春休み気分で明るい水鳥系を味わう！
仕事柄、夏休み・冬休み・春休みの時期ってのが忙しいのです。例え在宅ワークでも同じこと。この日も忙しさもあって、近場でチャリっと昼飯拉麺活動！・・・またＪＲ中央線武蔵境駅界隈に出没です。ちょっと前回食い逃した濃厚な「海老そば」を狙いたくて、今回は「中華そば 一陽来復」さんへとやって参りました。
ところが「限定」ってのが異様に気になり始め、券売機の前で立ち尽くす私・・・。真横に他客が待つプレッシャーもあったので、迷ったということは、それを食えという啓示かと思い、咄嗟に押したボタンが、限定の「鶏清湯ラーメン」。更に特製とさせてもらいましょう！。
＜全体＞ 深い醤油に明るい香味！軽く霞みがかる旨味エキス感！水鶏系と中華そばのいいとこ取りな雰囲気が実に旨そう！
お？スタフが入れ替わったか？この日はご店主不在。コロナで飲食業苦しい局面に、人手不足ってところが多い中、順調ですねぇ～。頼もしい限り。勢いが出てきたか？と頼もしく思っていたところで、丁度配膳となりました。それはこんな麺顔！。
おおお！何とも醤油がキリリとしていながら明るさ感じる出汁感！水鶏系のイメージそのままで、はっきり言って宣材写真より旨そう！。近年よく見かけるニュアンスで、香りの中にも鶏の風合いが濃ゆく感じます。あた、透明感あるようで軽くエキスを感じさせるような、微かな霞みも感じる見栄えがまた旨そう！。フツーに中華そばって感覚もよぎる出汁感覚で、水鶏系×中華そばってなハイブリッドな感覚もありなむか？。そして特製にしただけあって、鶏チャーシューが美しく扇のように広がっているのがまた楽しからず哉。麺顔全体から、鶏一本に旨味を絞り込んだ迫力とアピール感を強く感じさせます。
＜スープ＞ 鶏皮由来のストレートな鶏油感！円やかで甘く華やぐ生醤油感覚！クチの中で芳醇さがたゆとう旨さ！
さてスープを一口。するととても分かりやすい旨さ。第一印象は鶏油の芳醇濃密さがしっかりと伝わります。これは割とピュアに感じる鶏油感覚。鶏皮から抽出した油ってな感覚で、ほのかにバターに近い濃密さを感じるタイプ。店によってはここへ更に乾物系の味を足し込むところも多いが、殆ど何も足していないような、ピュアな鶏油感が見事。都内で言えば、はやし田系を思い出す風合いかと・・・。
また醤油感がいいね！。とても円やかで鶏油と結びついて華やかに感じる広がりがある様子。濃口と言うより、非熱処理の生醤油という感覚で、色合いの割にはとても優しい味わいは確かに万人受けする！と思われます。まさにゴクゴクと飲み干したくなる優しくも濃ゆい味わいがお見事！。
この円やかさにはベースに乾物系が溶けていると妄想しております。昆布など一通りの溶け込みはあると察しますが、甘味にちょっぴり椎茸など入っていたら個人的には嬉しい想像なんだが・・・。兎に角、クチの中で芳醇さがたゆとう旨さ！。何を考えてしまったか、後半に胡椒を振ってしまったのだが・・・入れずにデフォルトのまま食らうほうがオススメだと感じました。
＜麺＞ 三河屋製麺！微かな全粒配合で序盤はクツクツ歯応えと風味あり！終盤にかけて出汁が染まり始めるとゆっくりと甘味を感じる展開！
嗚呼、歳は取りたくないものですね・・・早い時期からじわじわと老眼が入ってますが、序盤は妙に風合いもいいなぁ～なんて思っていたら、全粒が微かに打ち込まれているのね。ほんの少しなので、５％もないかと思うほど。
歯応えはクツクツとしており、芳醇な鶏出汁を受け止めるに十分な風味の高さが伺えます。また表面はツルツルとしており、湿るというより濡れるような地肌。口当たりやスベリがとてもライトなのが印象的です。奥歯で束になったそれをプレスすると、プツプツプツとずれて順番に潰れるような食感も楽しい。咀嚼するごとに出汁と麺の味わいが一体化し、旨さの高まりを知ります。
