ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3500】 Soupmen (東京・ときわ台) 鴨醤油らぁ麺 〜滋味と甘味が穏やかに染み入る!格安でも秋冬スペシャリティ深き一杯!

東武東上線もなかなか面白い〜
 初めて東武東上線ときわ台」に降り立ちました。実は興味深い路線とその駅ですね。なんだか歴史を感じさせる北口駅前でして、駅舎もレトロをイメージして改修中。広場も木々が茂っていい街並みです。一方南口は、飲み屋中心の雑多な庶民感が広がるんですねー。この二面性がまた面白い。
 

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 また「中板橋」とそんなに距離がなく、ホーム上から次の駅がすぐそこに見えます。なんでこんなに駅から駅の距離が近いのか、この大東京で!?。そう思うとなぜか大阪の守口辺りの京阪電車沿線を思い出してしまうね(なんと言っても「土井」「滝井」「千林」がめちゃ近かったっけ)。そんな鉄道の謎を感じる線路脇に、今回の目的の店「Soupmen」さんがあります。目の前すぐ線路ですから、車両を眺めて過ごすのも楽しからずや。
 

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 それもそのはず、開店時間を読み間違えて30分も早く来てしまった!。暇つぶししようかと思って文庫本を読み始めたら、あっと言う間に続々と客がきて行列が形成されて行きました。確かこちらは、いつも限定しか提供しないお店みたいで、今回は「鴨醤油らぁ麺」。一部情報漏れみたいで告知看板の書き換えあったりして〜。煮干粉で味変化が食う前から楽しみを覚えます。それにしてもご店主がめちゃ腰が低いのだ!。もちろん丁寧という意味で背が低いと言う意味じゃない。一方、ホスピタリティーは高いけど。開店時間になるとご店主曰く「こんな店に来ていただくなんて申し訳ございませんー」と出迎えの言葉をかけられたが、やや自虐的でありますな(微笑)。ともあれ一種類しかないメニューなんだが、ちゃんと券売機で購入して着席です。鰻の寝床のような店箱の一番奥に券売機があるのも実に面白い。
 
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鴨出汁の旨味と甘味!葱も甘く蕩けて焦げ目香ばし!冬の円やか醤油麺!
 
 今回はお酒を控える代わりに麺は大盛りさせてもらいましょう。この三連休はラーメン食い続けだったけど、酒はもっと飲みすぎ状態で昼前になっても気持ち悪かった〜(汗)。そんな体調でも鴨出汁なら食いたかったから仕方ない。鴨肉を焼いているのか、ネギを焼いているのか。店主がハンディーバーナーで焦がし目を作っている音がパチパチと響きます。実にそそるね・・・。店内にはBGMが心地よく流れるが、それよりもそのパチパチ音の方がずっと魅力的。人間は火を使えるようになって進歩し調和を果たしてきたのだ。食べ物を焼く音は、人間にしか分かり得ない興奮のサインなのですよ!そんなことを二日酔いの頭で考えてたら、待望の一杯はこんな麺顔でした!。
 

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 おおお!実に優しさと素朴さが溢れる鴨感覚じゃないか!。しかし鴨肉はポーカーカードのようにしっかりと5枚重ねられている。初見から麺が汁を吸い込み中であることがわかります。そして「麺を半分食べ終わった頃に溶かしてください」と煮干粉へのうんちく説明も、配膳時にはしっかりされる!。ご店主の気合が伺えますな!。心落ち着けて、まずは金属のレンゲでスープを味わいましょう。
 

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「この味は、ウソをついてない味だぜ!二日酔いでも最後の一滴まで飲み干せと言ってる味だぜ!」思わずズボンのファスナーが気になります。そう!穏やかさがど真ん中なスープ感。鴨エキスのじわじわくるボディ感には独特の甘みを感じ、その上にネギに熱が通った時の甘みが絡み合い、お互いに一体化し高め合うイメージ。しかも鴨と葱の焦げた香ばしさすら滲んでいるので、ウソをつきようがない旨さだ!。
 

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 そう、この汁はエキスで甘く感じさせる一杯なのだ。鴨はもちろん芳醇で野趣な味を吐き出すのだが、葱がこんなにも出汁として表へ出てくるような味風景は、そうそうお目にかかれません。もうここからは無心で啜りゆくのみで、煮干粉のことなどすっかり忘れてしまっていたのかもしれません。
 

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 しかしせっかく腰の低いご店主が勧めてくれた味変化。無視できないので、恐る恐る従ってみました。鴨の出汁が引き算にならねばと感じながら・・・。しかし結果的には足し算と割り算だった!。少々の魚粉で鴨も芳醇さが消えるわけもなく、葱の甘みも同じこと。むしろ甘みと甘みが足されて、しつこくないほどに落ち着いているから、これは納得の味変化だと思う次第。おいおい・・・これで本当に650円でいいのか?と少し妙な心配すら思えてきます。
 
 

 

 
 
三河製麺:出汁の浸透状態がうまし!ややグラマスな細麺のもっつり歯応えナイス!
 
