まだまだこの店では若輩者
自分の中では、一番通っている店がこの「中華そば みたか」。ここに来て飲んで食ったあとは、妙に心地よい達成感すらありますから相当に好きです。で、そこそこ常連気分で、特に近年は我儘放題なアレンジをコールしている次第ですが、それは全部「超常連」のコールに出会した時に覚え、それを真似しているだけですー。
何と言っても、私は前身の「江ぐち」を知らない。だから、超常連さんが江ぐちネタを店主と交わすのを目の当たりにすると、羨ましくも感じますよ。どんだけここに通っても、私はまだまだ「常連序の口、若輩者」でございましょう。だから今でも他客のコールなんか、今でも聞き耳立ててることをご容赦いただきたいですー。
<サッポロ赤星> 多忙合間の刹那を盛り上げる図太い旨苦味!仄かな甘味!旨味が格別!
座席についた途端、声をかけなくとも出てくる赤星でございます。こういう客と店の信頼関係が素敵。あゝ・・・今日も旨いぜ!図太い旨苦味!仄かな甘味!旨味が格別!。きっと気のせいなんだえろうけど。そしてオヤジ世代になるほどに図太い本格派が好きになってくる。苦いのがいいのよ。苦いだけなら欧州ブランドがいい感じだが、仄かに甘味も感じさせるところが日本ブランドのいいところかも。実に厚みのある味わいで楽しませてくれます。更に言うと、図太い割には後味が軽やか。個人的にはこの引き際の良さ最近一番好きですわ!。
<キリンラガー> 偉大なるオーディナリーな味わい!定番の苦味は安定極まる旨さ!
最近、ラガー同士を比べる訳でもないが、ブランド変えて楽しむのにハマってます。このキリンラガーは、まだ熱処理だった頃から馴染んだブランド。特別な思い入れがあるわけじゃないけど、なんだかんだで一番安寧を覚える味わいかもしれません。昔はズシリと感じた苦味ですが、歳を重ねてIPAなど味を覚えると、少し軽やかにも感じてしまうね。華やかさは低めですが、コク深さは相変わらずしっかりしてる感覚。対峙する酒じゃなくて、おつまみ等料理と合わせる麦酒って感覚で、ライトにゴクゴク飲み干せる味わいが痛快です。週末の昼ビールはやっぱり最高だわ!。
<竹の子皿> 薄味仕立てのコリコリメンマ!浸る魔法の醤油ダレ!モヤシとピーマン重ねて楽しむ!
ここではメンマを「竹の子」って呼びます。短冊サイズのカットで、魔法の醤油ダレと少々の白い粉・・・そしてざく切りネギを振りかければ出来上がりって寸法です。今回は「竹の子もやピー」ってコール。つまり、もやしとピーマンを追加するって訳ですが、小さいおつまみ皿がいきなり五目そば的な楽しさが広がるから楽しい!。ここ最近、とてもこの組み合わせにハマってるのですー。
そこに性懲りも無く毎回毎回、ご店主試作の辣油タレを垂らす。このタレが、実は気まぐれっぽいところがあって、激辛だったりするから面白いんです。やっぱりメンマと辣油の相性は抜群!。
<全体> 実に素朴!ノスタルジーさ極まる中に細葱散らばる美しさ!桜の如し爛漫な細葱!
やっぱりノスタルジックな麺顔が素晴らし!そこに今回は細葱を散らしてみました。まるで満開の桜が咲き誇るように細葱が爛漫でございます。そんな風流を感じつつ、やっぱりこの一杯は、最近迫力すら感じます。レトロと言うか、ノスタルジー感覚いっぱい。素朴なワンタンがそそります。
古き良き時代の一杯って感じがありありで、出汁はすっきり濃ゆめの醤油ブラウン!だけどライト。そして隙間から覗く麺の風合いも、これまた輪をかけるようにノスタルジック極まる!。
<スープ> 豚と野菜と乾物が円やかに溶け込むエキスのハーモニー!ライトでコク深い醤油出汁!
