寒さ厳しくなるほどに濃厚リッチな味わいが恋しい・・・
- <全体> 素朴さと優しさ!安寧感漂う濃密感覚!肩の力を抜いて楽しめそうな濃厚煮干!
- <スープ> 濃厚そうでも実はライトなポタポタ感!ニボ感塩気レベルも馴染みあり!これぞいい塩梅!
- <麺> 三河屋製麺!やや加水多めで引き締まりある角細ストレート麺!全粒入りで風味もアップ!汁の持ち上げと薬味の絡みがナイス!
- <チャーシュー> 脂身にローストと出汁浸透も感じる素朴な豚バラ肉!しなやかで滋味が広がる低温調理系鶏胸肉!
- <メンマ> スープと調和し薄味で太め!バキバキ音を立てるのが楽しい歯応え!
- <味玉にハズレなし!> 出汁浸透深くマイルドな熟成感覚!卵黄の甘味ある濃密感にスープのニボ味が染みる旨さ!
- <〆飯> この質感で50円とは恐れ入るチャーシュー炊き込みご飯!ここでは必食サービス品!
- 総じまして「ゴクゴク飲み干せ広く楽しめる優しく和やか濃密煮干!この冬お楽しみとして是非!」
本当は味噌系を狙っていつもの店へ伺たのだが、こんな中途半端な時刻に行列発生。寒いので待てない・・・。で、別の濃厚を求めてやってきたのが、こちら「一陽来復」さんです。濃厚海老系が人気のお店!。
嗚呼・・・ところがこんなタイミングに限って狙いの海老系は販売中止!。ここまで来て引き返せないので、切り替えたのが「濃厚煮干」でございます。くよくよせず、ここは成すがまま也。
<全体> 素朴さと優しさ!安寧感漂う濃密感覚!肩の力を抜いて楽しめそうな濃厚煮干!
実は販売機に千円札を入れても入れても吸い込まない。昨年末からこんなことが頻繁で、こんどどこかで御払い行こうかしら?。コロナ密避けで、初詣しなかったからかもしれません。カウンターでそんな反省をしていたところで、配膳が完了!。それはこんな麺顔で運ばれてまいりました!。
おおお!初めてのご対麺のはずが配膳の瞬間から既に馴染み深さがあるじゃないか!。ま、こんだけ毎日ラーメンくってりゃそらそうでしょと言われても否定できませんが(汗)。濃厚煮干と言ってもいろいろと重厚感や色合いに個性あるものですが、突き抜け感と言うより和やかさすら覚える風合いがいい感じ。パンチやエキストリーム性を求める方にはフツ―過ぎるが、例えば安寧感漂う濃密感覚!まさしく肩の力を抜いて楽しめそうな濃厚煮干!
<スープ> 濃厚そうでも実はライトなポタポタ感!ニボ感塩気レベルも馴染みあり!これぞいい塩梅!
まずスープ!啜って最初に煮干度合を確かめますが、苦味はライトで甘味がやや勝るようなイメージ。片口鰯特有のニボ感がほんのりと香る程度で、あとは魚介系の甘味。抵抗感なくスルスルと煮干しが楽しめる感覚で、確かに濃厚なれどマイルドな旨味が素朴な感覚です。煮干系特有の塩気でグイグイと旨味を引っ張り出すような強引さもなく、ナチュラルに溶けているのが上品かもしれません。
そしてベースの動物系がしっかりしてます。豚骨系の煮出しによる白濁が確かに感じる。しかし軽くペトペトした感覚がありこれは鶏ガラ系も混じるかとピン!と来ます。特にライドなれど粘りがあることからモミジ系のエキスを連想します。こちらは背脂煮干も得意なお店ですから、濃厚感は煮干し同様、動物系にも当てはまるイメージかと思われます。煮干にこの濃厚動物感が入り混じって、ちょどいい塩梅といえましょうか。
<麺> 三河屋製麺!やや加水多めで引き締まりある角細ストレート麺!全粒入りで風味もアップ!汁の持ち上げと薬味の絡みがナイス!
