ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4563】 中華そば 東京ぐれっち (東京・阿佐ヶ谷) タマリ醤油そば 大盛 + 味玉 〜引き算で生まれた淡麗黒出汁旨し!勝手に命名・・・阿佐ヶ谷ブラック!

勝手に命名・・・阿佐ヶ谷ブラック!
 5/1から緊急事態宣言が明けるまでと続けてきたブラック系拉麺の数々。ダブらないようにと気を配りつつ、東京都内限定で食って参りましたが、先が見通せないため、一旦5/31で区切りとさせていただきます。こんな意味もない無謀なトライアルに、数々と情報提供いただきました方々には、心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
 

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 さて最後の一杯は、あと数店舗候補がある中で、こちら「東京ぐれっち」さんとさせてもらいましょう。理由は・・・忙しくて遠くへ行けなかったことと(汗)、ラーメンデータベースで初レビュアーを飾りながら全然行けてないことの呵責と、印象的な黒出汁感覚があったから。看板商品「タマリ醤油そば」。2年ぶりに改めて味合わせていただきます!。
 

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 元々は、夜だけ営業で、それ故に訪問機会を失してたのですが、このコロナ禍対応で、昼に営業をシフトしております。正午開店目指して訪問すると、何と一気に満席になる顛末。辺り周辺は人っ気が本当に少ないのに、この集客はすごいね。ここ以外はこの界隈閑古鳥だから、かなり地元の人気を集める店なのだと再認識。ホントもっと通っておくべきだったようですねー。
 

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<全体> 大いなる普通っぽさに浸透するたまり醤油の漆黒迫力!素朴さに映える肉の贅沢さ!

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 後から入って来る客全員、迷ったふりしたのかは存知ませんが、注文は看板の「タマリ醤油そば」オンリー。見知らぬ者が横一列に並んで、同じのを食らう連帯感。そんな共同体意識高める一杯はこんな麺顔!。
 

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 おおお!確かに力強い黒出汁感覚!されど透明感すら覚える淡麗なる出汁感がいいね!。崇高なる一杯かと思えば実は素朴さが滲む雰囲気がありありとしています。何となく、大いなる普通な中華そばに、タマリ醤油でお化粧した?ってな感覚でしょうか。ブラック拉麺ってパンチ力や緊張感あるのが多い中、こちらはホントに馴染みやすさと、旨さの安寧さを伝えるよう。そんなほっこりしたムードがあり独特な感じがしますね。実に食べやすそうなブラック系拉麺!。
 

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<スープ> 引き算で生まれたすっきりした旨さ!カエシの円やかさに透明感すら思う旨味演出!

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 メニューの添え書きには「引き算で生まれた当店の看板(かお)」とあります。味わってみれば、何となくその「引き算」の感覚がイメージできるかも。味の積み重ねで重厚さやカオスな旨味を表現するのと裏腹で、実にシンプルな味わい同志のバランス感が展開する・・・そんなイメージでしょうか?。
 
 
まさにスッキリ円やか!タマリ醤油の優雅なカエシの展開!

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 まず醤油ダレ。タマリ醤油メインなのは当然として、ひょっとしてオンリーなのか?と思えるようなカエシの軽やかさ。このブラックな色合いは一番黒さが強いタマリ醤油ならではと思われますが、同時に甘味すら感じる円やかさがあるのが印象的。タマリは他の醤油よりも、塩分が一段と少な目なので、いわゆる塩気と感じる輪郭が薄く感じられるようす。また、確か大豆由来の発酵が強めなはずで、小麦がない?少ない分、刺身醤油にも似た上品で優雅なフィーリングすら感じます。それが熱々な出汁に混じってチリチリと感じさせても、風味は飛ばずで実に旨し!。
 
 
すっきりした動物系の清湯がベース!?魚介の甘味も微かに溶ける旨さ!

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 またベースの出汁も表現力豊かです。ボディは動物系。鶏豚清湯かと思ったりするが、個人的には豚のイメージ。香味にラードが溶けているのかもしれませんが、それが香味によるのか、はたまたベースストックに依るのかが不明。見た目は水鶏系だが、巷にある味わいとは全然違うのが分かると思います。また甘味には煮干系のエキスを感じるのは妄想なのでしょうか?。これも香味油に溶かしているのかもしれませんが、微妙な泡立ちの部分にそんな魚介の輪郭を微かに感じた次第です。
 

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<麺> 大成食品!クシクシとした歯応えの淡い引き締まり!長く続く素地の風味感!大盛オススメ!

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 かなり訪問をご無沙汰しているうちに、手もみ太ちぢれ麺への変更も対応できるようになったとのこと。ううう・・・ブラック系なら太麺が定番な気がするが、今回は基本の味わいをもう一度確かめたいと言うことで、基本の中細ストレート麺といたしました。
 
 
滑らかな地肌と品やかな腰つきな中細ストレート!歯応えに風味あり!

