ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3906】 支那ソバ 小むろ (千葉・行徳) ワンタンメン(塩)+ サッポロラガービール赤星 〜大衆的と思って来たら何と芸術的!作りも見栄えも味も美しきハイエンドワンタンメン!

極上なる塩ワンタン麺を求めて行徳へ!やっと来れたよ5年越し
 

 

 

 代休を取らせていただきました。こんな時こそラーメン遠征。このところすっかり足が遠のいた千葉エリアへとやってまいりました。本音は朝ラーからぶちかましたかったんですが、体調がイマイチでして連食って奴がとても厳しい。そのため約5年近くも放置していた宿題店「支那ソバ 小むろ」一点に絞ってやってまいりました。

 

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 それにしても・・・駅から十分歩ける距離だがほぼ住宅街。そして今では有名店。なかなかスッキリした清潔感ある店で、テーブル席も多く店箱としても使い勝手良さそうな上に結構広い。こりゃ家族客が増えるわけだ。ガチ・ラヲタな雰囲気を醸してるのはオレだけですよ(笑)。
 
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<酒> サッポロラガービール赤星:やっぱり瓶ビールでガツンと行きたい時はこの銘柄かもな!
 
 休日に昼ビールを飲むのは、何と気持ち良いものなのか!。酔いも早いし天気がよく気分もいいので、夜酒よりも倍美味い気がします。こちらは「赤星」が置いてあったのがまずラッキー。瓶ビールで個人的にトップクラスに好きな銘柄。もはや背徳感など家に捨ててきたから、抵抗なく豪快に飲み干してやりますわ!旨し!赤星!。
  

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<全体> 王道の支那そば・王道のワンタンメンがこんなに美学的とは!ご店主の動きやサバキさえ美しき哉!
 
 厨房がまるでステージのよう。ご店主の動作が見事なので、まるで演者のようにすら見えてしまいますよ。調理前のトッピング準備。丼整えからタレの仕込み。ワンタンの茹で上げ開始から麺のほぐしと茹でがまへの投入。タイマー音なして感でチェック。そこから一気に麺引き上げから飾りつけまで、プロセス一連に無駄がありませんな・・・。素晴らし!美し!そんな感動してた直後に配膳です。それがこんな麺顔!。
 

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 おおお!これは写真では伝えきれない美しき麺顔!。たんたん亭のDNAが孫までしっかり伝播してるって感じですね。麺線がローリングしつつ一本一本乱れずパラレルに揃ってるのもそうだし、金魚鉢で蘭鋳が泳いでいるようなデカい雲呑がまた可愛い。その一方で無骨な吊るし叉焼は中心に存在し威厳を放ってるが、スープは穏やかな透明感でどこかコントラストな美しさを感じてしまうかも。もはや食う前から美味いとわかるよ!
 

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<スープ> まさしく魚介の優しさが滋味と感じるほど深く、塩気と動物感が優しくも明るい!淡麗なのにほっこり!
 
 スープが美味いね!。まず最初に感じるのは動物系の旨味なんだが、飲み込んでから鼻腔に感じるのは魚介の風味。煮干系の柔らかい甘味を感じますが、内臓系の香ばしさは一切なく関西のうどん出汁かと思うほど、柔らかい甘味が素晴らしい。香味野菜等もあって優しい味わいなのかもしれんが、ともあれ小さい子供でも飲みやすいはず。その優しさが滋味とすら感じるほど深く心と舌に染み入るから、もうこの時点で素晴らしすぎる。塩ダレの妙よ天晴れと行ったところ。
 

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 しかしベースは動物系がやっぱり中心で、腹持ちの良さからもこちらのエキスの方がメインでしょう。鶏と豚の両方を感じ取れるブレンド系。特に透明度を保ってるところなど、豚は肉を中心に出汁をとったか、はたまた豚骨を濁すことなく丁寧に煮出したか。鶏の華やかな旨味の抜けがあるものの、豚系の柔らかいエキス感がうまく調和して、あっさりしてるようでしっかり食べごたえある仕上げとなってます。食べ進めると、ゆっくりと麺のグルテンから滲む風合いが、またさらにマイルドにさせる。ワンタンや叉焼もそのうち味を染み出し始め、後半になればなるほどカオスの旨さでいっぱいです。
 

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<麺> 自家製麺!見るからに健康そうで清らかなストレート麺!美しく揃った麺線見るだけで気持ちが引き締まる!
 
