私が東京で一番大好きな冷やしラーメン
今年も解禁!名作!冷やしらぁ麺!。煮干味がしっかり効いた冷やしラーメンで、何たって限定一日30杯。毎年天候次第では午後過ぎには完売なる人気作でございます。なのでいつもこれを狙う時は焦るのですが・・・へへへ、今回は野暮用あって平日休暇。そして朝から強い雨が降り続いておりましたから、そう焦らずとも食えるはず!。開店時刻少し前に到着しましたら、なんとか一巡目をゲットです。桜井店主直々に、開店の扉を開け客を招き入れるのは、いつものルーティン。軽く目線でご挨拶して入店いたします。
<酒> CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE:渋みと深い苦みでズシリとくる爽快感!フルーツにも似た円やかな麦酒酵母の余韻!
へへへ・・・今日は飲めるぜ!この数年で別ブランドも立ち上がったので、スタフの数も増えましたね。新顔さん?に食券を渡して?隅の座席へ。一応、休暇だがスマホでメールだけ軽く確認して、トラブルが起きてないことを確認したところで、タイミングよく出されたのが、この店オススメのクラフトビール「CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE」。確かビール通の「健やか@JR三鷹」御店主も推してたはず。久しぶりに味わいましょう。
こいつは、ラベルがポップな図案ですが、実はかなり本格的な味わいで、かなりズシリと重めだと感じます。ホップの苦みがしっかりと効いており、苦みをしっかりと伝えながらも鼻腔を清涼感でくすぐるような華やかな展開。味自体が濃ゆいし、何かアテを欲してしまうようなフィーリングです。確か長野のブルワリーで名前は忘れた:汗。ここまでの味展開でも満足だが・・・今回は妙に麦酒酵母の余韻と言うのか、微かな甘味が非常に心地よい!。大袈裟に妄想的に言うとフルーツのような風合いが仄かに滲むような展開!?これは今までで一番旨いぞ!。2本目いったろかとかすめたが、結構良い値段するので、思いとどまった次第。嗚呼、金持ちになりたいなぁ〜。死ぬまでに一度気兼ねなくいい麦酒に埋もれる日々を過ごしたい。
<チャーシュー盛りハーフ> ちょい温かめな遠熱で中まで均一に脂が蕩ける旨さ!東京随一の拉麺チャーシュー!一度食うべし!
今回は楽しいなぁ!東京で一番好きな冷やしラーメンと、東京で一番好きなチャーシューを同時に楽しめるのだから。以前にも拙ブログ&レビューで伝えましたが、刺身感覚で味わう楽しさです。最近、釜焼豚バラ肉がリリースされ、低温調理&炙りの構成だったんですが、今回は鶏豚の低温調理系。以前からあったスタイル。
これが実に華やかな麦酒に合う!麦酒が低温調理半レア肉の脂など洗うように馴染ませてくれます。そしてきめ細かく隠し包丁が入って超柔らかい肩ロース肉!。温めららた皿の熱でこの脂が緩み、口へ入れると舌の熱で蕩けるような展開。肉脂の旨味を感じたところでまた麦酒を流し込むのが最高に幸せなルーティンです。酒が通り過ぎた後でも円やかで印象がが口の中に残るのも良いね。
厚さやサイズ感もいいね。余計なところは切り落としてあるし、豚肩ロースや鶏胸肉も質感高い上に旨味が溢れるのが見ててありありです。柚子胡椒もお決まりアイテムで、主に鶏胸肉にねじり付ける。ジリジリ感と肉甘味が共鳴し旨さの絶頂でっせ!。滋味な清涼さと芳醇な肉汁が実に一体化!。柚子胡椒も最高の薬味ですな。この肉に出会うためだけに足を運んでもいいかと!。
<全体> 涼やかさ伝える出汁氷!冷ややかさに煮干の香りが溶けて芳醇!?優しく漂う魚介エキス感覚!
一巡目最後尾だったので、結構ゆっくりとマイペースで酒と肉を楽しみ尽くし、程よく酔いのまわりがで始めたところで配膳が完了。それはこんな麺顔!。
おおお!もう見た瞬間安寧を覚える美しさ。割と地味な色合いなのに上品と感じるベージュとグレーの展開ですな。まだ食ってもないのに、頭の中では旨さの記憶がフラッシュバック。薬味の揚げ玉葱が実に芳醇さを期待させるし、出汁氷は冷涼さと香ばしさを伝えるようです。チャーシューは先ほどハーフ盛で食った鶏胸肉。刺身のようなしっとり感に出汁が浸るのが更に旨そうです。そして全粒粉配合のストレート麺!これは、冷たく引き締まってるのに優しく素朴な表情。煮干出汁汁に浸っており、表面漂う香味油がキラキラと粒子が輝く!。いかにも崇高にも感じる冷やし煮干しな表情!。
<スープ> 冷たさに深く香る煮干しの香りと甘味!妙に温かみある旨味の冷製煮干感覚!
やっぱり冷えても「さくら井の煮干」って感覚だね。淡麗な煮干甘味と言うか、魚粉のようなコペコペした感覚は皆無で、非常にナチュラルで優雅な煮干甘さ!。優しい甘さと言うか、旨味に温かさすら覚えるイメージ。実に温かみのある冷製スープなのです。
煮干には香ばしさあり!。ニボとしたよくあるパターンではなく、苦味自体に甘味が溶けるような展開?。片口鰯も使ってるんでしょうが、ニボニボ感ではなく昆布の出汁感とよく似ていると感じるのです。トビウオなど淡麗な出汁も潜んでいると思われ、この上品な旨さには、そんな崇高さすら覚える感覚。毎年微妙にレシピが変えてますって言われる鴨田が、いやはや今年もこの冷たい煮干感最高です!。
<薬味等> シャリっと崩れる出汁氷!香ばしさと甘味が深い揚げ玉葱!全体の旨味感アップ!
