ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4516】 中華そば 勝本 (東京・水道橋) 特製中華そば + サッポロ生ビール 黒ラベル 中瓶 〜饗する姿勢の素晴らしさと作り込みの高さ!さすが都心の人気行列店!並んででも食うべし!

しっかりした接客!清潔感溢れる店内!質感価格ともにGOODでハイコスパ!
 休日。天気も良い。暇だ。久しぶりに拉麺遠征!と言いたいところですが、仕事疲れもあるのか、拉麺的に戦闘モードになれません。うだうだ考えながら取り敢えず、黄色い中央線に乗ってまずは都心へとアテもなく移動開始。何となく、水道橋と飯田橋の中間地点にある店を久しぶりに行ってみるかと言うことで、水道橋で下車。
 

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 しっかし水道橋のあちこちで、こんなに空きテナントが多いとは思わなんだ。まさにコロナ不況が尾を引いてるってな感じ。特に休日は東京ドーム以外は人が少なくなるようで。そんな寂しさを感じながら、テクテクと南下すると名店「中華そば 勝本」さんがある。スルーして通り過ぎるつもりだった。ここはいつ来ても行列なんだよねぇー・・・疲れると思ったから。
 

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 ところが、たまたまだったのか外待ち1名。そしてすぐにその先客は店内に案内されて入っていった。おおお!こんなにこの店でサクッと食えることは珍しいぞ!。この機会を逃すことが出来ずに(単に楽したいと思っただけ)、ここに目的変更!。なんと1分も待たないうちに、私も案内されてしまいましたぞー。本当は、塩そば狙いだったのですが・・・メニュー落ちしておりました(残念!と言うか勿体ない!)。疲れているから濃厚系はしんどいかなぁと言う消去法で、今回は「中華そば」。せっかくの名店なので後悔がないようにと「特製」にしてみました。おいおい、それでも930円で都心で特製食って千円下回るのか!。デフォルトが730円と言うのもこの立地だったら抜群のコスパですな。
 

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<酒> サッポロ生ビール黒ラベル!フレッシュな口当たりの清涼感!苦味と甘味のバランス良さ!いくらでも飲み干せるキレとコク!

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 おいおい!まじかよ!しつこいが東京都心で中瓶ビールが450円ですぞ!。ワンコインでお釣りまでくるという大胆さ!しかも私が好きなブランドです。+50円払うから赤星にしてくれと言ったら叱られますかね。何度も述べておりますが、黒ラベルは一番たくさん量が飲めるビール。適度にボディー感があるけど重くない。そして飽きないで飲み続けられるのです。苦味と甘みのバランスがいいのでしょう。そして長く続いて感じ取れるキレがあると言うイメージ。最初のインパクトは、スーパードライや、プレミアム系、クラフト系には負けましょうが、それらは個人的には長く飲むと重く感じるのよね・・・。だから、ガッツリ系な食事と合うのは黒ラベル。
 

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 しかもこの価格設定でも、サービスおつまみ付きと言うから嬉しすぎるじゃないか。メンマに白胡麻が振りかけてあります。このメンマの旨さは、この後のレビューに譲ります。
 

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<全体> 明るい醤油に鶏エキス!乾物の溶け込み深し!まさしく堂々たる王道の煮干系中華そば!

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 おおお!これもまた正統というか真面目と言うか、ティピカルな中華そばってな感覚。ネオ・クラシックと言うべきか?。水鳥系透明感とか、低温調理のレア肉感とか、今風な拉麺のスペックとは無縁の王道スタイルですね。スープは軽く濁りを見せますが、エキスの深さを伝えるような質感。
 

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 そしてチャーシューはほっこりさせる煮豚タイプですが、特製だけあってボリューミーで綺麗に扇型に並べ立てております。醤油ブラウンはいかにも魚介が溶けているような、柔らかく明るい色合い。表層には煮干成分が浮き漂っているのが分かります。ううう・・・これは食らう前から旨いと確信させる迫力!。都心の特製で千円出してお釣りが出てくるものとしては、ちょっと頭抜きん出てるレベル感ですな。
 

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<スープ> カエシは柔らか!丸鶏の芳醇な煮出しに円やかに煮干の溶け込む甘さ!まさに芳醇!

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 第一印象は煮干しです。レンゲを差し入れる瞬間に煮干し!って感じがするね。煮干し成分って動物系より比重が軽いのか、表層に浮くことが多いようです。表層に浮くと空気に触れるから微妙に温度が下がって固まる。そうやって小さい膜ができる。一面に張ることはないんだが、塊となって浮遊するといった具合です。レンゲを静かに差し入れると、その小さい膜がレンゲに貼りついてスープが一瞬だけ凹む。大体煮干しの存在は、そんな感じでいつも確認しております。
 

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 味わいとしては、煮干しはニボ感は極めて低めで、甘み重視といった味風景。醤油の塩気感も低いので、煮干しと醤油が結びついて柔らかなカエシと言う感覚で楽しめます。醤油感に甘みを与えるようにも思えて、スープ全体を円やかに仕上げているようなイメージかと。この煮干し感だけでも完成した旨さにも思えるのです。
 

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 しかし味わいは想像以上に芳醇。これは鶏エキスのパワフルさがそう感じさせると思うのだが、鶏油の重いバター感はありません。香味野菜と程よく溶け合った鶏エキスといった感じ(これは妄想)。煮干しをマスキングするものではありません。煮干しと鶏エキスのバランス感が絶品で、醤油の円やかさもこれを高めている?。ううう・・・クラシカルなようだが、やっぱり今に進化した旨さと感じ入るのです。
 

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<麺> 浅草開化楼!引き締まりある多加水系のモチモチ麺!出汁を吸い込み旨味がアップ!具材と絡んで甘味も発揮!食べ応えも十分の満足感!

