ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン3279】 中華蕎麦 にし乃 (東京・本郷三丁目) 山椒そば 〜どこまでもシンプルで美しき和出汁感覚!山椒風味の崇高中華蕎麦!

<路地裏住宅地に忽然と行列発生〜もはや名店の貫禄か>
 
 しっかし、もう夏になってしまいましたね。梅雨もすぐそこ?。心地よく並びながらラーメン待つようなことも、もはや出来なくなったねー。今回は「中華蕎麦 にし乃」さんへ向かいました。
 

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 実は今回でこの店2回目の実食ですが、結構訪問してはフラレてるんです。定休日定まる前だったり、不定期休業だったりで、相性の無さを感じるー。でもヘソ曲げて拗ねるのも出来なくて、他の店からの流れでダメ元覚悟で午後2時あたりに突撃。今回は、ちゃんと営業してて良かったけど、おいおい・・・・こんな行列店になっているとは。こんな時間に10人以上は並んでました。もうすっかり都内の有名店なのね。幸いなのは、路地裏にあるため、行列がすっぽりと日陰に隠れると言うこと。風は通りにくそうだけど。一方で冬場は寒いけどね。
 

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 場所柄なのか、店の雰囲気がそうさせるのか、並んでいる方々が何となく落ち着いて感じる。熟年ご夫婦とか、ランチ気分の母娘ペアとか、もちろん恋人同士だとかも。おじさん一人客だって清潔そうな方ですよ。こういう風に並びたいよね。文庫本にとても集中することができて、時間を忘れてしまいます。
 

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<上品な魚介和出汁のような透明感!なのに動物感もありつつ山椒のはんなりした展開!>
 
 とてもシンプルなメニュー構成。中華そばと、山椒そばの二本立て。未食の山椒そばを選ぶのみです。店内は和風料理屋みたいで、カウンターも奥に広め。空間も広く感じるため、中で待っても落ち着きますー。そして回転も早いじゃないの。30分待ち覚悟してたのに、並び始めて15分少々で入店、そして間も無く座って、数分後に配膳です。それがこんな麺顔。
 

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 おおおーーーなんとも言えない上品さ!そしてシンプルさ!。スープの透明感も素晴らしく、色合いが全て柔らかいイメージが広がっています。トッピングや薬味がとてもシンプルで、馴染みの薬味ネギがなく、その代わり三つ葉の刻み?のような青い欠けらが浮いて散らばる。それだけで何となく絵になる。・・・普通のラーメンがこのスタイルで出てきたらガッカリするだろうけど、このシンプルさで納得させる迫力と言うものをお伝えしたい!
 

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 では汁を心落ち着けて啜ります。・・・「山椒そば」と言うからには、ピリリ感など少し構えて味わいますが、何とそれが全くない!。山椒は「香りだけを伝える」ようなニュアンス。スパイス感がなくむしろオイリーな香味感覚。コレは全く予想しませんでしたねーーー。ただ肩透かし感あったか?と言われるとそれはない!。この香りだけで山椒と思わせるセンスと思い切りの良さに感服って感じですかね。
 

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 香りを抜きにすれば、『ほぼデフォルトの中華そばと変わりない』から面白い。悪意はありませんので悪しからず。主体は「和出汁」とも思える上澄みみたいで崇高な魚介系の旨味。そして白醤油からくる丸みを帯びた塩気の味わいは、旨味と結合して区別がつきにくいほど。それなのに、スープ表面には動物エキスに見るような膜を張っている部分がところどころあります。また魚介の味わいに、どこかしら煮干系のカオスも感じる一方で、肝臓が喜びそうなエッセンスもあるのか?。山椒のエキスを溶かした????ような香味油があるとしたら、それが浮遊する層とは別の旨味層が浮遊するか?。シンプルに見えて、案外面白いエキス感です。
 

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<微妙にクツクツ歯応えがいつまでも続き、出汁の持ち上げも素晴らしいストレート細麺>
 
 クツクツパツパツ感がいいね!と思ったら村上朝日ってパターンが多いんだけど、今回もまさにそれです。この淡麗とも言えるスープに、クツクツ感を出しすぎるとスープが麺の旨味から外れる気がしますが、そんなところを上手く制御してますね。淡くパツってますが、密度感がそれほどないような歯切れイメージってところがポイントかも。しかもそれが案外スープの浸透を許さないから面白い。最後までパツクスとした歯ごたえが、持続するんです。
 

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 なので、あまり麺からくるグルテンの吐き出しによるスープの変化はあまりなく、最後までクリアーな汁として味わえる。そんな効果を感じますが、考えすぎでしょうかねー。替え玉したくなりますね!この質感なら!
 

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肩ロースのモチモチなレアチャーシューが旨し!>
 
 肩ロースの脂が少ない部分っていうイメージかと。それが薄く深くタレが浸透している感じで、基本的にはコレもシンプルな味わい。しかも、もちもちフカフカな歯ごたえで、奥歯で押しつぶすだけで、横ズラししなくとも千切れていくようなイメージです。スープに風味が移ったりする味変化を割と与えない計算をしているような感じ。あとは青菜とナルトというシンプル極まれりなパーツ達。色添えのようで、短い箸休め。
 

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 総じまして、「どこまでもシンプルで美しき和出汁感覚!山椒風味の崇高中華蕎麦!」と言う感覚でして、シンプルさ際立つから捻って他に例えようがありませんな〜。これは全く敵を作らない美味さですし、またゴマカシが一切きかなさそうなので、手間とか丁寧さがダイレクトに伝わる。だから人気を引き寄せるのでしょう。ヤミつきというラーメンの対極にあるような一杯。リクエストするなら、一種類でいいから、日本酒か焼酎を置いて欲しいー。この淡麗な味わいなら、スーパードライよりも、吟醸酒とともに味わいたいようなイメージなのでー。わがままはほどほどにして。それではとっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   路地裏の
   影が色濃く
   夏模様
 
 
   長い行列
   扇子が揺れる
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
YouTubeにまとめてみました!
 
 

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