とは言え時間が経過するとゆっくりと出汁が浸透してゆきます。色合いも少し琥珀に染まるような褐色になり、腰つきもしなやかさが増してゆく一方。そうなるに従い、麺自体にも甘味が増すような展開で、またこれまでとは違った旨さの展開になります。サイドメニューを頼まないなら、大盛りがオススメ！。
＜チャーシュー＞ 低温調理のコンフィタイプの鶏胸肉！化粧パフのような柔らかさと出汁を含んだ湿り気が旨し！
コンフィ肉にもいろいろ表現がありますね。少し炙りを入れてから低温で処理する。またはスパイスなど表面に味入れをしてからの低温処理。こちらは前処理をあまり施さずに、そのままソミュール液に浸して低温調理したようなイメージです。鶏胸チャーシューの中では、近年オーソドックスな肉でしょうか。それだけに、馴染みあるし王道の旨さ！。
見事にパフパフとした食感で、噛み締めるのが楽しい肉。甘噛みしたくなる感覚と言えば、変態かと思われてしまうかな？（汗）。ともあれ、化粧パフのような湿り気を含んだパフパフ弾力が素晴らしい。肉繊維が割れたスキマには、鶏油の香味が浸透するし、それがまた旨し！。大判なのが５枚もあるから嬉しいじゃないか！さすが特製！。
＜メンマ＞ デカいサイズで極太！歯切れよく下味が鶏醤出汁ともすごくマッチする深い味わい！
スリムな材木状のメンマで、長くデカいからまた食べ応えがあります。繊維質は非常に細かくて、全体が品やか。なので軽やかにザクザクと歯切れるのが痛快。また下味と鶏醤出汁との相性がよく、出汁感芳醇な旨さも混じる味わいがとてもナイス！。嗚呼、平日でなかったらビールと合わせたいところですよ！。特製やめてメンマ追加する手も十分ありですな！。
＜味玉にハズレなし！＞ ソフトな仕上げで卵黄はほぼ全体がトロトロ！薄味で卵本来の旨味が感じられる味わい！
ソフトで薄味な仕立てでした。色合いは濃ゆめな褐色をしているので、相当深く滲んで熟したような味わいかなと思いきや、クチに当てると中が柔らかいのがすぐ分かるほどです。注意深く割ると、中からトロトロの卵黄が熱々で流れ出します。
それが出汁の融合もありましょうが、卵本来の味わいが残るナチュラルな旨さがいい感じ。白飯の上に乗せてぐちゃぐちゃにして食らうと絶対旨いと思います。また、後半は少し鶏醤出汁を足して食らうもまた楽しからず哉。意外な味玉の味展開で、楽しく食させていただきました。
＜〆飯＞ チャーシュー炊き込みご飯！ミニサイズとは言えこの量と質感で破格の５０円！出汁を垂らして存分に味わう！
この店に来ると実にこれの注文率が高いです。だって破格の５０円。ミニサイズとは言え、半ライスだって５０円で出すとこ非常に少ないと思われる昨今に、チャーシューの炊き込みなのだから、これは食らうべし！と言わざるを得ない！。
全体的には、チャーシューのタレで炊いたご飯。そこにチャーシューの欠片が混じるという感覚で、肉飯ってなのとは違う。ただ、タレが旨いので自然と食が進むのです！。また、少し湿らせたのが好きという方には、残った鶏醤出汁を少し垂らすのも、激しくオススメ！。豚と鶏のエキスが融合して更に旨し！。
総じまして「明るさと落ち着き・・・そして深みを覚える水鳥系拉麺の旨さ！期間限定！あったら食っとけ！」
・・・と言う感動の嵐！。鶏と水を中心としたスープは随分流行ったけど、やはり旨さが分かりやすく、食ったあとの満足感も十分得られるという感じ。もはやスタンダードなフォーマットと言った旨さです。何食らうか迷ったときはこんな鶏醤出汁の一杯はいかが？激しくオススメ！旨し！なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います！。
お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！
