【今週のラーメン５２４８】中華そば裏慶（東京・矢口渡）特製醤油そば　〜目立たぬ場所にかなりの旨さ！仕事丁寧上質感溢れる醤油そば！

仕事丁寧なお店がまたひとつ

　久しぶりに外出移動で大田区蒲田！。ちょっくら煮干の注目人気店へと向かうが並んでるー・・・。そんな余裕ないので一駅移動して、矢口渡でございます。目指すは八雲系のわんたんめんでしたが・・・・おいおい、ピークの時間ずらしたのにここも並びが発生。電車賃と時間を余計に消耗しただけではないか：瀧汗。しゃーねー、近くの家系かこってり豚骨醤油系に逃れるかーと思ってネットで一応調べると、懇意にしてるレビュアー諸兄殿が訪問し、割と高評価なのを発見。それが今回の「裏慶」さん。

　「慶」という拉麺の裏ブランドかと思いきやそうではない。「裏慶」って初めて目にする熟語なので、一応ググっては見たが意味は分からず。しかし、産業道路沿いにあって一応ロードサイドと言う格好のロケーションだが、目の前に大きな歩道橋があり目立たずですな。そんなこんなで平日昼下がりにゆっくりと過ごさせていただきましたー。結果的にはSo Good!!。また来たい！。

＜全体＞今風な醤油そばに見えてどこか落ち着きのあるオーラ？出汁の琥珀色に魅了！

　配膳の瞬間は、今風の鶏醤そば似た感覚。立ち昇る湯気から鶏油の甘味が微かに感じるようで、また煌びやかさからもそれと分かります。ところが脂の派手さはなく、どこか落ち着いた出汁感。乾物系の落ち着きなんて感じたりしてました。

　また特製で鶏豚２種肉は定番だとしても、味玉に追加してワンタンと鶏つくねが入るのが高評価ですな。特製にして正解だった！。

＜出汁＞初動は鶏油のニュアンス高め？中盤以降は節等魚介の甘味！醤油の円やかな余韻深し！

　一つ離れた座席の他客がべた褒めです。黄金の出汁やー・・・って久しぶりに彦摩呂を思い出します。でも旨い思いは共通です。初見通りに初動は鶏油のコクと醤油の結びついたとても分かりやすい旨さ。とは言えバターのような濃ゆさはなく、動物系のバランスの良さを感じます。蘊蓄によると、信玄鶏の丸鶏と肉付きガラの煮出しなのだとか。丁寧な煮出しと感じます。

　また醤油もこだわりのようでとてもまろやか。塩気のエッジがとても軽やかで出汁との一体感に優れた感じです。生揚げ醤油や３０年醸造醤油など５種ブレンドだとか・・・こだわり感じる分、醤油ダレの仕上がりの良さも感じます。

　そして食べ進めるうちに鶏系のエキスがまるで低くなったかのように、あとからジワジワと乾物系の旨味が広がり和風感に傾斜してゆくようです。宗田鰹・いりこ・真昆布等の煮出しが効いてる部分でしょうね・・・。全体的に２段階にも３段階にも楽しめて実に旨し！。

＜麺＞品やかな物腰でシルキーな滑り心地！徐々に出汁を持ち上げ吸って一体感高まる展開！

　三河屋製麺のストレート細麺。少し膨れて丸みを感じる分、とても品やかな物腰が印象的で、スベリがとてもシルキーでナイス。また出汁の持ち上げにも優れていて、序盤のクツクツとした歯応えが心地よいです。

　出汁の持ち上げが良い分、出汁の浸透もわりと早め。そしてここからがまた味わい深いね。素地の風味を感じる序盤もいいが、出汁を吸いきったばかりの出汁と一体化した素地の甘さが中盤には楽しめるかと。また肉を巻き付けたりメンマと絡めたりして味わうのも楽しい味わいでしょう。

＜チャーシュー＞鶏豚２種！脂と赤身のバランス良い豚肩ロース！パフっと食感楽しい鶏胸肉！

　どちらも低温調理系。豚肩ロースは脂身がやや多めで赤身とバランスがとれたスライス状態。出汁の熱でとろんとなった脂身の甘味が、出汁と混じって赤身に染みるようです。肉味と絡んで旨し！。

　またコンフィタイプの鶏胸肉はやはり旨さにハズレがありません。淡泊な肉味とスポンジのように明るい弾力。和にも洋にも合う味わいで、出汁を吸って尚旨しでございます。

＜ワンタン＆鶏つくね＞食感楽しい粒粗め！薄味の挽肉が出汁を吸い込んで旨し！

　淡々は皮が出汁を吸ってつるっと光沢を放ち滑らかなすべり。肉餡は粗挽き粒があっさりとしており、これも出汁を吸って旨しです。追加で欲しかったところ。また鶏つくねは、とても小さいながらもサービス精神としては嬉しいです。鶏ひき肉の粗い粒に軟骨が練り込まれコリコリとした食感を楽しませてくれます。これもダイレクトに出汁を吸い込んで旨し！。