ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン4510】 中華蕎麦 蘭鋳 (東京・方南町) 味玉そば + プレミアムヱビス 中瓶 〜奇を衒わず!ストイックさも感じる煮干の旨さ!大人の煮干そば!

ストイックな煮干しの旨さ!
 とある平日。3月の年度末は多忙で休日勤務があったため、それを理由に半日休暇。「中華蕎麦 蘭鋳」さんへと久しぶりに訪問してみました。元々訪問ハードルが高い店ですが、コロナ禍でまた更にって感覚もありまして、今回思い切った次第です。
 

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 あ、藤が咲いてる。店先に藤の木が植わってて、実にいい感じで暖簾と提灯に並んでいい感じで咲きほころうとしているところ。道路脇には躑躅の花も開き始めたばかりだし、嗚呼・・・本格的な春だね。
 

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<酒> プレミアムヱビス!ホップが濃ゆくキレと引締まりある旨さ!中瓶がワンコインとは嬉しい!

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 だって午後代休だから、食らう前に飲むぜ!嬉しいことに、プレミアムヱビス中瓶がある!しかもワンコイン500円です。来た甲斐があったというもの。速攻で冷蔵庫から出されて瓶は、もう冷え冷えで痛快です。グラスに注ぐと泡立ちが低め・・・それだけ冷えてるってことかと!。
 

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 ビールは何でも好きなんだが、ヱビスはトップクラス!。味が濃ゆいというか、ホップが多いというか、ズシリとした苦味に熟成度が高いというか・・・言葉が見つからん。重い味わいのように感じるかもしれませんが、スーパードライとはまた違ったキレがあるようで、図太い割にはすっきりと飲めるのがいいんです。小ぶりのグラスも雰囲気に合ってるし・・・嗚呼、気分開放のひと時をヱビスで味わいますー。
 

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<全体> 煮干出汁と麺!そして肉というシンプルさ!まさに直球勝負な潔さと無骨さを感じる質感!

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 おおお!何だか肉の明るさとスープの落ち着き感で、妙にコントラストを感じる迫力ですな!。肉の艶めかしさにぐぐっと意識を惹きつけられますが、妙に全体的にはシンプルさも感じます。そして寂しさが微塵もない。感覚的には煮干スープの深い色合いにエキス感・旨味感があるため、意識の中で肉迫力と拮抗しているようですな。
 

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 海苔と味玉もしっかり入っているのだが、イメージ的には、煮干そばとしての、直球勝負って感覚を思い浮かびます。やっぱり、蘭鋳の中華そばって、雰囲気からしてどこかストイックな感じがするよね・・・。
 

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<スープ> 苦味とも甘味ともつかない崇高煮干バランス!動物感もさりげなく滲んだ落ち着き!シルキーなサラサラ感がナイス!

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 だから肉よりも先にスープが気になる。木製レンゲをもってまずは掬って味わい始めます。ううう・・・都内に煮干そばは溢れているが、大げさだが、蘭鋳の煮干感ってやはり独自性がある気がする。煮干は確かに香り、味わいにも出ているのですが、それが苦味とも甘味ともつかない面白いバランス感覚です。清湯でも白湯でもないようなベースだから、余計にそう感じたかもしれません。香り高いので煮干しの苦みを待ちかまえていると、それはさらりとした風合い。では甘味はというと、魚粉のコペコペした甘ったるさはない。それでも確かに旨味は芳醇・・・・。崇高なバランス感覚と言わせていただきましょう。
 

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 アニマルオフではない感覚。鶏豚ミックスと思われますが、緩い白湯のような感覚なので、煮干感をマスキングせず、穏やかなコクを表しています。豚のゲンコツや、鶏のモミジなと意識的に溶かしたようなコラーゲン感覚がないため、非常に円やかにスムースに味わえます。舌触りにしても、シルキーでサラサラな感覚が気持ちいい!。
 

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 色合いから醤油ダレが強く入っているように見えますが、それによるカエシの感覚は尖ったものではありません。醤油感自体が抑えめで煮干しの勝ちってイメージ。下支えに徹した醤油感で、なので全体的には旨味をマスキングせず、マイルドに仕上がっていると思えます。
 

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<麺> 明るい地肌で淡いクツクツ感が最後まで持続!風味と甘味をしっかり感じさせるストレート細麺!