ちょっとライトな濃厚感?マイルドな煮干ということもあってか、低加水パツパツというよりは、もう少しゆったりとした歯応えです。感覚的には中加水で引き締まりを覚えるといったニュアンス。割と麺線が際立つことから角細ストレート麺という感じです。
出汁を吸い込むというより濡れるといったニュアンス。麺が寄り添い易いのでスープの持ち上げは得意そうで、噛み締めて出汁の旨さと麺の風合いの一体感を楽しむといった感覚です。そして意外と風合いがいいかも。すでに老眼が入っているので気が付くのは遅かったのですが、麺には軽く全粒が打ち込まれており、配合比率は5%にも満たないかという印象。煮干の粉の貼りつきかと間違った認識をしてましたー。
光沢あるのでスベリはライト!。ズボボボボボーっと一気に啜り食えます。時々玉葱の欠片をひっかけて来るので要注意。思わぬところで咽返ってしまいますから、このコロナ禍のご時世で他客から白い目で睨まれないようにいたしませう。
<チャーシュー> 脂身にローストと出汁浸透も感じる素朴な豚バラ肉!しなやかで滋味が広がる低温調理系鶏胸肉!
一番素朴と感じた部分かも。豚バラ肉のタレに染まった風貌がオヤジ泣かせです。バラ肉は脂身の甘味につけダレの浸透した部分が一番うまいところ!。皮に近い部分もしっかり残ってて、ローストされた風合いにタレが染まって旨そう。褐色というより、飴色といったニュアンスです。そして赤身部分には下味の他にスープが浸透して、これも妙に旨い!。日本酒と合わせたいような旨さですね・・・。
一方、スープに沈んで分かりにくいですが、低温調理系の鶏胸肉もいいね!。全体的にしっとりした歯応えで、どの方向から歯を立ててもふわふわっと千切れてゆくようです。薄味塩加減もいい感じで、スープが濃厚とは言え濡れた程度で程よい味の濃さ。煮干の風味とミスマッチかと思えどそれは単なる老婆心です。嗚呼、これも酒にあう味わいかも。平日昼であることが悔しいです。
<メンマ> スープと調和し薄味で太め!バキバキ音を立てるのが楽しい歯応え!
凛々しくもサッパリした味わい。マイルド濃厚な煮干出汁ともマッチする風合いです。サイズも大き目で2本入っております。固いという感じではなく、バキバキとした歯応えが痛快!少しだけ、自分は顎関節症になってしまったのかと頭で混乱?。
<味玉にハズレなし!> 出汁浸透深くマイルドな熟成感覚!卵黄の甘味ある濃密感にスープのニボ味が染みる旨さ!
醤油系の出汁がしっかりと浸透しております。割ると白身の断面は表層と色合いが同じ。白身も味わい深しです。見た目よりも優しい味わいで甘味もありなむかと!。
それが卵黄にも深く浸透し、マイルドに熟成したような濃密感を与えてくれます。このままで十分旨いのですが、やっぱり性懲りもなくスープに沈めたり絡めたりして味わうも旨し!。煮干味が混じる卵黄もおつなもんです。
<〆飯> この質感で50円とは恐れ入るチャーシュー炊き込みご飯!ここでは必食サービス品!
ミニサイズとは言え丁度よいボリューム感。質感もありこれで50円とはお値打ちです。特製が950円なのでこれを合わせると、きっちり野口英世1枚で収まるのも気分いいです。チャーシューのタレを炊き込みの出汁にしているので、飯だけで肉味感じる仕上がり感。
所々でおこげに近い部位も混じるので嬉しいです。チャーシューは細かく飯と飯のスキマに入り込む程度ですが、それでも満足感が高い!。この店来ればこれは必須アイテムではないでしょうか!。激しくオススメ!。
総じまして「ゴクゴク飲み干せ広く楽しめる優しく和やか濃密煮干!この冬お楽しみとして是非!」
・・・と言う感動。普段あまり濃厚煮干に馴染みない方にこそ食べていただき、煮干しの旨さを知ってもらいたい。武蔵境駅近!近くに来たら激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつもの通りに締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!