ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4280】 中華そば専門店 勝や (東京・梅ヶ丘) ワンタン麺 〜小田急線では貴重な永福町系!旨さ質実にて本格派!老若男女が集う地元グルメ!途中下車して食う価値あり!

知る人ぞ知る?路地裏に本格的永福町系あり!

 

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 就職で上京するまでは、大勝軒なんて全く知らなかったんだが、東京での生活が人生の中で過半数になりだしたころから、その存在が気になりました。やがて後になって好きになり過ぎて、ラーメン沼に完全にハマったなと感じたところで、あちこちの大勝軒を食らい巡る・・・。そんなある時期、東京都中の「大勝軒」という看板を制覇してやろうと思いつき、集中的に食らい続けました。当時の活動メモは以下の通りで、興味があればご参考まで。
 
 
 実は、大勝軒と名乗らなくても系譜がしっかりしていたり、中身はほぼ完全にスタイルを踏襲しているだろうという店はもっとあるんです。正直、曖昧性もあって、完全網羅は難しいと感じてます。しかし、ひとつづつでも辿って行こうと・・・今回は、大勝軒とは名乗らない永福町系の店を狙ってみました。それが「中華そば専門店 勝や@梅が丘」さん。
 

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 駅から超近いというので、あの店かと思って突撃したら全く別の店でした(爆)。あれ・・・おかしなとスマホのMAPアプリ片手に探したら、確かに駅から直線距離では近いが、回り込んだ細い路地裏にあるじゃん!こりゃ初訪じゃ苦労するかも。
 

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 永福町系の特徴は、いろいろあるけれど、代表的なのは、独特な「煮干スープ」「柔らかめな細麺」「デカい丼とレンゲ」「量の多さ」などでしょうか。その辺りはしっかりと踏襲されておりました。ラーメンデータベースでは「永福町系大勝軒の流れを汲む店。孫弟子筋にあたる」とありましたので、別に「梅が丘大勝軒」と名乗ってもいいのではと・・・ふと思いましたが、それは単なる妄想ということでー。
 

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<全体> 実にティピカル!王道中の王道!煮干とラードと醤油ダレの熱気!永福町系でラーメンフェス気分!

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 少し遅いランチタイムだったのだが、満席状態!。それが客層がバラバラで、オヤジや初老の方もいれば、ガテン系兄さんやら若い女の子などバラバラ・・・。しかもやり取り聞いてたら、常連っぽい注文仕方とその裁きですよ・・・。完全にアウェー状態(汗)。こういうときは、配膳を受けたときには丁寧に「ラーメン撮影してもいいですか?」と確認とるしかないですー。そんなやりとりしながら受け取ったのがこの麺顔です。
 

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 おおお!ほぼ完璧な永福町系のお姿!「ほぼ」ってのはここに銀のトレーがあったならば、それが取れていただろうというだけで、存在感・オーラ等は言うことなし!。表情は魚介系醤油を感じさせる、少しレトロとも受け取れる落ち着いた醤油ブラウン。しかし、カメリアラード透明感ある動物脂がキラキラと光り輝きます。トレードマークとも言える「デカい丼!デカいレンゲ!」はその通りで、見ているだけでお腹が膨れてしまうかも。意外とメンマが主張しており、柚子の存在はないタイプ。今回は生卵を排してワンタンを召喚しましたが、そのトロトロ感が見ているだけで伝わり、皮と皮とが完全に一体化してるのでは?と思うほど隅に寄り添って集まる・・・。
 

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<スープ> 煮干しの甘味と香ばしさ!ほんのり刺激の胡椒でエッジング!カメリアラードの滑かなコクが魚介と豚のエキス感を纏める!

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 まずはスープ!永福町系と言えば熱々の温度感!北海道系味噌ラーのラード感とは真逆のサラサラ感とも言えるラードの素性!全く重くなく透明感すら覚えるラードは、もちろんカメリア!欧州の気品と申しますか、そんな上質なコクが素朴さそのものの煮干し感にベストマッチでございます!。煮干しが香ばしい!例によってニボニボとした香りなんだが、煮干しならではの苦みがスッキリ仄か。香る程度の苦みが実にライトで奥深い旨さです。それに呼応して甘さも染みる。魚介ならではの乾物甘味がシットリと・・・しかも濃厚に溶けているのがいいね。
 

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 しかし、それなりにラード以外にも動物感があるのだった!。豚骨の煮出しもそこそこしっかりあって、食べ応えにも通じます。「こってり」とか個別要望にもしっかり応えてくれますし、寸胴の煮たての浮きにある脂が、ほどほどにスープにも溶けるのがいいね。煮干系を堪能しているつもりが、中盤以降は豚のエキスで満足してしまうほど。
 

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 また塩気のバランスもいい!醤油ダレは見栄えよりはライトな溶け具合で、塩気でエッジを立てることはなし。魚介に旨く蕩けているので魚介醤油の感覚で楽しめます。また・・・隠し味として胡椒がいい仕事をしている!。割と単調になりやすい味風景に、食欲そそる軽い刺激が溶けているので、最後まで飽きさせない!。店によってはこのほかに柚子皮なんかもあしらう場合もあるが、それは無かったと記憶しております。うん・・・非常によくできた永福町系スープ感覚!。これ好き!。
 

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<麺> 永福町系と言えば草村商店!ご存知捩れ気味のストレート細麺!多加水で柔らかめなスパスパ切れ味!汁を吸い込む一体感!紛れもない正統派!