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 そして、麺。やはり煮干系を多少意識したような、歯応えを明確に感じやすいストレート細麺です。低加水系のパツパツとしたタイプじゃなく、もう少し余裕のあるようで、序盤はクツクツ?中盤以降はクスクスとした印象の歯応え。終始一貫して、麺の風合いを感じさせるようで、個人的には凄く好みのど真ん中と言う感覚です。表面が漆喰のようにツルツルとしてるのが、出汁浸透の壁になっとるのか?。そんなイメージ。
 

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 また噛み締めて、出汁に染まりつつも麺の甘味を感じさせるのがいい。これは、咀嚼で出汁と麺が合わせてゆく旨さなのでしょうが、序盤は麺の素地が味わえるような感覚。いきなり出汁と一体化した旨さ!ってな展開にはならない気がして、そこがカタ麺好きとしては、気分的にマッチしたようです。本当は大盛りにしたかったのだが・・・ビールで腹膨れるので今回は遠慮しましたー。
 

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<チャーシュー> まさに絶品!ローストの感覚に淡いスモーキーな風合いが滲む半レア豚肩ロース!

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 実はこちらは、チャーシュー自慢なお店!肉が看板と言っても過言ではなく、お土産チャーシューが凄く人気。売切れ必須で、いつもあると限らんみたいだから、見つけたら買うべきかと思われます。なのに・・・こちらは、「特製」とか「肉増し」とかいう設定がない。そういった色気ある姿勢がないところも、実にストイックな店だなと思うのです。
 

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 実に艶めかしい色合いの赤身。そして脂身の差し具合が多めで、赤身脂身のバランスもいい感じ。周囲はしっかりロースト感があり、外側と内側で見事な肉感のコントラストです。部分的に赤身の半レアな感覚は、キワキワだと思う。さぞかしレアで肉本来の味をダイレクトに伝える旨さなのだろう・・・。そんなイメージで食らい始めると、イメージ一転!。ロースト感があって、スモーキーな風合いを伝えるのです。
 

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 スモーキーな風合いに、半レアな肉本来味と脂の甘味が混合。そしてじわじわと滲む煮干出汁の旨味。そして歯応えが異様にソフトなので、噛み締めると一気にカオスな旨さが展開!これは酒に合うね!ビールを飲み干さずに本当に良かったと、この時だけは思いましたよ。マジで次回来た時は、お土産に買おうかしらと、今でも考えています。
 

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<味玉にハズレなし!> 薄出汁の深い浸透と卵本来の味わい深さ!生菓子のような卵黄の蕩けが素晴らし!

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 味玉って、単に旨味が分かりやすく強くて、ネットリしてたらいいってもんじゃないと、これ食って改めて感じました。あくまで中華そばのパーツ。全体調和が必須。大人なしめでも素晴らしき哉と感じております。
 

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 見た目は出汁の浸透は深そう。噛んで食らい始めるとふわっとソフトな感触です。白身の断面は、均一にミルクティーのような色合いに染まっており、卵黄にも浸透している様子。その卵黄は、ゆるゆるの芋羊羹の如き。舌全体にネットリと絡みつきます。思いほか、出汁があっさりでマチュアな甘みが低い感覚。なので味玉だけが濃密っていう感覚じゃなく、煮干しスープや他の具材と歩調を合わせたような感覚です。なので、出汁に浸して食らうと、旨さの調和が素晴らしいかと!。あっさりした味玉が、こんなに旨いのかと感じ入った次第です。
 

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<他具材> 穂先メンマ!軽やかな食感!煮干出汁も感じる上品な薄味仕立て!

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 味玉と同様に、メンマもあっさりした感触が好印象。薄味仕立ての穂先メンマは、よく煮干出汁と絡んで浸透して、全体的にはすごくマッチして旨しです。歯応えはとても柔らかい部類なので、麺と絡ませて食らうもいいでしょう!。
 

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総じまして「奇を衒わず!ストイックさも感じる煮干の旨さ!大人の煮干そば!」

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 ・・・と言う感動の嵐!。非常にシンプルなメニューで、ハードルの高い営業時間。都内と言えど駅から微妙なロケーション。それでいてコアなファンを長く惹きつける魅力あり!奇を衒わず、旨さの核心を突くってな一杯に思えました。また機会を見つけて訪問するつもりです。また毎年GW初日と翌日は、限定で「塩そば」出しますがそれも人気!。どちらも激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつもの通りに締めたいと思います!。
 
 

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 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
 
 

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