嗚呼・・・実にあっさり醤油味。オープンキッチンなので過程が見えてしまいますが、調味料を入れるところで塩気とか尖りをイメージされるかもしれませんが、とてもお優しい味わい。ベースは豚と思われますが、昆布系の乾物がしっかりと溶け出しており、お出汁感覚がしっかりと表現されてます。
また甘味はナチュラルで、野菜もしっかりと煮出されたイメージ。実はヘルシー。ラード等の後入れ香味油はないようですが、個人的に魔法の醤油タレと読んでいるベースタレには、適度にラードが絡んでいるようにも思えるのです。それだけで十分なこくまろな味わい!。まさにライトでコク深い醤油出汁!豚と野菜と乾物が円やかに溶け込むエキスのハーモニーでして、思わずゴクゴクと飲み味わい倒します!。
<細葱> コマネチ!ならぬコマネギ!華やかさを放つ細葱!妙に整う美しさ!
おおお!すごくレトロけど細葱のせいなのか全体的に美しく整ってる感覚です。以前「江ぐち」でやってたことは全部やりますって店主が語ってたけど、これもそうなのか。昨今、九条葱などブランド化しておりますが、フレッシュな華やかさは一番!みたかの細葱!思わず応援。
<麺> 今日も健在!蕎麦ライク麺!是非とも来て!見て!食って!ざらつきと旨味!
今日も「和」蕎麦ライクな麺が味に映えます。褐色はもう少し濃い感じがします。モチモチさは低く、プッツリプツプツとした切れ味が印象的。汁は吸い込みやすいが熱ダレはせず、ずっとプツプツクシクシとした感触で味わえます。
スープのあっさりさが印象的でファンになる人多く、そしてファンになり常連になる様子。唯一無二の蕎麦ライクな麺に魅了されてしまうのです。やっぱ「中華そば みたか」の個性を決定づけるインパクトは「麺!」。
<チャシュー> ノスタ感じて実に優しい豚肉旨さ!ちょっと抜けた感ある豚肉に醤油出汁が浸透!
一般的なサイズの半分。令和の今では小さすぎるかと感じるところだが、それがまたこの店のアイデンティティ。いかにもノスタルジーを感じさせる肉ですね。令和では低温調理肉が広まってますが、中華そばチャーシューの原風景と言う感覚。
これも何周か回ってか実に新鮮に感じるところです。驚く旨さじゃないんだが、茹で豚の脂が抜けた感に、醤油スープが逆に染み込んであっさりとした別の旨さが生まれるかのよう。
<メンマ> あっさりしつつ出汁を吸い込み温もりの旨さ!これもノスタで味わい深し!
これも薄味仕立てです。フニャっとしてそうな短冊型で、思いの他、淡くコリっとした歯応えがあるのがいいね。出汁を吸い込みやすいようで、醤油タレや醤油スープにもすぐに馴染むようです。それだけでもシンプルに旨いが、実は麺や薬味と絡ませながら食らうのが旨いかと。
<味変化> 店主気まぐれのニンニク醤油ダレを加えて溶かし沈める
賄い用の薬味なのか?そんなニンニク醤油ダレを溶かす!。素朴な醤油出汁のバランス崩す様なイメージあるかもしれませんが、ニンニクが実に合います!。加えて醤油味の輪郭も復活させますから、後半に是非ともお試しあれ。テーブルセットにはないので、スタフにコールすると出してくれると思います。
総じまして「素朴さと楽しさ!アレンジ我儘放題!自分なりの味を見つける楽しさ!そんなノスタルジック焼豚麺!」
・・・と言う感動の嵐!。客の我儘放題を受けてくれる懐の深さが痛快です。なのでついつ引き寄せられる。飽きが来ないツマミの旨さと、銘柄ビールが揃ってるところが痛快です。昭和オヤジ世代には必ずハマるはず!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!