ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン402】 食幹 (東京・渋谷) つけめん・しゅうゆ 大盛

【渋谷に参上!どこか気持ちがシャープになるね】

 大阪ミナミだと「おーよう来たのワレー♪」ってな気分で街が迎え入れてくれる雰囲気ですが、久しぶりの渋谷はなんか自分が場違いな気分になりますね・・。しかし、これでも昔3年間ほど祐天寺界隈ににすんでいたこともあるんですよ・・。そんな違和感覚えながらも懐かしい気分で六本木方向にてくてく歩いていくと、ある一角だけ行列が発生。そこが食幹とすぐ分かってしまいました。もともとは、ミスターRのブログにすんごく興味を引かれまして、子供の学校関係の手続きがてら、お昼に訪問させていただきました。

 店内は、「さすが渋谷!」といいたいスタイリングな和のオープンキッチン。きびきびした、そして物腰柔らかいスタフの対応が気持ちいい!ここ、デートや気心しれたプチ接待なら使えそうです。地下に曲がりながら入っていくと、こんなにも広い空間があるとは思いませんもん。並んでるお姉ちゃんたちも、メガネが似合うビジネスウーマンタイプでカッコええがな・・・。お昼のランチが一律1000円で、つけめん以外にも、肉・魚のお膳もありますから、ちょっとええかこしたいときには、お奨めな店ですね。



【配膳がゴージャス!料亭が出すつけ麺とはこうなるものか・・・】

 つけめんの「しょうゆ」を今回は選択しました(カレーもあったけど♪)。しかも大盛りですが。配膳の瞬間は、おおう!と心で叫びますよ。いかにも複雑な味構成が伺える醤油つけ汁、そして、麺の丼。さらに「具が別皿」で供せられますから、膳がとても華やいで見えます。丁度目の前で女性の調理人の方が麺担当で大鍋で茹でているのが見られます。数々の配膳を精密機械の組み立てラインのような感じで処理されて、生み出されていく感じです。



【同じ食材でも演出の仕方で・・・・こうも違うか!油カス!!】

 醤油のつけ汁ですが、総括すると「少し甘めの上品なお出汁」という感じですかね。関東の辛めの醤油とは全く別です。節系もほどよく利いているのですが、醤油由来の塩っぱさは影を潜めており、濃い目のうどん出汁を更に濃厚にしたような、ベースボディーです。

 その上に、「油カス」がいい仕事をしています。にじみ出る甘みが全体を上手くまとめているといった感じです。大阪だと、油カスというと「松坂牛麺」という上品な使い手がまず頭に浮かびますが、大抵の場合、「カスそば」などの名称であまり高級なイメージを与えない食材ですかね・・・。それが、こうも堂々と上手に処理されてあると、見直さざるを得ないですね・・。 あとは、細かいネギ微塵と白胡麻が表面を覆いつくしています。油カスとの相性としては抜群です。



【和風リングイネと呼びたい、その平打ち麺】

 勢いあまって大盛りを注文しましたが、お上品に盛り付けてあったものだから最初なめてたら、結構あったそのボリューム!400g弱といったところか。さてその品質はというと、自家製麺ではないものの、誠にしっかりとした作りの仕入れ麺ですね。中太の平打ち麺。ほんのり僅かに中心部を感じる程度の湯で具合・・・な、アルデンテちょい過ぎな茹で上げ。表面ややざらつきあり、喉のスベリはややある程度にとどまる。表面から中にかけての段階的な反発を感じる歯切れ感。香りもいいです。まさに、和風リングイネと呼びたい!



【具が面白いですね・・・・にぎやかで飽きません】

 まずチャーシューは、薄味ながら和ワサビが薬味でタップリそなわっています。ワサビなつけ麺なら、記憶では洋ワサビというとで大阪天満の麺元素が浮かびますね。そのときの経験に基づいて、半分は麺に薄く塗って・・・・、もう半分はチャーシューに薄く塗ってと処理して食しました。つけ汁へのワサビ投入は、一気に風味が飛びますからね。ワサビ塗ったチャーシューを、醤油つけ汁に少しつけて食べると、柔らかくて上品な味で格別ですから、是非トライしていただきたい食べ方です。ビールもいいが、冷酒をひっかけたい!!気分になります。

 一方、玉子はゆで卵の半熟タイプで、煮玉子のような漬け込みがないタイプです。そして、ワカメは、個人的にはあまり好みではないものの、つけ汁に投入するとニュルリとした食感が加わって面白かったです。野菜は、ごま油の味付けが施してあってそのままでも結構旨く食せますが、やっぱりつけ汁に投入して、麺と一緒に歯ごたえを愉しみましょう。

 最後に、油揚げ。煮物と呼びたい一品です。関西でいう「あげ」よりは肉厚、そして「厚揚げ」というよりは薄い・・・不思議な厚さです。甘めに煮てあるので、これもつけ汁に投入するとよりまろやかな甘さになります。


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 総じまして、ここは誰かを引き連れてきたい店ですね。この雰囲気と、この高品質の一杯は、誰かと味わいたい・・・。仕事仲間でも、友達とでも、少しいい一品食べたいときに、隠しダマとして利用してはと思います。一人だけ訪問して・・・この店だけ珍しく裏腹で寂しかったかもね。というとこで、ちょっと高級感にふれることができて感謝、そして合掌。今日も本当にごちそうさまでした。


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