【カラオケ前に活力を補給する!】
とある麺友「関東ら〜友」から珍しいお誘いメールが飛んできました。「ラーメン抜きにして、飲み放題で歌おう」というもの。ま、手っ取り早く言えば、カラオケに誘われたのです。ということで、御徒町でとあるタンメンを食おうという計画を変更し、秋葉原まで戻り、こちらを訪問いたしました。当然歌う前のエナジー補給ですわ!密室でこれから2時間滞在の前に、ニンニクパンチや濃厚豚魚など食ったら、奴とは言え・・・臭いが迷惑か?と察して、塩ラーメン系!それで、一番近かったお店だったのです。そういえば、先輩レビュアーさんから、ここの塩もいいよ!と以前に勧められたのをすっかり失念しておりましたわ〜。最近凹む事が多いのですが、この店のように「粋な一生」をおくりたいもんですわ・・・・。
(補足:なぜかこの後のカラオケは、円弘志と世良公則からスタート!ヤマハコッキーポップなナンバーからスタート)
【似たようなオッサンばっかりやったで!】
たまたま偶然でしょうが、40代半ばのオヤジどもばかりで半分ぐらい席が埋まっとります。雰囲気としては、明るく清潔感もありですな・・。厨房が意外と広く感じられますが、夜の秋葉原ともなれば、テーブル席でうだうだと酒を飲みたくなりますわな。ちょっとビールでゆっくりしたいとオヤジ心をゆさぶる清潔感ある店内です。
明らかな後客と一緒に持ってこられた配膳。アタクシ度量が狭いため、なんとなく時間を損したような気分になるのですが(笑)。せめて1秒でもいいから先に配膳してくれよ・・・・この日は、機嫌が悪いねん!と少しネガティブ・・・。たまたま、後客と並んで座っているかと言って・・・・、左右両手で同時タイミングで「はいおまちです」というのはな・・・・。プン!
【一見普通の淡麗系塩コク・・・・されどそこに緻密さも感じます】
残念気分で麺顔を眺めるのですが・・・おう!求めていた塩らーのイメージと合ってますので、頑なな心が揺らぎますわな・・・・。しかも透明系な塩スープというところが、狙い通りです。機嫌を取り直したかどうか分からぬまま、スープをすすり上げますと・・・・その感想は・・・
「旨いがな!(*゚0゚)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「ピッチリと味わいをフォーカスしたような塩コクですな!」
1)すすって・・・すぐに狙いとなる「旨味」を堪能できます。
極端に言うと、風合いとかニュアンスなど、雰囲気と実際の味のタイムラヴが非常に少ないと感じます。たとえば、最初にふわっと煮干しを感じて・・・直後に動物系旨味とか塩の端麗さを感じるとか。そういうのがなく、すぐさま、狙いの塩の旨味をダイレクトに伝えるという感覚ですな・・・・。こういうのを「ピッチしとした塩のバランス」とでも言えばよいのでしょうか? 神田磯野風・・・大阪揚子江のように、にじんわりと訴えるのでもなく、まるで塩の旨味が挙手しているかのごときです。とにかく、塩のエッジングに非常にこだわった一品と申せましょう!
2)魚介系と言うより、節系??・・・プラスαの鮮烈さを感じます。
さりとて・・・単なる塩の結晶だけでこんなアピール塩味になるわけでもないのです。そこに補足する味わいがあるとすれば「魚介」と最初に察しをつけます。でもそれほど「華やかでもない」のですわ・・・・。アタクシの感じ方で行き着く先とすれば・・・・「節系?」。濃厚な節系が、塩気と化しているかのごときと思うのですが・・・いかが?。また・・・海系の勢いあるほのかさもオモロい! 新宿南口の塩の名店を連想するでもないっすな・・・。旨く言えないが・・・・・潮汁に似たニュアンスも感じるのだが・・・。
3)されど動物系のニュアンスも深く感じるから不思議。
でも最終的に・・・「塩」と「節系」だけで構成が片付くわけでもなく、そこに「動物系」を感じるのは確か!表面に浮いた脂の粒をみてとれば・・・・豚のニュアンス!鶏ガラは定番として入っているでしょうが、やぱり動物系があってこそ、旨味に厚みが増すのです!旨し!
