朝德店主ご不在中にお邪魔しちゃいました
こちらも、私が面割れHN割れしてるお店。調子に乗って壁にサインまでしちゃってます。前回訪問時に、近いうちに次は黒醤油をいただきに来ますよ!・・・って言っとき乍ら、あれよあれよとスルーしちゃって申し訳なし。こちらに限らずコロナ以来、東京の東エリア自体がほとんど行けてない有様なので、あしからずです。
なんて調子で今回は、開店前にシャッター待ちで構えていたのですが、ありゃりゃ・・・朝德店主はご不在だったみたい(苦笑)。ま、Twitterしとけば見てくれてるだろうから、気持ちは伝わるとして・・・取り敢えず有言実行と言うこで!。
とは言え、ブラックラーメンって急に食いたくなるってことありませんかね。そんな時のためにいくつか、押さえている店はあるのですが、こちらの黒は今回が初めてでして、ちょと朝からワクワクが止まらないのでした!。今日はしっかりと堪能させてもらいまっせ!。
<酒> キリン一番搾り生!苦味よりも華やかさ!仄かな甘味の後味が食事を楽しませる麦酒!
まずはビールだ!食らう前に飲むぜ!だって休日!こちらはアルコール類はまとめて1つのボタンでして、ビール・チューハイ等から選ぶシステムとなってます。ビールに決まってる!休日にビールが飲めないなんて、私にとっては拷問に等しいのです。お馴染みのキリン一番搾りをいただきましょう!。この時の気分だけは、堤真一気取りです。
メジャーの主力ブランドの中では、実は旨味が濃ゆいタイプだと思っとります。一番麦汁のみというクリアなイメージが先行しますが、個人的な感覚では酵母がパワフルだという印象。なのでプレミアム系に負けない華やかさがあると思ってます。なので食事に合うと感じており、寿司なんかだと実に相性良くないですなね・・・。ラーメンに合わないビールはないとは思うが、これも最適でございます。ただ惜しむらくは、・・・350ml缶。2缶ではラーメンが食えなくなると言うジレンマ。ロング缶激しく希望。
<全体> 漆黒の中に優しさ出汁感!香味油の艶めき!仄かなに明るさが滲むブラック系!
そう言えばこちらもTRY受賞店。獲得してさあこれからスターダムへ!と言うタイミングで運悪くコロナ禍突入。もっと流行っていいはずですが、ビールを空けた頃には外で待ちが発生です。地道に応援したいなと思ってたところで配膳が完了!それはこんな麺顔!。
おおお!期待の漆黒醤油感!いわゆるブラックラーメンという勝手なカテゴリーです。大抵ある程度ジャンキーにフレる分野なのだが、素朴感を滲ませながらも丁寧な作り込みをありありと感じますな。立派に良い拉麺としてのオーラが垂れ流し。特に豚のエキス感がとってもスッキリ煌びやかで、漂う様は、屏風のやすり雲のような崇高なニュアンスを伝えるではないか。また漆黒スープに浮かぶ味玉の明るさが、妙にコントラストとして見栄えにバランスを取ってるイメージ。チャーシューにはじわじわとスープが浸透してる様が受け取られ、ぼやぼやしてたら旨さのタイミングを逃しそうで焦る!。
<スープ> 濃口醤油は尖りなく滑らか!豚の旨味に乾物が溶け込む芳醇な出汁感が優しいタッチ!