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 割と中心部に風合いが残るような、茹で時間短めなイメージ。序盤で良く見てみると、外側薄く出汁が浸透して透明感が生まれているものの、浸透を許さないような中心部分が見て取れる状態です。軽く啜ってみると、その外側が実にツルツルとしていてライトな滑り。文字通り、ズボボボボボボーーーっと音が立ちます。そして前歯で千切ると、クシクシとしたやや引き締まりを覚える感覚がいいね。素地の風合いをしっかり伝えるようであり、また素地が出汁を受け止める力が分厚そうな印象です。
 
 
熱ダレに強くいつまでも持続する風合い!肉等具材と絡めて旨し!

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 噛み締めると旨味が増す。素地の風味と出汁の旨味が咀嚼で重ね合わせる。糖化が進み、口の中で糊化が進みやすいという感じでもないが、長く素地の風合いを楽しめるタイプで割りと好きな感じです。カタ麺ではないが、カタ麺好きなら好みの範疇のような気がします。こういう麺は、肉と合わせて食らうのが旨いと勝手に思ってる私。性懲りもなく、海苔で巻いたり、肉で巻いたりしつつ、風味や味わいも足しながら、存分に楽しみ尽くさせていただきました。今回は大盛にしましたが、ボリューミーであったのも好印象!。大盛で200g前後?。大盛もオススメ!。
 

 

 
 
 
<チャーシュー> デフォルトで楽しいバラと肩ロースの3枚肉!部位の違いと旨さを実感!

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 もちろん豚だがデフォルトで3枚あるだけで嬉しいのに3種盛りなのが更にいいね。豚肩ロース・豚バラロール・豚バラ三枚肉、の3種です。どれも温かみを感じられ、脂の甘味を意識したのかもしれませんが、それは妄想??。
 
 
豚肩ロース!脂身と出汁が染みやすい赤身旨し!

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 肩ロースは赤身と脂身がバランスよく味わえる人気部位。個人的には脂身を感じつつ「赤身を味わう」部位だと思ってます。赤身に細かくさした脂身が蕩けて溶けて空洞や割れ目をつくり、赤身のそんなところに出汁が染み入る。そこを噛み締めるのが旨いね。肉本来の旨味をベースに脂と出汁の旨さが染みるのが最高!。タマリ醤油との相性も良さそうです。
 
 
豚バラのロール&三枚肉!豚の脂身の旨さと甘味を大いに堪能!

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 豚バラは2種。まずロールタイプは、こじんまりした「@」の形にまとまっており、脂身の部分がより多めです。これは咀嚼で赤身と脂身を合わせて食らう旨さがいいね!。割と分厚めで噛み締めるとロールが容易くばらけます。柔らかし。こちらは下味の旨さも感じられて、白飯にも合いそうな旨さ!。
 

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 そしてバラ三枚肉。三枚肉の由来は「脂身・赤身・脂身」の層が断層のようにキッパリとしており、三枚に重なって見えるからだと思うー。ベーコン肉になってる部位ですな。こいつが一番豚肉の中で脂身の甘さを多く楽しめるもので、それだけに良く温めてあったのが実に旨さ秀逸!。肉増しにするとすべて倍になるのか?。次回は肉増しだと心に誓います。
 
 

 

 
 
<味玉にハズレなし!> 中まで感じる温かみ!味わいと弾力が明るい白身!優しくもコク濃密な卵黄旨し!

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 嗚呼、実に味わいが全体的に優しいねぇ~。まず中までしっかりと温かみを感じるのが良い。冷たさを感じるのは興ざめだが、中でしっかりと温かみを感じるだけでもかなり旨く感じるって気がしませんか?これはそんな感じ。最初の一口めで割ったところから、温もりと旨さを感じます。
 

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 全体的に柔らかい仕上がりで、白身の弾力がソフト。薄出汁が均一に浸透しているようで、淡泊な玉子豆腐を食ってるような感覚すらある白身の旨さです。そして卵黄も申し分なし。ほぼ全体がジュレっぽいが、微妙に固ゆでになりかかっている部分もあるし、トロミが強いところもあり、状態がグラデーションになってて美しい。そして全体に舌に絡みやすいのです。出汁が浸透して熟したような甘味があるがやさしいレベル。濃密感もあるがマチュアになり過ぎず、卵本来の旨味もほんのり残す感覚です。嗚呼、味玉の旨さに今回もハズレなし!。
 

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<メンマ> たまり醤油と馴染み易く下味感深い短冊型メンマ!軽快歯応え!

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 驚くようなものではないが、大衆的中華そばって感じにさせるタイプ。短冊型のオーディナリーなサイズ感で、歯応えがクニャコリ!とするタイプです。下味が割と深めに浸透し、わりと深めな味付けですがタマリ醤油との相性も良いのか、出汁に浸した方が旨いです。酒が飲めるタイミングならかなり重宝するアイテムですね。
 

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総じまして「引き算で生まれた淡麗黒出汁旨し!勝手に命名・・・阿佐ヶ谷ブラック!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。既にこの店の看板商品なのも強く頷ける旨さだし、この店も阿佐ヶ谷では人気のプレゼンスも高まってる感覚。なので思い切って、阿佐ヶ谷を代表する黒い拉麺と言うことで、阿佐ヶ谷ブラック!。中央線利用者なら、ちょこっと途中下車して一杯ってのも激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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