 奥に製麺機が鎮座。いい仕事人の作業場は、整理整頓が行き届いているというもの。道具も手入れ感あるし、製麺室の掃除もお見事レベル。ストレート細麺を湯でがまへドボン!と放り込み、ゆったりと大量の湯の中で泳ぎながら茹であがります。やはり茹であがりが均一でしなやかな感じがします。
 

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 平ザルで一人前分を一発引き上げ!そこで麺線の整えとボリュームを一回の一連動作で、バッチリと決めて丼へと流し込みます。それが精密機械のように、ほぼ狂いなくご店主の動きも滑らか。微修正もなさいますが、器用に箸で2〜3本程度、抜いたり足したりするのみです。
 

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 もう独立して5年の歳月だが、やはり「かづ屋」とは少しイメージが違ってて、引き締まりを少し感じます。かといってパツパツほどでなく芯もない。全体的に引き締まってて白地の色合いが漆喰のようで美しいです。歯応えはクツクツと割と明確で、それでいて硬くない。グルテンの風味が感じられるが、程よい塩加減がしみこむともっと食指がそそられる次第です。汁を少し吸い込む感じですが、吸いきった伸び感は皆無。その少し吸い込んだ部分が異様に美味いじゃないか!。逆説的につけ麺の方が木になる(笑)。見た目通りにスベりも良いから、ズボボボボーーーって音を立てて啜りまくり。大量に頬張って咀嚼を始めると、含まれたスープの旨さで唾液が発生し、口の中は洪水状態。こりゃなんぼでも食えまっさ!。
 
 

 

 
 
<味変> テーブルセットの焦がしネギは是非とも試してほしい!非常に出来栄えの良い無料薬味で旨さ深める!
 
 いい店ってのは、テーブルセットの薬味すら迫力あるねー。この焦がしネギの美しさは一体何よ!。袋詰めして売ってくれと本音で思うね。実際に終盤に入れてみたが、是非試してみるべき。こんなにベトベトしない焦がしネギがあったのか!汁に染まってからが美味い焦がしネギって、本当にあったのか!・・・こんなの目黒のかづ屋にあったっけ?。
 

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 ネギ嫌いな人にこそオススメかと。嫌な部分は焦がしで飛んでいるので、あるのはネギ甘みと香ばしさのみ!。そしてスープの旨味が加わる楽しさ!。
 

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<チャーシュー> 食紅使用のレトロな吊るし叉焼!しかしそれが一周回って斬新か?修行先の系譜を誠実に感じる旨さ!
 
 今の東京界隈の新店舗では、低温調理系の半レアなチャーシューが人気でかなり好きなオレ。それでも対極にある横浜中華系譜の吊るし叉焼タイプは、やはり凄みと敬意を今でも感じてしまうね。しかもこんなに出来栄えが良いとなったら興奮を抑えきれません。食紅が周囲に滲んだレトロなデザインで、少々小ぶりだが味わいの凝縮度は見事です。
 

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 2種の部位があって、どうも手前にある一枚は肩ロース。周囲がカリカリで焦げ目は脂と絡んで香ばしいが、赤身に差した脂も噛むとジュワッと滲み出て、噛みしめる度に旨さを感じる幸福感がいいね。これは紹興酒を欲してしまうが、残った赤星で楽しく舌に残った脂を流し込みます。もう一枚は、脂が極端に少ないタイプでヒレ肉かと察します。これも引き締まった歯応えですが、噛むと脂がないもののマスキングされないピュアな赤身本来の肉味が楽しめる感覚。
 

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 また横にあるメンマも秀逸で、醤油が深い色合いしてますが、かなり薄味で香りが良い。少しコリコリとした感覚があって、これがまた酒に合いそう。常連はメンマ山盛りを好んで注文しているようで、かなり人気トッピングの様子でした。
 

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<ワンタン> 大きめで引き締まった肉餡!尾ひれが長くツルッとしてても煮崩れない皮!大充実の旨さ!
 
 さてワンタンだがこれはテッパンの旨さだね。麺釜で麺と同様でテボなど使わず、自由に泳がすように茹で上げる。一度に麺とワンタンを少し時間差を変えて同時に茹で上げるんだが、これは経験と技が如実にわかりますねー。一連の手さばきをずーっと見てられる気がします。
 

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 大きめな肉餡に長い尾ヒレの皮。私はこれを金魚ワンタンと勝手に呼んでますが、餡も皮もどっちもしっかり味わえる。肉餡は挽肉が粗めで、シンプルな塩味系の中に微妙に生姜を忍ばした味わいです。お酒にも合うがご飯にも合うイメージで、小さなお子さんなんか大好きになることでしょう。そして皮ですが、ほぼトロトロ寸前ですが肉厚なので皮の味わいとしても楽しめる逸品。レンゲでスープを少し掬い、それもろとも食らうのが皮部分の一番美味しい食べ方。5粒入ってるのもボリューム感じてお気に入り。これは激しくオススメです!。
 

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総じまして「大衆的と思って来たら何と芸術的!作りも見栄えも味も美しきハイエンドワンタンメン!」
 
 ・・・と言う感動!。葛西・浦安を超えた住宅街に、これまでわざわざ行く気がしなかったが、この旨さなら客を呼び込むよね!。今や家族連れも多く混雑必須ですが、待つ甲斐は十分にあり!。大衆的なワンタン麺は・・・千葉・行徳で美しく花開くのでありました。ここは激しくオススメ!。また来ますよ!今度は叉焼も追加ということで決まり!。そんな応援と今後の更なる期待を込めて、とっとと最後に詠って、いつもの様に締めたいと思います!。

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 

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