揚げ玉葱が実に良い仕事をしております。煮干の甘さと香ばしさだけでも既に完成した感があるが、やっぱり、この揚げ玉葱をざざっとかき混ぜましょう!玉葱ならではの甘さ!そして揚げならではのサクサク歯応え!しっとり崇高な煮干出汁感に、色気を加えるような味展開です。これでググッと食欲が湧くような気もしますね。
また出汁氷が心憎い!あっさりした鶏出汁を凍らせたものだったっけ?。ゆっくりと溶けてやがてシャービック状態になります。噛み砕くより、ゆっくり溶かして煮干しの味に、味わいと足してゆきましょう。変化を楽しむのもオツなもので、最後の茶漬け割で効果を激しく期待してしまいます。最後まで大切にキープしました。
<麺> 三河屋製麺:平型中太ストレート麺!全粒配合の風味良さ!冷えて引き締まりのクッシリ感!出汁と絡んで甘味を感じる逸品!
確か昨年から平型太麺に変更したっけか?。以前の麺風合いがすっかり頭から抜け落ちてますが、それだけ昨年インパクトを感じた様子。やはり全粒配合の平打ち麺は、存在感あります。見た目は優しい腰つきなのかと思いきや・・・少し引き締まりのある腰つき。程よくヌチヌチした歯応え。麺素地の風味が実に深く味わえると共に、煮干し出汁を微妙に吸い込み甘味も醸し出す感覚です。そして麺の甘味もあって、噛み締めてゆくと出汁との一体感が素晴らしい!。
平型麺のグラマスなフォルムも良いね。啜るとそのスベリが印象深く、淡麗なスープを纏ってスルスルとのど元を駆け抜けるシルエットが心地よいです。微妙に揚げ玉葱も貼り付けて持ち上がるが、軽い表面のザラつきと区別なく啜れるので引っ掛かりがない。嗚呼、もっと食いたい。麺量変更不可と勝手に思い込んでたが、よくよく券売機を見ると「大盛不可」とあるだけで、中盛りはOKであった!!。悔しいので、今シーズンもう一度食おうかと考え中です。
<チャーシュー> しっとり貼り付くような鶏胸肉!煮干出汁に浸し冷製感覚で食らう旨さ!酒を呼び込む!
既にチャーシュー盛で実食済ですが、まずはちょっと趣向を変えて煮干出汁に部分的にちょい付けで味わうのが良いね。鶏のさっぱりした滋味に、煮干の仄かな苦味と芳醇な甘さが混じり合い、淡麗&芳醇に味わえます。いかにも冷やしラーメン的な味風景で、とっても旨さが分かりやすい!。しっとり肉を少し冷やしながら食らうのも旨い!。この肉、温めても冷やしても実に旨さ有能的ですな!。
<他具材> 煮干に相性ぴったりの青菜苦み!麺と絡んで歯応え楽しく美味なる自家製メンマ!
もう毎回食ってる青菜とメンマ。青菜は冷や出汁とも絶妙です。煮干の芳醇な甘さと軽やかなニボ塩気、そして苦香ばしさにフィットします。青菜特有の清涼感に苦みがマッチ!実に旨し!。ザクっとした歯応えも清々しく気持ちよく食えるね。
さて自家製メンマ。確か幾日もかけて戻し自家製味付けだとか。これもかなりの出来栄えで、繊維質が引き締まる緩いコリコリ感が楽しい!。歯切れが快感です。味付けは優しく素材感もある。個別にメンマ追加するのも手ですね。
<味玉にハズレなし!> 那須御養卵!冷えても濃密なコクとマチュアな甘味がしっかり浸透!煮干出汁に絡めても旨し!
へへへ・・・これは常連&一巡目ならではの特権というか、どうやら、やや崩れ気味のB玉をサービスしてくれたみたいです。感謝!。これもれっきとした那須御養卵。割ると卵黄の色合いが実に濃ゆく、深いオレンジ色のようです。ジュレっぽい部分が少し残る仕上がりで、味わうと濃密!。ブランド卵のコク深さというやつか?。出汁の深い浸透でマチュアな甘味がまた冷えてても伝わるようです。
そして白身はふわふわ〜。冷えた感覚もあって、まるでプリンのようですな。白身だけでも旨いので、冷酒だったらより進むかと!。冷やしでも味玉追加を激しくオススメです。
<〆飯> 定番!セットの出汁茶漬け!飯の温かさに煮干芳醇な冷出汁投入!旨さテッパン!旨さに笑みが溢れる〆飯!
今でも思い出す・・・初めて食ったとき、桜井店主から「絶対に旨いですからお茶漬けもどうぞ!」って言われたのを。これ食って茶漬けセットにしないと実に勿体無いですから、セットがデフォルトです。
出汁茶漬けに冷たい出汁をかけるのも魅力的。更に「出汁氷」もプラスするという楽しさ。温かいご飯に冷えた出汁が浸透すると、「ひやあつ」の温度差も味わえて良いね。白飯の温もりに冷や出汁の冷感が混じり、氷の鶏出汁が溶けて旨味がアップ!。楽しさと旨さが増すばかり。もう少し白飯くれと言いたいところだったが、最後の汁まで完全に飲み干すとちょうど良い塩梅でしたー。
総じまして「これぞ名作!冷えても煮干しの芳醇さしっとりな冷製煮干しそば!この夏絶対食っとけ激しくオススメ!」
・・・と言う感動!。まさに夏の麺屋さくら井にこの逸品ありということで、限定30杯だと暑さ増すと早々に売り切れ。ご訪問の際はお店公式Twitterで事前確認した方が良いです。冷やしファンなら激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!