馬喰町から神田へ移転!担々麺と塩の中華そばで再出発!
kingyo noodles (東京・神田) 中華そば 潮 + 味玉 〜ラーメン食べて詠います
- <全体> 薬味豊富でちょっとした洋風を感じさせる塩そば感覚!
- <スープ> 出だしは微かな魚介風味、そしてゆっくり鶏ガラと塩気を芳醇に感じさせ、やがて貝旨味の渦に変化
- <麺> 適度なクツクツ歯応え!汁を吸い込んでも風味の持続を感じる、きっぱりストレート細麺
- <チャーシュー> 今や主流の鶏豚低温調理の2種肉!スープと絡んで洋風な旨さ
- <浅蜊ペースト> 濃厚な浅蜊エキス!全体に溶けると少しクラムチャウダーを連想するほど!
- <味玉にハズレなし!> 超ふわふわトロトロ!塩だれの穏やかな浸透で玉子のシンプルかつ濃厚な旨さ!
- 総じまして「アイデア満載で和洋織りなす風を感じる崇高塩そば!」と言う感想
構成としては、担々麺(汁あり&なし)+塩そばというのが基本。担々麺に力をいれてたのは馬喰町時代にも知ってましたが、トップメニューだとは驚き。また来なければならないじゃないか・・・・汁なし担々麺ヲタクだから(苦笑)。
<全体> 薬味豊富でちょっとした洋風を感じさせる塩そば感覚!
店箱は地下テナント。明るい導入と店内ですから、パラサイトな半地下気分とは無縁です。昼下がりだと言うのにほぼ満足。比較的若いサラリーマンで埋まっております。丁度入れ替わりで入店しましたが・・・狭さは少々感じますかね。奥へ向かう途中で先客の背中にぶつかってばかりしたので、呪文のようにすみません・すみません・・・・とつぶやきながら進んでゆきます。券売機入れるスペースもなく口頭注文。ようやく忙しそうなスタフ君を捕まえてオーダー通します。約10分後配膳されたのはこんな麺顔。
おおお!想像以上に賑やかで華やか!具だくさんというか薬味たくさんというのか!?。鶏豚の肉トッピングはいつもの風景だが、全体的に降り注ぐパセリの粉と、刻み紫タマネギ・小松菜・白木耳・蜊のペースト等で埋め尽くされておりますよ。薬味の葱もフツーの小口切りの他、芽葱をトッピングさせ、ちょっと洋風な一皿と感じてしまいそうになる。
<スープ> 出だしは微かな魚介風味、そしてゆっくり鶏ガラと塩気を芳醇に感じさせ、やがて貝旨味の渦に変化
スープですが、これは食い進めるほどに味風景がどんどんと変化してゆき、とても楽しく食しました。まず最初の出だしは、軽やか魚介の風合い。いかにも上品な塩そばと言う感覚で、やさしい魚介に昆布が効いたような旨味に塩気が円やかに響きます。節というより柔らかい煮干をふわっと感じる程度でしょうか。こんな感じで淡麗系かと感じます。
ところがどんどんと動物系の旨味が広がる。これは主体は鶏だと思いますが、あっさりしていそうで、濃厚さもあったりと不思議な感覚。香味油の広がりがゆっくりと肉厚芳醇に感じさせ、これにより洋風へと傾くイメージです。見た目もパセリが粉のように舞い散るので、コンソメ啜ってるような気分にさせるね。とどめは浅蜊ペースト。これにより一気に洋風貝味へと進化し、汁も完全に濁りだす。食うほどに発見する味わいだね。
<麺> 適度なクツクツ歯応え!汁を吸い込んでも風味の持続を感じる、きっぱりストレート細麺
クツクツとしあ適度な歯応えがいいね。地肌は白めでとてもきめ細かい漆喰のような細麺。ストレートフォルムもキッパリとしているので、見た目にも美しいです。密度感もあるタイプ。麺が寄り添うと汁の持ち上げが進み、次第にジワジワとしなやかさが増す・・・汁を吸いだしたなと感じるポイントです。
汁を吸い込んでも伸びにくいでしょうか。後半はしっかりと汁の旨味と炭水化物の甘味を感じます。噛み潰すと旨味の合体をふわりと感じるかも。この辺りからいろいろと巻き込んで食ったりします。芽葱・小松菜・白木耳など・・・。特に白木耳と併せて食らうと、クツクツ食感とコリコリ感覚が複雑に絡み合うから面白い。恐らくメンマの代わりといった役割ですが、この一杯のコンセプトにはすごく合ってると思う!。
<チャーシュー> 今や主流の鶏豚低温調理の2種肉!スープと絡んで洋風な旨さ
もう毎日見ているかもしれない、低温調理の鶏豚2種肉。豚肩ロースと鶏胸肉のコンビネーションでございます。サイズはやや小ぶりですが、肉厚感があり寂しくありません。こちらにもパセリが貼りつきますから見栄えも華やか。スパイス感はあまりないようです。
元々淡麗な味わいですから、最初から汁に浸してみますが、やや洋風に感じるスープですから、妙にシナジーが高いね。特に浅蜊ペーストが混じってからの鶏胸肉は絶品に近かった・・・特製にして肉増しにしておけばよかったです。
<浅蜊ペースト> 濃厚な浅蜊エキス!全体に溶けると少しクラムチャウダーを連想するほど!
何と言ってもこれがこの一杯の真骨頂。貝エキスの固まりです。エスプーマよりも濃密で、タルトゥ・ファータよりは緩いイメージ。やはりペーストと呼んだ方がいいですね。浅蜊のぶつ切りも入っておりますので、少しコリコリとした食感もいい感じ。これがスープに溶けると、シャバいクラムチャウダーに近寄るような妄想を掻き立ててくれました。
それにしてもすべて浅蜊の実だけなのか?。色合いだけ見ると牡蠣のエキスを感じるんだけど、浅蜊一辺倒でもなく貝類全般の滋味ってな旨さが印象的。
<味玉にハズレなし!> 超ふわふわトロトロ!塩だれの穏やかな浸透で玉子のシンプルかつ濃厚な旨さ!
ほぼ白に近いクリーム色。塩だれの浸透を感じさせる色合いです。そしてふわふわとした柔らかさがいいね。白身がフルフルと感じるだけでなく、卵黄も相当トロトロなんだろうと予感させます。いつもの力で噛むと、破けるように割れてしまった:汗。一気にスープにまで達してスープをよりカオスにさせます。味わいとしてはシンプルな旨さ。塩だれと融合した甘味もあるが、玉子本来の旨味と結びついた塩味がやさしく味わえます。やはり塩味玉って好きだなぁー。旨し!やっぱり味玉にハズレない旨さだね!。
総じまして「アイデア満載で和洋織りなす風を感じる崇高塩そば!」と言う感想
・・・馬喰町時代に食えなかった名作をようやくゲットした達成感より、素直に旨さで満たされた昼下がりでございました。単にあっさり系でもなく、こってり系でもない。中間あたりを揺らめく貝出汁の旨味がナイス!。神田界隈のワークマン・ワークウーマンには激しくおススメ!。次回はもう一つの看板メニューの担担麺を頂きたいと決意です。旨し!応援気分が高まりますが、そのまま・・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!