井荻のラーメン勢力図を塗り替えるか!?
特製いりこそば + 味付和え玉 鶏油 + サッポロラガー赤星 中瓶 〜ラーメン食べて詠います
- <酒> サッポロラガービール赤星:近年人気復活の兆しあり!ビールの旨さも原点回帰か?
- <全体> 何と肉々しき哉・・・しかし香りはイリコの甘味!整然とした美しさがちょっとミステリアス!?
- <スープ> 苦味と甘さの完璧なるハーモナイズ!澄んだ鶏ガラエキスに霞み優しい煮干しの風合い!鷲掴み的崇高感!こはいかにしつることぞや!
- <麺> 菅野製麺所:全粒打ち込みの中加水ストレート細麺!しっかり風味を残し、汁と濡れ吸い込み味わいと化す!
- <チャーシュー> 艶かしき哉・・・低温調理の2種部位! バラ肉脂のナチュラル甘味に、しっとり肉身の柔らかき滋味也!
- <穂先メンマ> 出汁を吸い込むようで品やかな歯応え・・・滑るように食らう旨さ!
- <味玉にハズレなし!> まるで二度漬けしたようなコク深さこの上なし!卵黄はまさに飴色アメイジング!
- <和え玉> 鶏油と煮干しと選べる和え玉!来たなら絶対食っとけ・・・主役を食うかもな旨さ!
- 総じまして「一帯のラーメン地殻変動すら覚える実力派今風拉麺!一回食っとけ食って損なし!」
いろいろあってたどり着いたのが開店15分前。一巡目を逃してしまいましたが・・・先頭集団には、いつぞや見たことある方発見。目線を送ったけどスルーされてしまったので勘違いだったら小っ恥ずかしい:笑。開店時刻には約20名余りの行列状態。結局、なんだかんだで並び始めてから食うまでに45分程度かかってしまいました。
<酒> サッポロラガービール赤星:近年人気復活の兆しあり!ビールの旨さも原点回帰か?
やれやれ待ちくたびれたぜ。自分を癒すようにまずは一人で乾杯。最近、すっかりとラーメン屋で赤星を味わう機会が増えましたが、ビール消費量が下降傾向にある中で、赤星は伸びているようです。一周回って見直されたって感じかな。確かに美味い原点回帰の味わいですな。
いつもは配膳前に飲み干すのですが、今回はあとで和え玉も食らうつもりでしたので、少しそれように残しておきましょう。
<全体> 何と肉々しき哉・・・しかし香りはイリコの甘味!整然とした美しさがちょっとミステリアス!?
ちなみに屋号は「面壁九年」と言う熟語をもじったものなんだよね。達磨が壁に向かって9年坐禅して過ごしてようやく悟ったと言うことを差す。苦労して掴んだ開店だと思われます。そんな悟りの一杯はこんな感じの麺顔です。
おおお!煮干し系とは思えぬ高級チャーシュー麺的肉迫力!整然と並びたつ姿はまるで肉絨毯!。さりとて立ち上る湯気に薫るは煮干し系の香ばしさと甘味。視覚は肉で、嗅覚は魚介と言う瞬間的カオスな状態。これが実にミステリアスに感じるではないか!。またスープや香味油には鶏エキスが明るく煌びやかに感じるが、味玉の深く落ち着いた色合いも、何とも美しきミスマッチ感。それでいて全体的にはビシッとキマッてまとまり度合いが高い!。
<スープ> 苦味と甘さの完璧なるハーモナイズ!澄んだ鶏ガラエキスに霞み優しい煮干しの風合い!鷲掴み的崇高感!こはいかにしつることぞや!
まずはスープを味わうと、最初に押し寄せるのが煮干し系の甘味。苦味は低めでさらりとしたニボ感です。コペコペするような魚介のじっとり甘味とも違い、いりこの旨味をナチュラルに引き出しているイメージ。煮干しって塩気で旨味を引き出すイメージが少しあるんだけど、それとは違うみたい。何と言うか・・・ナチュラルに滲み出た部分がただ濃ゆい・・・そんな煮干し・いりこの味わい方で、とっても上品にまとまってます。
ここに醤油が塩気として差し込むが、なま醤油らしいさらりとした風合い。かなり丸みを帯びたカエシ感だが、煮干しの甘味と結びついて程よいバランス感なのがいいね。きっとその他にも昆布とか乾物系や香味野菜等が滲んで、さっぱりとさせていることでしょう。
一方で鶏ガラ系の出汁感が深いなぁーとも思える。全面に出てこないが、やっぱり食べ応えとしてズシリと感じるのは鶏エキスだし、また香味油にも何かしら動物感があり、しつこくならない程度にじんわりと響いているのがナイス!。などと考えていると、決してイリコ一辺倒ではない、複雑な味わいの溶け込み感がすごいですね。
<麺> 菅野製麺所:全粒打ち込みの中加水ストレート細麺!しっかり風味を残し、汁と濡れ吸い込み味わいと化す!