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 カタメの指定もできるようですが、今回もデフォルトで。作り手の設計図通りの茹で上げで楽しんでみました。加水はやや高めの明るくツルツルした地肌が印象的です。茹で上げで多少膨らんでいるとは思うが、グラマスにも感じるストレート細麺です。引き上げると品やかな腰つきに感じますが、プツプツと千切れる歯切れには引き締まりのような部分もあり、熱ダレにも強そうです。
 

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 意外とスープを吸いやすいのか、表層は序盤から軽く出汁が浸透したようで、ツルツルと滑るし淡い褐色めいた見栄えが実に旨そうに映えます。束になったのを奥歯で潰すと、多加水系らしいモチモチとした明るい弾力あり。そして麺の風味と言うか・・・いやグルテンの甘みのような風合いが、序盤には感じるようです。終盤にはすっかりと出汁を吸いきりますが、伸びたイメージは皆無。むしろ出汁の旨味と麺の甘みが一体化したようで、また一段と旨さがシフトアップ。カタメ指定にすると、この部分がやや抑えられるようだから、やっぱり加水の高いタイプはカタメにしないほうが正解かもしれません。
 

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 例に漏れず、途中から海苔やら肉を絡めて食らうとこれまた旨し!。特に海苔が肉厚なので、麺のぷりぷり感と海苔風味が合わさると旨しですな。更に、肉が崩れたところを麺で絡めとって食らうのもまた旨し!。やはり特製ならではの楽しみって感じですー。
 

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<チャーシュー> 甘味ある醤油ダレと肉本来の旨味!スポンジのようにソフトで自重で崩れる柔らかさ!炭水化物と相性抜群の旨さ!

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 脂身がとても少ないようだが、肩ロースで合ってる??。周囲は焼きで固められており、そこには醤油ダレが浸透。香ばしくも甘みのある旨さが、ぐるりと肉全体を囲みます。実にふかふかな柔らかさで、小さい隙間の部分から出汁を吸い込みまくり。まさに肉スポンジ。噛み締めると肉味と出汁味がブワーっと口の中に広がるのが楽しくてなりません。今や特製にすると、2種も3種も肉が乗ることが多いが、こちらはこの肉一本勝負。意外とコストセーブに貢献してるのかもね。部品の少なさや共通化は、製造業の基本ー。いい肉ですからこれ一本で十分といえましょう。
 

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 また自重で崩れるほど柔らかい。部分的に割れて散らばるところは、上述のように麺に絡めて食らいますが、それでも救えない部分は、最後の最後で箸とレンゲで一気に集め、ほぐし肉のごときに楽しみ食らいます。そばにライスがあれば良かったなとちょっと思った次第。
 

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<メンマ> 薄味で素材の旨さもイキイキ!コリコリと歯切れが楽しい逸品!

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 コリコリした歯応えが印象的なメンマ。繊維質が引き締まってるようで、しなりも感じる食感です。素地の味わいが生きる薄味仕立てなのも印象的。スープをあまり吸い込もうとせず、濡れただけですので、素材感が味わえます。メンマ増しもオススメできる質感です。ただ私なら、追加するなら別皿にして酒のアテとして味わいたいタイプかなと。 
 

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<味玉にハズレなし!> 中は熱々トロトロ!薄出汁仕立てでマチュアな甘みと卵本来の旨味がバランスする濃厚さ!

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 口に含んだ瞬間にいい仕事してる!と思わせます。中までしっかりと熱が染み入っており卵黄も熱々しながら蕩ける!。まさに隙なしの仕事ぶりですな。全体的には下味は薄めでしっかり浸透した感覚。なので素材感がほんのりと生きてるって旨さ。例えば白身は、元々淡白な味わいだから素材感って感じにくいが、出汁の個性はしっかりと感じるかと。カエシがとても低くて円やかな風合いです。
 

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 それが卵黄だと、卵黄のコクが出汁と結びつく部分と、染まりきらない部分が両立するようなイメージ。出汁が結びついて熟したような甘みを濃密に感じるかと思えば、卵黄本来の旨味をそのまま残すような感じが混じるよう。フレッシュさとマチュアさが両方楽しめるような味風景。ううう・・・よくできた味玉だと思いますよ。味玉追加で100円。良心的!。
 

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<味変化> 最後のひと工夫!黒七味!円やかな刺激感が出汁に溶けると雅な旨味が広がる!?

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 最後に残った出汁を堪能してフィニッシュ!そんなパターンですが、最後の最後に味変化を楽しみました。黒七味を投入。私の故郷の味でございます。黒胡麻が入ってるから黒いのではなく(それも多少あるだろうが)、乾煎の段階で色変わりするようなことを聞いたことある(お土産屋の蘊蓄)。
 

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 つまり乾煎りで刺激は少し飛ぶ。そして乾煎りで風味が燻されたように増すし、素材間が影響しあって一体化。それがスープに溶けるのだから、旨くない訳が無い。京都はうどんなどの出汁にも山椒を少し滲ませるから、そんな味風景を思い出しながら、静々と啜り味わい尽くしました。嗚呼、七味とは言え雅やかな旨さ!。
 
 

 

 
 
総じまして「饗する姿勢の素晴らしさと作り込みの高さ!さすが都心の人気行列店!並んででも食うべし!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。何度も言うが、東京都心でこの価格設定とこの旨さ!そして接客の素晴らしさは比類なしかも。東京に遊びに来た知人にはいつも紹介しております。並ぶと思うけどその価値ありだよと伝えながら・・・。広く激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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Stream (水道橋ステージ)

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  • 発売日: 2018/12/26
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