス!
  麺をリフトした瞬間・・・・ニンマリとしてしまいますよ!まさにお似合いカップリングという感覚のする、極細麺!しかも、切断のエッジングが奇麗に決まって流れるようでいて、まとまりがあります。まるで、パンテーンのヘアトリートメント仕様かっちゅ〜ねん!女性的とすら覚えますよ!!

2)潰し込みが効いていてカツリカツリと小気味良い!
  ハッキリ言って、潰し込みがしっかりと効いた多加水麺ですよ!なので、熱ダレはあまりせず(スープも崇高系なので超熱々じゃないけど)、最後まで、カツリカツリと小気味好い歯ごたえが楽しめます。アタクシが頻繁に使う表現ですが・・・・サイコロのコマが一列にそろった時の整然とした感じ・・・・・が箸のリフト、前歯で千切る瞬間に感じられるようです。柔麺よりも固い麺が好きといかたなら、とてもフィーリングに合うかもしれません。

3)視認出来ずだが風流と感じる素材感!
  そして・・・・どこか風流と感じる質感もあります。全粒粉配合とのことですが、視認は叶わず・・・。多加水ならではの表面のスベリは確かに感じるのだけど、ザラツキとまでは言わんが、どこか「しっとり」とした感触を感じる舌触りでございました・・・。こういうのを・・・風味がある!とでも言った方がいいのかと語彙の少なさ、イメージ力の不足を感じますわ。

 ※麺のイメージ:非常にしなやかで、かつ、潰しも効いたカッツリ感がある極細麺。見た目と舌触りが風流!





【具にたどりついた頃には放心状態だった・・・・真面目な質感ある具!】

「お互い出過ぎず、足を引っ張らず、わきまえすら感じる高品質でっせ! 」

1)チャーシュー
  二種類のチャーシューが2枚づつのっております。一つは、肩ロースの低温調理、もう一つは、バラ肉のこんがり仕上げらしいです。性格と調理が両極端な肉ですが、全体的には、味付けが控えめでこの一杯の全体感を壊さないような配慮のごときです。

  肩ロースは脂のサシの部分が白く、徐々にスープに染出すかのようです。筋肉繊維の適度な歯ごたえと、脂が舌の温度で溶けるのが秀逸です。一方のバラ肉は、筋肉と脂が関東ローム層のようになっとりまして、若干食紅?を感じる端っこ感覚です。塩味やタレの感じが薄く、肉厚のベーコンに近い歯ごたえで、グニリと一発で千切れます。

2)味玉
  これは狙いか・・・・ちょいハードボイルド系でして、黄身がゆるい芋羊羹状の感覚です。味玉は「とろ〜り」が個人的に好きなので少し肩すかし感を覚えます。されど、スープの濁りを極度に嫌った仕上げかもと・・・良い方向に感じてしまいました。これも薄味。醤油ダレの染み込みが薄く、不思議とさっぱりとした味玉でした。

3)メンマ
  このメンマは旨かった!この一杯だと・・・・穂先メンマでも良さそうだと感じましたが、プチ材木状のメンマは、繊維質ハッキリとしていながらも、しゃくりと気持ちよいほどに前歯で簡単に千切れます。そして薄味なのがナイスですし、そして何よりも、太めにもかかわらず中身も温かかったのがとてもナイス!でした。たま〜に、中心部がちと冷たいとか感じるとすごく興ざめすることがあるので、個人的にはビビビーときました!

4)薬味ネギ
  あまり語るところがないですが、白い部分、青い部分とちゃんと切り分けて盛りつけされていたのが、気を使っているなと感じました。

 ※具のまとめ:定番の中身ばかりなのだが、一つ一つ丁寧に作られているのと、全体的なまとまりもあり!




 総じまして、目立たないかもしれませんが、確実にクリーンヒットなお店!こういうところは、あまり行列になって欲しく無いなと思いつつ、こってり派オンリーという方には敬遠されそうで、そこそこ安心する次第です。でも、巣鴨ってなかなか地縁がないので、個人的には辛いところ・・・・・。グルタミン酸ソーダが完全に抜けたころに、煮干しの方でも食べたいものだと考えています。それにしても・・・・このやさしい味わいは稀だな・・・。なので詠います。


優しさが
身に染み入りて
顔ゆるむ


蔦よ巣鴨
深く根付けよ


お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!




 

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