 店前には「160g 全粒粉入り」とあるからてっきりもっと風流な麺かと思い込んでました。実際は私には全粒とは見分けがつかないほどの感じの麺で、ストレート細麺ではあるけど、細麺の中ではややグラマスなクラスです。パツパツな密度感よりも汁を吸い込んでなんぼと言う、しなやかな傾向を示す麺。厨房内に麺箱があったので確認すると三河製麺でした。モチモチ感が得意なブランドと言う個人的なイメージですが、割とスパスパと食える感じで印象が良いです。
 

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 スパスパした歯ごたえもいいが、やはり汁を吸い込んで炭水化物感と汁のエキス感が一体化した旨味の方がさらにいいね!。あまりの旨さに、オレも新たなスタンド能力が解放されそうです。きっとオレの能力は「なんでも吸い込んでしまうチカラ」・・・ヌードルバキューマー。ズボボボボボボボボボボボボボボボボーっと、なんでも吸い込むブラックホール状態ですよ。途中あまりにもその能力・チカラが強すぎて、むせてしまってホワイトホールになりそうでしたが(瀧汗)。
 

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 日頃固い麺が好きな野郎ですが、この程度感が感心しました。表層はヌルつきをキープして麺同士の張り付きを誘発します。汁の持ち上げ期待もできる。そして汁も同時に吸い込むので、旨味を生む素地になる。麺は汁を吸い込むとふやけたり伸びたりするけど、それでは話にならん。そんな矛盾を軽々と超えてゆく不思議さがいい・・・そんな麺でした。
 
 

 

 
 
やはり鴨肉滋味深し!これでこの価格はサービス過ぎるのだ!
 
 さてメインの鴨肉!。鴨といえば独特な肉の赤さ。ローズピンクとパッションピンクを混ぜたような色気が期待なんですが、こちらの鴨肉は脂を焦がした熱でやや上気したイメージ。薄っすらと脂の白さが溶けますね。ステーキならミディアムを少し越えたあたりの肉感でしょうか。実は汁系で食うならこれがベストなのかもしれませんね。その分出汁に溶けやすいし、事実溶けているから旨いのだから。
 

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 鴨肉が5枚でよかった。4枚なら悩んでいたところ・・・4は不吉な数字だぜ。4枚だったら店内でキレてたかもしれません。絶対に電車の車両で4号車には乗らないし、改札口は4は絶対に避けて通る・・・そんなオレ。改めて5枚の鴨肉を眺めますが、自分の心を写したように、それぞれの鴨肉が「きゃっほー」と喜んでいるようです。オレが口を開けると自らが意志を持っているかのように、それぞれ鴨肉が結束して口の中めがけて飛び込んでくるかのよう。鴨肉たちが「オレ達やるぜー!!」っと叫びながら。
 
 
 私のクセは、チャーシューで麺を巻いて食いたがること。でも流石に鴨肉ではそれはやりません。一枚づつはがすように箸でピックアップし、すぐに噛まずに舌の熱に慣れさせて、脂を味わい尽くす。旨い!実に旨いんだけど・・・やはり酒を合わせるべきでありました。できることなら、日本酒も冷蔵庫に入れといてほしいですが、このレビューがご店主に届くものなら。 
 
 

 

 
 
 
鴨出汁含みトロッとしつつもシャキシャキ感覚!ネギ星人もメロメロ〜!
 
 拙ブログや某SNSレビューで、「ネギ大好き!ネギ星人!」と自らを豪語し続けたこの数年間。そんなネギ星人の究極は、鴨出汁が染みた葱も有力候補です。元来、関西オリジンな私は、葱なら青ネギと、まるで宗教のように信奉してきたはずなのに、就職で上京して東京住まいが人生の過半数を占め出すと心変わり。今では、そばと白ネギを愛するようになるのだから、発言に信憑性なぞありません。
 

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 太いチョークのように棒状カットされた葱はなく、バラけたカットの葱でしたが、この方が早く深く葱エキスが浸透すると解釈しました。歯ごたえが木になるところでしたが、全くの気宇でした。見栄えからは想像ができないほど、ザクザクシャキシャキと楽しませてくれたし、その合間には内部の甘いトロトロ感も堪能できる!。しかも外部はバーナーで炙られた香ばしさがダイレクトに味わえる。感動してからレンゲで掬いとって写真メモに納めてみたが・・・旨かった葱の親分は、すでに胃袋の中でした。
 
 

 

 
 
総じまして「滋味と甘味が穏やかに染み入る!格安でも秋冬スペシャリティ深き一杯!」
 
 ・・・と言う感覚でしょうか。コスパがすごい店と思います!。定番メニューがないスタイルというのも新しい感覚ですし、限定だけの店としての発展系はありなのか!。すでにヘビーユーザーも獲得しているようなので、東武東上線の利用者なら激しくオススメです。もし将来2号店出すなら中央線によろしくです。そんな応援気分が冷めやらぬですが、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
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