※味のまとめ:節系で動物味豊な塩スープ!ただしじんわり系でなし!濃い味系でもなし!切れ味系!
【特徴が掴み難いというより・・・・その自然体を褒めよう。定番淡麗細麺!】
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「スープとのバランスがいい!というより・・・違和感なさすぎ、自然体なコンビネーション」
1)まずフォルムが定番なのですわ!
スープに気を取られ過ぎたのは確かですが、麺はなかなかスーパーサブの立ち位置のごとく、めだたないけどキッチリと仕事をしていると思わせますな・・。このスープ感なら「細麺!」とピンときますが、きっちりと先回りしているかのごときフォルムですやん!それに…何気に手もみ風ですやん!スープの持ち上げもよろしいようで・・・スープの所作を計算しつくしたのごとくの存在感です。
2)それでいて粉感もなく、潰し込みも強く無く、自然体。
端的に言えば・・・すんなりと、するすると入って行く感じ。潰し込みが強く、いかにも「コシ強めでっせ!」などとアピールしてこないところが素直やな・・・・と思うのです。そういうところ「自然体」と感じます。僅かに・・・うねうねしたところは、ご愛嬌ということで!
3)喉越しがとても良いのです。
以上のことにより、「舌触り」と「喉越し」が絶妙なのでありますな・・・。多めにリフトして「玉」になってもそれなりにゴワゴワすることもなく、また2〜3本引きづり出して精密に味わっても「ちゅるピチ!」と楽しめるし、幾通りにも変化した喉越しがたまらなく楽しめますぜ!
※麺のまとめ:よく見かける崇高系な細麺なれど・・・結局はよく計算され尽くした結果、これが一番やね。
【見飽きたメンバーが、実はよく働いている!】
逆に働かんような「具」ってあるの?と言われると困るけど(笑)。ここで言いたいのは、役割が明確かも??ということかな。そんな意味で捉えてください。
1)チャーシュー
あー、これいかにもアタクシのどストライクなチャーシュー!バラロール肉ですやん。しかも醤油ダレ排除系でより好み!脂身部分が噛みもせんのに溶けてなくなるようですし、肉繊維も何もせんでもほどけて行くんですから・・・寂しく思います・・・。
2)メンマ
細切り短めのマイクロサイズなメンマ。これは麺と一緒に絡めて食べる趣向ですな・・・。コリコリ系主体な歯ごたえで、味付け的にも濃いめです。麺の歯ごたえとメンマのコリコリ感を同時にすすって楽しむにはちょうど良いと感じます。
3)水菜
お飾り程度だと最初思ってたのですが、この塩スープとはよいマッチングですね。ちょいと噛むと爽やかな苦みんが塩ダレと結びつき、また別の爽やかさに変化します。スープにも微妙に変化あるようなないような・・・。
4)薬味葱・海苔
海苔については、熱に弱いタイプ。アタクシは溶けてドロドロになって、あちこちに浮遊するのを嫌うため、こういう場合は、手っ取り早く、麺に重ねて食べてしまいます。風味は一定ということか・・・。あと、薬味葱も一定の効果ありということで。
※具のまとめ:チャーシューがずば抜けで旨し。あと水菜はスープに、メンマは麺にと役割がしっかりとしている
総じまして、勧められたとは言え、何気に立ち寄った店でしたが、「こだわり」が見え隠れする店ですな・・・。塩の名店って、ちょと他と比べて「こだわり」が強いように思えるのですが、これって「あるある」の中には入らないですかね〜。ピッチリとした塩コクと、調和する麺には実力を感じるのですわ〜。最初だけ残念だったけど、尻上がりに評価はうなぎ上りでっせ!なので歌います・・・・じゃなかった、それは、この後の話。なので詠います!
ささいにも
腹を立てつつ
向き合いて
機嫌が直る
粋な一杯
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。