さてスープ。予想を超えましたね・・・この旨さ。もっと早く食っとけって感覚。濃口醤油の力強さがある中で、旨味がしっかりと溶けており、パンチと言うより芳醇と行ったニュアンス。ブラック系の中でもかなり崇高な仕上がりと受け止めます。まず醤油感だが、新福菜館のような「真っ黒だけどスッキリ」と言う部分もあるのだろうが、醤油自体が芳醇に伝わるイメージ。塩気と言うより香りを伴う醸造感が濃ゆいと言う感じかな?。なのでスッキリとも違うし、塩気のパンチとは随分と違う。濃ゆい味わいだけど、ゴクゴクと安心して飲み干せる仕上がりと言えましょうか。これはすごい。
そして動物感。鶏豚ミックスと思うが、個人的には豚の優しさが響くね。ベースストックは同じと思われ、これは共通したイメージです。煮出しの力強さと、まるでその上澄エキスを濾過したしたかのようなスッキリ感があるイメージ。まさに芳醇。ここに香味油が溶けるように思えるが・・・ラード。スッキリ軽やかな風合いは高級タイプ。カメリアかどうかは知らんが、そんな風合いが濃口醤油にもマッチしてると思わせます。
ブラック系でも崇高と思わせるのはやっぱり乾物の溶け込みが深いんでしょう。一応一通り溶けていると思われる中で、昆布と椎茸はピンと来るようです。昆布は濃口醤油に埋もれてしまいがちですが、出汁の塩気の中に尖らず出汁の余韻を感じるのは・・・やっぱり昆布じゃないのかなと・・・これは妄想の範囲。そしてやっぱり甘味の輪郭も感じるのは、椎茸じゃないかと。醤油ダレには相性良いアイテムなのです。黒醤油、ブラックラーメンという中でも、全体では出汁の溶け込みが感じ取れる上品な味わいと感じいった次第です。
<麺> 小林製麺所@群馬!醤油に染まる淡い褐色!中太手揉み平打ち麺!打ち込みに素地の甘味が深し!
私がブラック系ラーメンにハマったのは、起源は新福菜館。ま、故郷の味だから仕方ないこと。しかし、後年にインパクトあったのは、金久右衛門@大阪の「大阪ブラック」「なにわブラック」なのでした。黒いスープに褐色に染まる太麺の誘惑。それ以来、ブラック系太麺には目がない。こちらの黒醤油は太麺に変更されててちょっと感激!。
うおお!なんと平打ち手もみ麺ではないか!思わず、七彩系列を連想してしまうが、少しスリムで素朴さの中に上品さも滲むようなフォルム。潰し込み感は割と強く感じて、それがまた歯応えや麺の風合いの保持に効いてるみたい。一気に醤油出汁に染まると言うよりじわじわと褐色が浸透する様子。淡い色合いがまた旨そうです。
実に素地の味わいを伝えます。少し濃ゆい味わいの出汁をしっかりと受け止めて、風味と甘味をまず感じさせます。咀嚼で出汁と一体化する感覚でしょうか。ヌチヌチと噛み締める度に旨味を感じて嬉しい気分。ぼこぼこしたフォルムは舌触りや喉越しで軽くタッチして駆け抜けるようで、これもまた快感。嗚呼、手揉み麺って実に楽しくて旨い!。
<チャーシュー> ほそやの丸豚!出汁の旨味に染まる肉本来の旨味!噛み締めて地味深し!
よく存じませがブランド豚のようです。デフォの中華そばは炙り豚ですが、黒醤油は煮豚。この煮豚が実に黒醤油出汁に合うのです。煮豚自体は薄味仕立てで肉本来味を、素直に感じる肩ロース。脂身は割と少なめで赤身の肉味を楽しむタイプです。
そこに醤油出汁が浸透すると、これまで淡白だった味わいに急に色気がさすような展開。肉の滋味に醤油と乾物の旨味が加わり、噛み締めるほどに旨く思えます。肉増しでもよかったなとまた後悔・・・。
<味玉にハズレなし!> 高嶺の卵!素朴さ滲むハーフボイル!下味ライトで卵本来の旨味に醤油出汁滲む旨さ!
蘊蓄書きでは、ブランド卵「高嶺の卵」とのこと。少し前回とイメージが違うのは、割とボイルが入り気味だったかと。ハーフボイル感というか、優位の芋羊羹状態と中のジュレっぽい部分の味わいが、それぞれ拮抗して楽しい味わいです。周囲部はスープとよく絡み、中は濡れるだけで、味わいのニュアンスも違うかと。
全体的には卵黄のコクが半端なく濃ゆく、卵本来の味わいをアピールする一方で、少し濃ゆい味わいの黒醤油出汁の浸透と一体化!旨さが素晴らしいです!。熟成したようなマチュアな旨味が深い!。白身も出汁の旨味があって単体でも旨し!。嗚呼、味玉の旨さって深いねー。
総じまして「ハードに見えて深い出汁感!明るい旨味が染み入る崇高ブラック拉麺!」
・・・と言う感動の嵐!。濃ゆい味わいが旨さと比例するイメージで、しかも優しい味わいで安寧感あり。期待以上でしたのでこの店の立派な二枚看板メニューと感じました。一度来ただけじゃ勿体無い。ぜひ黒醤油も!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族に感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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