<大阪で味噌ラーメンを求める一週間〜番外編>
【気に入った博多ラーメン屋で食う「味噌ラーメン」はいかに?】
こちらは、個人的に大阪市内で一番気に入っている博多ラーメン屋さんなのです。博多=獣系の匂いを乗り越えて旨味に到達する勇気・・・・というハードルを思いっきり下げてくれたお店。出汁で食わせる博多ラーメンと勝手に命名しますが、初めての体験が今でも忘れられません。なので、こちらのいろいろなメニューは挑戦しようと一時期思ってて、ここのカレーとんこつを食った後、ここの味噌ラーメンを食うのをすっかり失念しとりました。大阪味噌ラーに変態になりかけている、今のアタクシが、この期を逃すわけにはいかん!と突撃決意です。御飯時のせせこましい時間帯をずらしていざまいります・・・。味噌ら〜めん850円也!この店で一番高いメニュー。定番の長浜ら〜めんが590円ですから、いかにこの店でスペシャリティあるかが分かりますね・・・。
【味噌とんこつ!こんなカテゴリーは、博多であるのか不明・・・だが旨し!】
元々ライト系豚骨ですから、味噌がどんな形で主張してくるかが見物でしたが、配膳の瞬間、いつもとは違ったボリューム感ある麺顔にひるみます。博多にしては盛り上がった麺顔より、野菜炒めの焦げた香ばしさがふわっと香ります。??これ味噌?これ博多??と、正直どっちともつかずな第一印象でんな。撮影終えて、レンゲを沈めますが・・・・香りの正体・・・・キャベツとかネギの焦げた部位がレンゲに入り込みますな。かまわずすすり上げますと・・・・
「ライト&マイルド味噌!いやいや味噌風味豚骨!博多の魂を失わない味噌味!」
・・・と申せましょう。これは、博多ラーメンと味噌ラーメンのどちらのニュアンスが濃いかというと、明らかに博多です。博多の豚骨出汁に味噌コクが加わったという感じでして、このライトさで味噌ラーメンだったら薄いと思われそうです。しかし、博多系の豚骨出汁が豊かなので、この一杯にしては完璧に成立いたします。
【それでも、具の魔力の出し方はまるで味噌ラーメン】
スープだけなら、アタクシは「豚骨系」とばっさり分類いたしましょう。しかしながら、野菜炒めの入り具合が、明らかに味噌ラーメンど真ん中のニュアンスなのです。割と細かく刻んだキャベツが結構多め。それにくし切りのタマネギがふんだんで、結構焦がし風味をあたえるが如く香ばしい炒め具合です。これと味噌の出汁とのマッチングが、博多豚骨のニュアンスを超えたと思っています。博多ラーメンとしての青ネギトッピングも忘れてはいませんが、野菜炒めに完全に取り込まれた感じがしまして、秀逸です。だから、具の魔力の出し方によって・・・・これは味噌ラーメンと個人的にはカテゴリーしたいのだがな・・・。
<スープ>
※味もグラデーション:豚骨>野菜炒めフレーバー>味噌>(+ニンニク)
味噌とんこつに、生ニンニクをクラッシュさせて投入!これにより、味のエッジがシャープに決まります。
生姜より、ニンニクがおすすめ!
<具>
※チャーシュー(3枚)、キャベツ&タマネギ炒め、青ネギ、+生ニンニク、すりごま
ボリュームあるので、替え玉をあきらめましたわ・・・。
【麺バリ固で・・・・味噌ラーメン!】
まあ・・・・麺は完全に博多麺なので、やはりこの一品は九州ラーメンだと認識ですな。味噌味でこんなしまった麺を食うのはほとんどこれまでの経験ではありませんね・・・。粉の風味もいいし、歯ごたえのぷつぷつと切れる感じが渋い!こういう細い麺は、青ネギと絡むと面白い歯ごたえと風味感が産まれますね。やっぱりすきです!
※麺の感覚:超低加水、ばり固チューニング、粉風味がさわやか
※麺の形状:細麺、ストレート、潰し込み強めな丸角とした形状
総じまして、味噌を求めたつもりが、博多ラーメンの可能性を深く感じ入った次第です。やはり、ここは「豚骨」とカテゴリーするのが公正だろうと思います。この他に面白そうなものに、わんたん麺もあったりしますしね・・・・。本場九州・博多を訪問したことないので、偉そうには絶対いえないカテゴリーながら、ライト系豚骨も実にじみ深いなと再認識です。こちら、おばちゃん3人と娘さんお手伝い?という女性が切り盛りしている珍しい博多系。お孫さんの足押しクルマも玄関先にあって、この家庭的な感じがとても和やかでリラックスできる店。なにわの、脱力系本格派博多ラーメンなのであります。いつまでも、頑張ってください。今年で開店23年目。どうせなら、123年目までいっちゃいましょう!ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
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