攻殻機動隊シリーズは、TSUTAYAでDVD借りて観るくらいで特別思い入れがあるわけではありませんが、「3D映画化」ということで、気持ちにビットが立ってしまいました。思わず公開二日目の日曜日という・・・お前はマニアか?という勢いで行ってまいりました。意外と年配の方も多数おられて、違和感なく場に溶け込むことができましが(笑)。
【電脳という世界観と3Dがすごくマッチしている】
ネット社会が前提の世界ですが、ネットワークと、メカと、生体が結びついた・・・電脳という・・独特の世界観ですね。生体の意識観念に入り込んでいるのか、生体も単なるネットワークなのか、意識やネットにダイブしてゆく感覚が、登場人物目線で体感でき、これはアバターより面白い3D効果を発揮していました。特にオープニングとその前後のあたりは、存分に3Dと 攻殻機動隊の世界がシンクロしていました。
【CGとアニメ部分の境目がこれからの課題ですね】
ハリウッドばりのオール3Dアニメーションなら、違和感ないでしょうが、オリジナルが2Dアニメーションだし、これを3Dに焼直したら独特の世界観がなくなるかも?また資金もかかるしね・・。メカニカルなものは、CG処理なので3Dが効果的です。一方、人物は陰影つけたり頑張っているけどしょせんは2D。なので「3D映画です」という全体満足度としては低いです。オール3Dアニメは金かかるし、このシリーズはまだコアなファンしかおりませんでしょうからね・・・需要がまだ小さい。でも、日本製アニメの3D化としては、プレゼンスを大いに発揮したと思います。
【相変わらず・・・話に全部ついていけない・・・】
そこがまた、攻殻機動隊ですがね。一口にアニメ製作と言っても、教養と情報の深さを感じます。また、このアニメは登場人物がみんなハードボイルドで統一されつくしています。映画でメインとなる「公安9課」のメンバーは、課長はジジイでハゲ茶瓶だし、部下全員も男臭すぎのオッサンばっかりなんだけど、どれもエキスパートで頼れるかっこよさがある。こういう時、声の低い人って羨ましい・・・・。
【まさに痛快さえ感じるガラパゴスな映画だ!】
アニメの中でも明らかにマイノリティーな映画?。でもマイノリティーながら、ストーリーの世界観が突き抜けてて気持ち良い。どんどん、ガラパゴスの如く、独自進化してほしいと思いました。ハリウッド風な商業主義に走りすぎることなく、日本のアニメーターも好き放題な方向性で頑張って欲しいと思いました。
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