昼飯を夕方に食う！だけど飲めない・・・
上期決算時期は、食事をずらすのも致し方なしだな。何だかいまだに夏の忙殺による燃え尽き症候群が抜けなくて・・・在宅ワークだと自分で飯を作るのも億劫だし、またコンビニ食もかなり飽きてしまって、全くやる気が起きません（汗）。仕事に穴は開けてませんのであしからず。とは言え夕方近くになると、さすがに腹が減るわけで・・・いつも通し営業の「くじら食堂 nonowa東小金井店」さんへとふらふらとやってまいりました。
着いたらもう午後５時。もう今日は仕事をやめようと思って、サッポロ赤星＆油そばでひとりで盛り上がるつもりだったんだが、突然スマホが震え出し、ちょっと仕事で相談ごとに巻き込まれる羽目になり、食って帰ってからもちょいとパソコン開くこととなったー・・・。ビールなしで油そばはツラいので、急遽「塩ワンタンメン」単品に変更！。
＜全体＞ 穏やかな動物エキス感ある塩清湯！表層に魚介成分の浮き！鷹の爪で仄かなパンチ！揚玉葱も香ばしき！
数年前、移転する前はこのブランドでは殆ど塩系を食ってなかったんだが、近年リニューアルしてから塩に少しハマっているのです。特に揚玉葱と鷹の爪がプラスされているのが特徴的で旨さが分かりやすい。また具材もスナップえんどうが加わり、色合いや見栄えとしてもいい感じ。
その配膳時に昇る湯気から、揚玉葱の香ばしさと甘味が特に良いのです。更に琥珀がかった出汁の色合いが明るく、そこに浮かぶワンタン・・・あゝ眺めているだけど安堵を覚えるじゃないか。
＜出汁＞ 程よい魚介乾物の風味の塩ダレ感！穏やかでサラリとした鶏豚エキス！揚玉葱の甘味が芳醇この上無し！
体調により、やや鶏の旨味を感じたり、魚介系の風合いをより感じたり。ともあれ鶏塩系とはならず節系や煮干系の甘味がしっかりと下支えしているようです。そしてどこか魚介が素朴なようで動物系の艶めく味わいも滲むよう。更に食い進めるほどに素朴なピロピロ太麺から滲み出る素地の甘味が滲み出てと思われ、じわじわと出汁が霞み、味わいが丸くなるようです。
やっぱり塩系のタレも良いね。丸みがありながらも塩気を引いており、ショッパイという尖がりは一切ないのがナイス！。そこで特筆すべきは揚玉葱がとても効果的であることです。揚げた香ばしさが動物系とすごくマッチするだけでなく、玉葱本来の甘味と揚げた油感が溶け合って、立派な香味油として高機能しております。これは染みるほど旨かったわ！。また終盤には鷹の爪がキリリと引き締める味の所作を発揮し、非常に食べ応えと楽しさを感じさせてくれます。
＜麺＞ スリムなボコボコ手もみ麺！素地が出汁を吸って品やか！出汁と素地の甘味を感じつつ噛み締める！
相変わらず注文を受けてからの手もみ。しかも通し営業。それだけでも嬉しい店だわ。空き気味な時間帯にはワンオペで回すから仕事できるって感じですな。若く見える店長やり手ですー。
所謂ぴろぴろ太麺。口元で滑るような感覚で、見た目よりとても啜りやすい手もみ麺です。加水とか練り水もやはり変えたようだと感じます。正油より塩の方が素地風合いとか甘みとかが伝わるようで、噛み締めた味わいが、麺素地と出汁の一体感が伝わって旨し！。ブラック系で食らうのとは、また少し同じ麺でも印象が違うように思えます。そしてやっぱり、このご時世で大盛サービスというのが嬉しい限りだ！。
＜チャーシュー＞ きめ細かく柔らかい繊維質のロース！出汁を吸い込んで更に旨し！
ロースは赤身を楽しませる上品さが印象的です。とっても肉質と肉繊維が柔らかくて、出汁を吸い込ませると美味いなら旨さが昇華。ずっと通っていると炙りバラ肉の方が看板に思えるのだが、これもまた良い。特に塩出汁に濡れて吸わせて食らうには、ロースの方が似合うよう。
きめ細かく柔らかい繊維質のロース！出汁を吸い込んで更に旨し！。当然今回もぴろぴろ太麺に巻きつけて一気に喰らいますよ！。まさに至福！。
＜ワンタン＞ 生姜の風味がキリリと展開！粗挽き＋αのコリコリ歯応え！出汁吸ってナイスな展開！
ワンタンが好きです。特に肉餡が大きめで皮の尾ひれは長いタイプ。膨よかなので照る照る坊主タイプ。肉餡を噛み締めるダイナミックさも楽しめるし、チュルンと滑りを楽しむ滑らかさも併せ持つようです。
シンプルな味わいで、粗めの挽肉に塩胡椒と言った風合いの肉餡。そして妙にコリコリとした歯応えもあります。その生姜の刻みがしっかりと込められておりまさに絶品！。
歯応えある上に噛み締めた後の清涼感がまた堪らんのです！。生姜の旨さで肉餡全体のみならず、出汁まで旨さ高まる！。塩系を食らうならワンタン追加！。
＜他具材＞ 極細メンマとスナップえんどうはナイスな箸休め！
何気に淡い清涼感があって全体的には嬉しい存在です。極細メンマはとても醤油出汁に絡みやすいが、淡い素材の甘味を感じる旨さ。スナップえんどうは、ダイレクトに野菜らしい甘味を発します。味のコントラストとしてもいい仕事かと。
＜味玉＞ 出汁の浸透で甘く熟したような旨さ！全体がジュレ状態で旨さが舌に絡みつく卵黄！
薄出汁がしっかり浸透して白身は薄い褐色で均一に染まります。卵黄はトロミが少なめで全体的にジュレ部分が多めなようで、出汁と卵黄は熟成したかのような濃密な甘みと化しております。旨さ芳醇カオスな塩出汁に浸されても、重厚なコクはしっかり伝わるじゃないか！。
敢えてさらに出汁に沈めて楽しむのでした・・・。このまま白飯の上に乗せてもサイドメニューとして立派に成立するでしょう。味玉の質感は見た目以上に味はパワフルな旨さ！。
総じまして「素朴さと贅沢さが織りなす塩出汁とぴろぴろ太麺のコラボ！大粒雲呑とのマリアージュで至福！」
・・・と言う感動の嵐！。塩のつけ麺もかなり良い出来具合です！。こちらは週毎の限定麺がずっと大人気ですが、塩のレギュラー麺もかなりの質感かと！。通っても飽きないとはこのこと。個人的には通し営業なので使い勝手良く中央線利用者としてかなり助かります。てなわけで東小金井で途中下車で拉麺ってなのも激しくオススメ！。旨し！なので・・・とっとと最後に詠っていつものように締めたいと思います！。
お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！
