王道な町中華の冷やし中華!レトロな雰囲気で味わおう!
実にこの店箱は絵になる。一度来れば忘れられない昭和のレトロ感満載のお店。それが「栄屋ミルクホール@神田」さんです。こちらの冷やし中華が食べたくて、都心外出ついでに少し早めのランチとさせていただきました。きっと外国人観光客にもウケる店構え!泣けるほど昭和レトロが響く様子。毎年、GW明け辺りから提供開始と知ってましたから、迷いもなく突撃ですが、これと入れ替わりに「タンメン」はしばらく未提供となるので、タンメン好きな方はご留意ください。
さて、毎年レビューで触れるが屋号が独特。昭和の昔、私の親世代にあたるころは、喫茶と食堂が融合した店も多かったらしく、甘味と拉麺を同時に提供していたとか。そんな時代の屋号を令和の今も頑なに守り続けているのが、実に染み入ります。昨年は一回目の緊急事態宣言などで、訪問を自重したので2年ぶりの実食!。久しぶりに浸ってみましょう!。入店すると、女将と言うよりマダムが優しく明るいご接客!。確か2年前もそうだったっけか、店の片隅で仕込みの準備してるのもご愛嬌ですな。さあ、王道な町中華の冷やし中華!レトロな雰囲気で味わおう!
<全体> The冷やし中華!ティピカルな具材!盛付け!日本の夏風物詩的プレゼンス満載!
レトロな店でもこのご時世、アクリル板がしっかり設置。ミスマッチ感?違和感あれど、仕方がないですねー。こちら11時過ぎにはほぼ満席になるほどの人気店。10時30分開店直後がねらい目です。ブランチ気分で頂いたのはこんな麺顔の一杯!。
おおお!これぞThe冷やし中華!教科書に出てきそうな典型的冷や中です。千切りカットの胡瓜・焼豚・玉子焼。そして味のアクセントの和辛子と紅生姜。完璧ですな。正しく日本の夏の風物詩・・・それが冷やし中華。後客もだいたい注文はこればかり。味の文化財がいまでも現役って感覚で楽しめますな!。本来なら大盛にして、もっと盛り上がりたいところですが、この日2軒2杯食ってやろうと算段して並盛りに。ところが、忙しくて結局、いつも通りの1日1軒1杯と相成りました(泣)。でも・・・やっぱり質感高いのゲットしたので、気分は悪くない。やはり定番でブレのない冷やし中華は、満足度が高いね!。
<タレ> 何十年も食べなれた和出汁!醤油!酢!砂糖の組み合わせ!少し甘め協調で優しい広がり!
かなりティピカルな作り込みなだけに、もう説明不要な感じもしますので簡潔に。タレは王道の、「和出汁・醤油・酢・砂糖」が溶けたという感覚でブレ無し。この構成の中で一番イメージされやすいのが「酢」ですが、こちらのタレの特徴は「甘味」。つまり砂糖が仄かにイメージされ、酢の尖りを全く感じさせず、柔らかく円やかな仕上がりとなっております。なので、ちょっと酸味が苦手だけで冷やし中華を避けている方こそに、試していただきたい一品です。
その反面、和辛子は多め皿の縁にねじつけられている感じ。全部溶かすと結構来ますから、半分程度溶かすくらいで丁度よいですよー。紅生姜のジリジリ感もタレに染まるとちょっと味わいに力を増すか?。ちなみに私は、和がらし半分タレれ溶かして、残りは麺に直付けするタイプ。そして紅生姜は全部タレに浸して、生姜の刺激物を溶かして味わうタイプ。割と甘味が嬉しいタレだったけど、やっぱり習性で刺激を加えて味わいました。
<具材> 最早説明不要!和みを感じる焼豚・玉子焼・胡瓜の千切りスタイル!コニーデ型な盛付け!もはや形式美!
コニーデ型火山のような盛り付け。所説ありますが、揚子江菜館@神保町が起源だとか。焼豚・玉子焼・胡瓜がそれぞれ食べやすい太さで千切りされており、山の頂上を中心にするように、立てかけるように盛り付けられてます。これぞ夏涼味の形式美!。
玉子焼は少し甘味を感じるような味付けで、温かみを感じるような旨さ。錦糸玉子もいいが、素朴さが残る「玉子焼の千切り」ってな状態が一番味としては楽しめていいね。また焼豚は少し味が濃い目なイメージ。カエシより肉と脂の旨味が醤油ダレに乗ってる感覚で、実に単体としても味わい深いです。量もそれなりにあって満足。
何と言っても胡瓜が嬉しい!。割とふんだんに入っている上に、鮮度もあってバキバキシャリシャリな歯応えが痛快!いい野菜ってのは甘味を感じるもので、繊維質のみならず果肉部分も感られるほどでいい感じ!。オヤジの野菜不足も少々補えるのではと!。
<麺> スリムな大衆中華麺!引き締まるクツクツ歯応えが快感!具材とタレを絡めまくって食らい倒す!
まぁ、これも大変馴染みやすい町中華の大衆中華麺なのですが、茹で上げしっかりで甘味豊かで、流水締め上げしっかりで風味をクローズアップ。水切りしっかりで出汁と絡む。仕上がりが実にいい感じで、クツクツとした歯応えが快感です。
ある程度、麺を素直に楽しんでからは存分に全体を具材に絡めて行きましょう。まず焼豚・玉子焼・胡瓜・・・それぞれと麺。そしてその後それら全部と麺。時々、残った和辛子や紅生姜を意識的に混ぜ絡めたりして、味にアクセントを加えて一気に楽しみ倒す!。紹介が遅れましたが、メンマも結構入っており、麺と絡むとクニュコリとした歯応えが混じるも楽しからず哉。デフォルトでも結構麺量がありますので、大盛だと腹パン確実です。ところで、大きな具材と麺を絡める時、麺から具材を絡めて食らうと落ち着いて味わえますね。特に胡瓜と焼豚は、そんな感じでバランスよく食えて満足ですー。
総じまして「店も味わいも昭和の重要文化財!この夏一回食っとけ昭和の涼味!」
・・・と言う感動の嵐!。季節感と味わい、そして雰囲気も合わせて楽しめる体験になりましょう。神田なら外出ついでに絡めやすいのでは?。この夏一回食っとけノスタな涼味!激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!