ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4377】 創作麺工房 鳴龍 (東京・大塚) 塩拉麺 + 海老ワンタン + 味玉 + アサヒスーパードライ 中瓶 〜塩気を感じさせずに旨味が深い塩拉麺!出汁素材のプレーンな旨さが芳醇に広がる崇高な一杯!さすがミシュラン!

逆境を逆手に取って名店巡り!

 

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 日本のラーメンも世界に認められたと感じてますが、やはりミシュランで星を獲得したことが最大のエポック。業界全体のプレゼンスが認められ、高まったと実感する次第です。そんな「創作麺工房 鳴龍@大塚」さん。ミシュラン獲得は実にラーメンファンとしてうれしい限りですが、これにより超行列店になってしまい、庶民の感覚からは遠ざかってしまったのは、少し寂しいところです。さらに近年のインバウンド効果により、行列がさらにエグくなってしまったので、もう通うどころか行くのもないのかと落ち込んでいた私・・・。
 

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 しかし、コロナ禍により状況は変化。インバウンド客はなくなり、今なら少し並べば食えるのではないか??。そして平日午後休暇を利用すれば、もっと労せずに食えるのではないか??。そんな野心が働きまして、とある師走の平日昼下がりに、準備整えて突撃訪問してみました!。そして狙い通り!計算通り!。13:00過ぎに訪問すると何と外待ち8名!。さらにあれよあれよと列が進み、10分後には入店し席に付くことになりました!。うーん・・・これはちょっとクセになりそう。
 

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 それにしても、ここは担々麺専門店か!?先客はほぼ担々麺を食しておられるという光景。それが実に旨そうなのだから仕方がない!。実はこの店でまた食してないのが塩拉麺でして、懇意にしていただいてるレビュアーさんの塩に激しく刺激を受けて来たわけだが、激しく心を揺さぶられるではないか・・・。迷った挙句、初志貫徹で今回は「塩」。担々麺はまた休暇をやりくりして、近いうちに食おうとまた新たな宿題を抱えてしまった次第です。
 
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<酒> アサヒスーパードライ!環境とグラスが変わればいつもの国民的ビールが一段と旨いのだ!

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 食らう前に飲むぜ!だって休暇だもん!ひょっとして拘ったビールが出てくるのかと思ってましたが、またお前か・・・という感覚で、アサヒスーパードライです。自宅で毎日飲んでるそれです。ま、この店にまた来れただけでも嬉しいので、その祝杯感覚であおり始めます。
 

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 ビールって面白いと思うのは、飲む環境でも同じビールが違って感じられる旨さだってこと。これは何度もこの板で伝えてますが、心理学で言う転地効果というやつ。外で飲むビールやおにぎりがフツーより旨いと感じるそれですな。そしてグラスが変わるとまた味わいも変わって感じられるというやつ。こちらではゴブレット?に近いグラスを提供してくれるため、泡立ちやその攪拌・・・口当たりや泡立ちなどが微妙に違って感じられ、これまた妙に旨いではないか!。冷え方も絶妙であることも加えておきましょう!。ミシュランの店でも堂々とスーパードライは美味しく提供されているのであります!。
 
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<全体> 実に柔らかさを感じる霞がかった塩清湯!都会的ハイセンスも感じさせる盛り付けとプレゼンス!

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 平日の昼間早い時間なので、酒飲んでるの私だけですな(汗)。ちょっぴり罪悪感も感じながら、休暇の既得権益を優雅にも楽しみつつ、残り2~3口ほど残ったタイミングで配膳が完了です。それはこんな麺顔です。
 

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 おおお!想像よりも予習よりも実に柔らかい塩出汁の透明感!いや透明というより微かに霞がかった風合いが優雅で崇高にも感じさせる!。盛り付けや器がいかにも今風・・・コンテンポラリーな感覚で、女性や観光客にもウケそう。そして何より海老ワンタンを追加したのは大正解で、気分が盛り上がる!。先人レビュアーさんの真似をしただけですが、あしからず。味玉は意外にも別皿でやってきましたが、これは一緒に乗せたほうが盛り上がるのになぁとも感じつつ・・・それがご店主の美学なのかもと思うと、ますます興味が止まることを知らない・・・。
 

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<スープ> 意外と魚介系主導?カエシが崇高なまでに円やか!不思議な乾物感覚は貝か甲殻系の溶け込み???

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 さてスープ。うまいが面白い。塩気と鶏系の味わいに端麗さを想定してたんですが、ちょっと違ってました。塩気はとても低くほとんど感じさせない円やかな仕上がり。素材の旨さだけで構成されたって感覚で、塩気で素材の味を引っ張りだすような強引さがまるでありません。これぞナチュラルという感覚で、プレーンな素材の旨さの集合体ってな感覚。
 

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 そしてその素材感だが意外と魚介がふんわりと効き気味と感じた次第ですが、実際はどうなんでしょうね。さらにその魚介も風味が想像とは違ってて・・・興味が尽きない!。トッピングとして乗る薬味に、フライドオニオンのようなのが乗るが、どうも見た目に反してそれじゃないみたい。正体不明。そして後味と香味に・・・個人的には貝類?または甲殻類の風味を感じたような感じないような・・・。実に不思議で面白い。
 

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 食い進めると色合いが少しづつ濃くなります。トッピングのチャーシューのエキスが溶けたのかもしれないし、薬味が滲んだのかもしれません。また麺からも炭水化物の風味と糖化した成分が混じるのか、霞が少しだけ濃ゆくなったイメージ。ベースの味わいを確かめていくうちにどんどんと味がカオスになって、うま味が高まるのでした!。
 

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<麺> 自家製麺!マイクロ平型のストレート多加水麺!品やかさこの上ない滑りと汁の持ち上げ!滑りも最高!薬味を絡めまくる!