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 引き出しが麺箱を収納するBOXになっており、スキマから緑色の麺箱がのぞける。嗚呼・・・やっぱり草村商店の麺使用ですね。永福町系と言えば草村商店!紛れもない正統派!。他客は完全に常連ばかりで、カタメ指定のコールが良く飛びます。知ってたらオレもそうしたかったかな?。以前、永福町の総本山で、生意気にそれ言ったら「ウチはやってません」とぴしゃりと言われたっけか(笑)。
 

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 当然デフォルトの2玉。テボに入ってて湯切りしてるのを見ると、そんな程度の量か・・・と思うが、いざスープの入った丼に入れるとボリュームがスゲー・・・。年々食えなくなってるオレ・・・大丈夫かと焦ります。ストレートと捩れの中間みたいで、微妙なボコ着きがあるフォルム。序盤は風味さえ感じる色合いだが、これがゆっくりと汁を吸いだして、ほてった後で微妙な透明感を感じさせます。
 

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 そして歯応えが好みだった!。カタメどころか、永福町系コンセプトなら、デフォルトでマジ十分でしたよ!。たしかにラーメンの中では柔らかめ・・・いやゆるヤワ麺の部類に入りますが、ゆで過ぎ感がまるでなく、むしろベストな感覚。プツプツと力を入れなくとも安易に切れるし、腰がとても滑らかでズボボボボボボーーーーっと啜り上げるのもライト。そして熱さで悶絶(爆)。汁を吸い込むと一体感が増すので、一層にスープの持ち上げが期待できるのがいいね。柔らかめの麺を汁と共に噛み締める旨さがあり、味わいが一層昇華!
 

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<チャーシュー> 肩ロース肉!周囲は深い醤油ダレが浸透し香ばしく!中は熱々スープと熱が浸透して甘味深くホロホロと割れ崩れる食感!

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 ご店主の作業場はキッチリと整理されて、まるでセル式生産ように作業しやすいように具材が緻密に配置。部品(具材)は必要分だけ、生産ロットに合わせてストックから出す。トッピング部材を大切にしてるようで、もちろんチャーシューもそう。綺麗に重ねてから少しずらして・・・飾りつけしやすいように配慮されてました。
 

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 部位としはロースかと思ったけれど、細かい部分で脂が差しており、これは肩ロースと察します。中でもバックに近い部位なのか?。ロースと言い切ってしまうかしらん・・・。赤身主体で繊維質が感じられます。全体的にスカッとしておるように見えてタレの浸透が深いみたい。特に周囲は深く醤油系のタレが浸透して味が濃ゆくて香ばしくい・・・そして旨い。中心部も似たようなところだが、ここはスープの旨味も吸い込んで楽しめるところで、こっちも旨い!。これはじっくりとスープに沈めてから食らいたいところでしょう。ワンタン麺ばかりだから、たまにはチャーシュー麺にしてもよいなと感じましたー。レトロな肉も斬新に思えるようで楽しい!。
 

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<メンマ> やや大ぶりで醤油感強めで柔らかい!スープを吸い込み胡椒と相性良い旨さあり!

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 メンマが実にしっかりしてて、しかも多めに入ってるので嬉しい限り!。追加トッピングの中では唯一メンマだけが、表札にかかっており自信のほども伺えます。一見、少し醤油のニュアンスが深いようですが、薄出汁感ある醤油味で塩気は低くて素材感もあり。繊維がしっかり見えるが笑ってしまうほどに、サクサクと前歯で千切れて、歯のスキマに入るってことは無し。またスープに浸透してからは、スープの中に仄かに・・・微かに溶ける胡椒とマッチして旨さを感じるんです!。やや大ぶりだしスープを吸い込み胡椒と相性良い旨さあり!オススメかと!
 

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<ワンタン> スープに溶けるのかと錯覚?まさに皮はトロトロ!肉餡は小粒!火傷しないようにチュルっと啜る感触が旨さの刹那!麺とも絡んで心地よし!

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 これぞ、永福町系にみられる王道ワンタン!極薄の皮が破れそうで破れず。そして個々絡まるように集まるから、ワンタンの塊のようにも見えるが箸やレンゲを入れると、にわかに離れるが直ぐにまた纏まりあう。箸で個々を持ち上げることができるのはテクニシャン!。半分程度食らってからようやく摘まむことができました。
 

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 後半になると皮がふやけるのでスープに溶けるのかと錯覚?これが真骨頂で、それをレンゲで掬うのです。それを口へと運ぶと・・・ちゅるん!・・・・と滑らか過ぎるほどに口元から喉奥へと駆け抜けてゆく。危うく飲み込んでしまうところで、咀嚼の一撃をワンタンに加えるが、ほぼそのまま飲み込んでしまう。ズルい!ズルいそワンタン!もっと楽しませてから逝ってしまえと思うが・・・その駆け引きというか刹那が、ワンタンの面白いところですな。
 

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 思い起こせば、肉餡の味を記憶しないままにワンタンを完食。火傷しないようにチュルっと啜る感触が旨さの刹那!麺とも絡んで心地よし!ワンタンにツンデレになってしまうよ・・・。
 

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総じまして「小田急線では貴重な永福町系!旨さ質実にて本格派!老若男女が集う地元グルメ!途中下車して食う価値あり!」

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 ・・・と言う感動!。自分が知らないだけでしょうが、都内にまだこんなに質実な永福町系があったなんて!。本当に地元密着型で客層を見れば、長年ファンに支えられてきたって愛情を感じます。永福町系ってこういう店風景が多いね。実にいい店でした。ご店主の寡黙で真面目な仕事っぷりもカッコいいし、支える奥様の明るさも和ませる・・・心からご馳走様と伝えて店を後にしました。小田急梅が丘・・・寿司だけじゃないぜ!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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