＜いぶりがっこが旨い！＞
とある寒い日の休日午後。憂さ晴らしに拉麺屋で一杯。酒飲んでゆっくりできるところで、通し営業の店ということで思いつたのがこちら「麺屋かむい」さん。長岡生姜醤油系のお店です。寒いから生姜ってのもいい感じかと思ったし、またここは「いぶりがっこ」があるのもお気に入り。なんだかこれが目的だったような気もします。
店の作りからか変形的カウンターが部分個室感を醸し出すようで、これも好き。いつもと同じように拉麺は後で！と告げると素早くまずはビールが出されるところも気持ち良いね。
＜キリンハートランド＞ 麦芽の旨味とホップの苦味の爽快感！冬に春の陽光の如く煌めくグリーンボトル！
あぁ・・・ハピネス！そして気持ちはハートフル。窓の外は冷たいが店の中は暖か。そして冷たいビールをあおるのが幸せです。ミドリに煌めくボトルを眺めているだけで、落ち着きます。口に含むとボトルの華やかさとは裏腹にズシリとした麦芽の味わい。旨味と苦味が深くホップの爽快感がいい感じです。
後味がスッキリしているので、ややフレッシュな飲み心地？。この爽快感が休日気分を高めるのだわ！。グラスがデカいから、思いの外一気に飲み干してしまう。
＜いぶりがっこチーズ＞ ナチュラルな甘味を感じる発酵感！燻し香ばしさスッキリ！クリームチーズ超絶妙！
やっぱりいいね！ここのいぶりがっこ。旨い！。確かに燻しを思わせる香りだかさがあるが、おいおい素材感がしっかりしています。そして漬け込みの麹の余韻が残るというか・・・ほんのりと甘味すら感じます。歯応え痛快で妙に軽やか！。
そしてクリームチーズ。なんとも絶妙！。日本酒と合わせたいと思う「いぶりがっこが」がこれによりビールに最高に合うじゃないか！。これはここで酒飲むなら激しくおすすめなアイテムです。
＜全体＞ 深みを感じる濃口醤油！そして軽やかな旨味！エキスを感じる清湯醤油ブラウン！香味油の揺めきが美しき！
そろそろ！とご店主に告げて数分後配膳されたのがこの麺顔。想像通りの濃口醤油系パンチ！そしてエキス感を感じる清湯でございます。透明感のある醤油清湯を漂う香味油も演出といったところ。
そしてやっぱりほうれん草の青さが目にも眩し！。今回はほうれん草増しなので、これがとてもアイコン的存在感です。少々雑多な風貌なのは、素朴な感じがしてこれはこれでまた良いね。
＜スープ＞ 醤油のカエシと深く滲む生姜の清涼感！豚と乾物の溶け込み豊か！後味に覚える甘み！
やはり長岡系なら生姜を頭に浮かべながら啜り味わうが、ただ豚骨の煮出しか乾物の溶け込みか、微かな霞みああるようにも思えます。また生姜がジリジリと響く感じはかなり抑えめかと。気持ち的にライトな溶け込みで、その加減もあって甘みが出ているような余韻でしょうか。そのアピール感が心地良いです。生姜のジリジリとした厳しさは影を潜めるが、しっかりと清涼感は伝えるといった味風景。
色合い的には、濃口醤油のキリリ感じ。イメージ通りにカエシの輪郭があって、生姜の清々しさに非常にマッチしております。ベースストックのコク深さもしっかりと滲んでおります。豚骨を丁寧に煮出した旨味がライトなようでコク深いと感じるし、また豚の出汁の生成に活用しているような、肉出汁って感覚もあるような妄想をしてしまう・・・。後味に甘みを仄かに感じるようなのだが、香味野菜の甘みも貢献しているようにも思えます。
＜麺＞ やや黄色く醤油に軽く染まる多加水麺！優しさ感じる柔らかめの仕上がり！出汁を吸い込み味わい深し！
いわゆる多加水系ストレート細麺。微妙にグラマスにも感じる太さもありましょうか。全体的に黄色みがかっているが、醤油スープの色合いに染まっております。長岡系らしい柔らかさも良いね。序盤からバクバクとスープを吸い込みがちで、滑らか且つしなやかな仕上がりとなっております。
なので口当たりはとてもライト。すすり上げはとてもスムース。しなやかな物腰なのでグラマスな割には暴れずに口の中へ一気に収まります。スパスパと小気味よく千切れ、奥歯でクチリと潰せば、嗚呼出汁の旨味と麺の甘みがいきなり一体化した旨味が広がるのが痛快！途中で海苔を巻いたりして遊びながら食らい楽しみますが、肉と絡めても更に旨し！。大盛にせずとも結構ボリューム感ある200g前後？？。
＜チャーシュー＞ 出汁を吸い込む2種部位の豚肉！生姜醤油を感じ噛み締める！赤身肉味と脂身甘み！
何となく、ロースと肩ロースが半々ぐらいあるイメージで、赤身の肉味と脂身の甘みが、生姜醤油味で染まる旨さが楽しいです。ロースの脂身は少しロースト時のタレが浸透しているようで、甘さの中に香ばしさも滲むタイプ。
赤身は多少スカッとしているところに、生姜醤油出汁がじわじわと滲んで、ハードなスポンジのような状態。これを全部まとめて噛み締めると、肉味！脂甘み！生姜醤油！三位一体的な旨さに昇華されるようで抜群。
＜ほうれん草＞ くたり過ぎず立派な青菜お浸しとして通じる旨さ！生姜醤油と言えばほうれん草！
青菜はほうれん草！長岡系では定番といよりアイコンのような存在感。小松菜とはまた違う、柔らかい歯応えと甘みが、生姜醤油の味わいの中で生き生きと感じさせてくれます。青菜増しが激しくオススメですね。
＜メンマ＞ 箸休めのほっこり感覚！超薄出し仕上げのコリコリメンマ！
またメンマがとても薄味でフレッシュ。とても印象的でメンマの素材感がダイレクトに伝わるような味風景。もちろんコリコリとした歯切れ良いところも快感を誘う！２つ合わせて最高の箸休めでした。
総じまして「優しい刺激と甘みあり！柔らかい清涼感！高円寺に本格的長岡系生姜醤油！」
・・・と言う感動の嵐！。なかなか中央線沿線で長岡系って珍しいし個人的には重宝です。高円寺も拉麺激戦区ですが、すっかり定着したイメージ。これから長く根を張って頑張ってもらいたいと思う次第です。これから寒なる季節に生姜が効いた醤油で心も身体もポカポカってのはいかが？激しくオススメ！旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。
お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！
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