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 麺が他客の担々麺とは違うのか?。見知らぬ隣客の麺をチラ見しすぎて睨まれてしまいますが、こちらはストレートj細麺でも加水が高めな印象。そしてマイクロ平型ストレートとでも言おうか、実に啜るときに口元や喉奥にシルエットとして感じやすく、前歯でプツプツ千切る感覚もライトで楽しいフィーリングです。
 

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 全体的にまとまりやすく、地肌も滑らか。シルキーな滑りとでもお伝えしたい。なのでとても汁の持ち上げる感覚に優れており、軽快に味わえます。さらに汁を吸いやすいかと。前半からスープを吸い込んで炭水化物と一体化したうまさが支配します。ううう・・・いくらでも食えそうだ。密度感もやや低めなので、腹パンになっても絶対に胃もたれしなさそう。店内錬食向きですな(笑)。替え玉がおすすめかと。ビール飲んでなかったらそれやってました。
 

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 またやたら薬味やらと絡みやすいのも印象的。白髪ねぎと薬味が麺の地肌に貼りついているのかと思うほど。薬味のザクザク感と麺のプツプツクチクチ感が混然一体となった歯ごたえも楽しからず哉!。
 

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<チャーシュー> 塩豚を感じさせる豚バラロールのスライス肉!出汁を吸い込み脂を吐き出すように崩れる柔らかさ!

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 さてチャーシュー。ハイセンスな一杯に、実にオーソドックスなチャーシューです。豚バラ肉のロールタイプのスライス。15年ほど遡った頃に関西転勤時代には、一番お世話になったタイプでして、個人的にそのころの思い出が蘇ったりして嬉しい(スーパードライで少し酔ったか?)。面白いと思ったのは、醤油系のつけダレじゃなくて、塩豚とも受け取れるようなナチュラルな下味感覚。塩拉麺だから余計に相性よく感じます。これも塩気を感じさせず、ナチュラルな赤身の旨味と脂身の甘味がナイス。スープに浸っているところがポイントで、双方の旨さを交換しあって更に旨しです。出汁を吸い込み脂を吐き出すように崩れる柔らかさ!。これも無限大に食えそうだ!
 

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<海老ワンタン> これぞ剥き身!と感じさえるプリプリ触感が極まる!海老をダイレクトに食ってる感覚楽し過ぎる!

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 存分に海老そのものを楽しめるワンタン!。餡には芝海老のむき身がゴロっと丸々入っております。ツナギとしてすり身も少し入っておりましょうが、箸で摘み上げようとしても、海老の剥き身そのものをつかんでるような感覚で、うまく引き上げられない。箸から逃げ回りますから、レンゲで掬い上げるしかありません。
 

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 食らうと、プリプリ触感が極まる!海老をダイレクトに食ってる感覚楽し過ぎる!。ひょっとしてこのトッピングはこの店の名物なのかしらん・・・酒のアテとしてでも重宝。「スパイシーガーリックソース」を添えた一品もあるので、次回はトッピングにせず、アテとして対峙することといたしましょう。嗚呼、もう次いつ来ようか算段しているオレ・・・。
 

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<味玉にハズレなし!> 実に浸透した出汁がうまし!卵黄はもちろんのこと白身は乾物が浸透したような旨味の深さ!

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 私が下手すぎて、変な形に割ってしまいましたが、これもまた旨し!。100円味玉としてはかなりハイグレードでお得でございます。これも薄めの出汁を時間をかけてゆっくりと深く浸透させた感覚がありあり。緩めな茹で上がりなので、卵黄はもちろんのこと、白身もふわふわした柔らかい仕上がりです。
 

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 卵黄の濃密なコクに出汁が一体化して、とてもマチュアな甘味を感じる味わい。しかし、一番印象的だったのは今回は白身。白身に出汁が滲みた味が旨い!。まるで乾物系の旨味が特に白身に滲んだようなコク深さで、これは卵黄と肩を並べる旨さか?。これもまた次回試してみたい味わい。色々味玉にも味バリエーションがあるものです。嗚呼、味玉の旨さにハズレなし!。
 

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総じまして「塩気を感じさせずに旨味が深い塩拉麺!出汁素材のプレーンな旨さが芳醇に広がる崇高な一杯!さすがミシュラン!」

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 ・・・と言う感動!。店舗を広げないのも好印象で、まさに店主が毎日腰を据えて客と対峙する名店と言う貫禄すら覚えます。伝え方に非常に気を使いますが・・・・コロナのこんな時期だからこそ行けた店でもあるのか??。でもいつか皆さんと蜜を気にすることなく、長い行列にでも並んで食べたい崇高な一杯です。気がつけばもう師走も経過している。何はなくともとにかく激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 
 

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ミシュランガイド東京 2021

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  • 発売日: 2020/12/10
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