菅野製麺所と煮干し系とくれば、何となくパツパツ麺を想像してしまうが、全粒打ち込みの中からやや低めの加水麺。キッパリとしてよじれもないストレート麺でした。パツパツと言うより少ししなやさがあり、全粒配合のように麺としての香りが主張のようにも感じます。
しかしこれは「味わいの良い麺」と感じます。加水が低めでも汁浸透した方が美味い。咀嚼で汁と一体化させる変化も美味いけど、予め浸透した味わいがなかなかなのです。まるで麺に味わい?甘味?が元からあったかのような味風景。かなり汁が浸透しやすいキャラのようで、大盛り設定がないのもうなずけます。
表層が軽く一枚滑るので序盤の少しニュルっとした滑りが面白い。そして中盤以降は滑ってた層が完全に汁に流され、ちゅるちゅると面白いようにライトにすすれる。奥歯で束になったそれをプツプツプツクチクチクチと潰すと一層甘味が広がり旨し!。
<チャーシュー> 艶かしき哉・・・低温調理の2種部位! バラ肉脂のナチュラル甘味に、しっとり肉身の柔らかき滋味也!
冒頭から肉ボリュームに圧倒ですが、これ以外にもチャーシュー麺があるのだから、想像すると凄いね。さてこの肉は今や王道なる低温調理系。そしてバラ肉と肩ロースの2種が交互に重なって配置されてます。サイズも厚みも十分。これだけでビール中瓶が軽く飲み干せるほど。
肩ロースの低温調理は頻繁に見かけるけど、ばら肉ってのが探すとあまりないかも。結構肉厚な脂身を久しぶりにじっとりと味わうことができました。まさに舌の熱と唾液で溶かすような食い方と旨さ哉。そして次は肩ロースでしっかりとした肉身の滋味を味わってさっぱりとさせる。そして次はバラの脂身を堪能・・・と言う順番で実に飽きずに新鮮な気分で食い続けることができます。これってちゃっかりと計算されたのに乗せられているのかと:笑。またひょっとしてロースも一枚入ってなかったかな??。確認しようと思ったら、もうすでに飲み込んだ後でした・・・。
<穂先メンマ> 出汁を吸い込むようで品やかな歯応え・・・滑るように食らう旨さ!
最近になって、穂先メンマの旨さにまた気づいたかも。これは繊維がとても細かいタイプで、くにゃりとした風貌で、歯応えは中でも柔らかいタイプです。繊維の隙間にスープをたくさん取り込むので、出汁感が非常に深く味わえる。なので、あえて細麺と一緒にすすり食っても美味いかと。
<味玉にハズレなし!> まるで二度漬けしたようなコク深さこの上なし!卵黄はまさに飴色アメイジング!
このところ食った中で、最高レベルの深い出汁浸透。まるで二度漬けしたのではと思えるほどで、その出汁そのものも味が濃ゆめだと思われます。とにかく白身は、外と中もスープに匹敵するほどの醤油ブラウン。そして卵黄にも深く届いており、熟成したように飴かガーネットのように艶やかに煌めきます。味わいもその通りで・・・とにかくマチュアな甘味旨味がとっても濃ゆい。この店来たら、味玉トッピングは必須かと思われますぞ。旨し!嗚呼・・・やっぱり味玉にハズレはなし!
<和え玉> 鶏油と煮干しと選べる和え玉!来たなら絶対食っとけ・・・主役を食うかもな旨さ!
鶏油と煮干しを選べるのだが・・・煮干し系を食った後なので、少し味変化を求めて今回は「鶏油」の方を選ばせていただきました。これだ驚き!。予想できる味わいと思えど、遥かに超えて行った旨さ!。
見た目も麺顔として立派に通用して凛々しい。自分でよくかき回すところが多い中で、こちらは予めしっかりとタレと麺を混ぜ返してくれてます。その上で、麺線を綺麗に整えての配膳。手間とセンスが加えられてます。ブラックペッパーが軽く乗っており、これが実に食欲をそそる!。
あとは刻み玉ねぎと低温調理チャーシューのサイコロと言うシンプルさだが、これがめちゃうま!。鶏油は例によってバターを感じさえるようなコク深さだが、玉ねぎもあるためしつこくならない。250円。微妙に高めな設定だが、それ以上に見合う質感と旨さですよ。ここ来たら・・・和え玉を食わない手はないと思われますよ!。
総じまして「一帯のラーメン地殻変動すら覚える実力派今風拉麺!一回食っとけ食って損なし!」
・・・と言う感想。中華そばも非常にクオリティが高い上に、和え玉が腹パンでもグイグイと食わせる魔力あり。これで少し飲める要素が加われば、ちょっと凄い店になるかもと多いに期待!。西武新宿線利用者なら途中下車すべし!激しくオススメ!。そんな応援気分が高まるところで、とっとと最後に詠って、いつもの様に締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!