<港町でお散歩ラーメン活動・・・GWのひと時>
横浜の中心地に来るのも久し振りなので、ブラブラとしてしまいました。結局、風に吹かれてコンビニで買った缶ビールなんか空けてるわけですが、家族が見たら怒られそうです。結局景色も見飽きて、スパホの画面を見てるのが多くなって来たところで、さて一杯食って帰るとするか・・・。そんな気分でやって来たのが「時雨@伊勢佐木町」さん。昼の部にギリギリ間に合った次第でして、それでも行列は絶えておりませんでした。すごい人気だ。
店内は、とても清潔感あふれた和風チックでありながら、壁には絵など描かれていて、今時の店って感じ。接客はいたって気持ち良く、案内も非常に丁寧でした。何やら、少し前からつけ麺の麺を変えたのだそうで、そちらにも非常に興味をそそられたものの、デフォルトを食ってないのに、麺の変化も語れないだろうと思う。なので定番の「中華蕎麦」とさせてもらいましょう。
・・・・ピクピク。「冷酒 600円」とな!。つい先ほど、ビール空けたばかりだったし、昼の部最終に長居もしづらいかと思って、泣く泣く辞退。
<透明感のように澄んだ醤油の円やかさと、優しく纏う鶏出汁感のバランス絶妙!>
しかしだ・・・直後のお客が、辛いようなメンマ盛りでお酒を召し上がっているのを、真横で見せつけられては、これはツライ。やっぱり飲むか!メンマが異様に旨そうだぞ!どうする!!どうする!!!と迷いのピークに達した時、生憎と言っていいのか、私の配膳が完了いたします。ここはやっぱり麺だけに集中いたしましょう!。そんな迷いを断ち切ってくれたのがこんな麺顔です。
おおお!いかにもここ2〜3年隆盛して来た『ネオ中華蕎麦』のお姿そのものですな。いわゆる淡麗系醤油清湯。場所が横浜だから、神奈川淡麗系?とも頭もかすめたが・・・そんな色気よりも、和風とすら感じる落ち着き感が、ファーストインプレッションです。透明で透き通る醤油ブラウンは、優しい色合いで映えるし、スープの中でローリングして見える麺線が実に美しい。チャーシューもどうやら二種。ネオ中華蕎麦の要所要所は、きっちりと押さえられてるようです。
そしてまずスープから味わいますが、レンゲで透かすととても脂がキラキラして美しい。ワックスのような濃密感はないけれど、上品な感じと濾過されたような清らかさすら覚えます。ゆっくりと神経を集中して味わうと・・・・これがまた優しい鶏系の旨みが広がる。香味油が何なのかは不明何ですが、よくある神奈川系で出て来る鶏油のバターのような濃密感とは別物。そんな鶏エキス感でして、脂なのにさっぱりしている味わいが素晴らしい。きっとがぶ飲みしても胃もたれ皆無。見た目よりは随分とさっぱりしていて滋味が広がるねー。
そして醤油感はとても繊細。厨房に印象的な醸造所っぽいマークがあったのを覚えていて、後からネットで調べたら「ヤマロク醤油」という小豆島の蔵元らしいです。私は門外漢なので詳しくは述べられませんが、カエシと言った印象の塩気の尖りが一切ない。そして醸造っぽい感じがする後味の酸味も少なくて、全体的に円やかな仕上がり感です。だからなのか、鶏の旨味感とのバランスが非常によくて、穏やかな全体味わいにしては、「ピントが合う」ようなスッキリしたイメージが心地よいですー。いや〜、思っていたより相当美味いぜ。
<非常に滑らかでスープの持ち上げ感あるしなやかストレート細麺がナイス!>
こういう上品で優しいスープの方が、麺の相性選びって面白そうです。優しい味には、優しい物腰。明るい透明感には、明るい歯ごたえ感。良いですねー、コンビネーションが。加水自体は高めで、モチモチ感を演出するけど、派手な感じはしません。中盤から箸でリフトすると、よく麺同志で揃いますし、スープの持ち上げもいい。ひとことで言えば「しなやか」できっと済むのだろうが、理屈っぽくてごめんなさい。
スープが繊細だから、麺もあまり風味を全面的に出さなくてもいいよね。そんな感じで、するすると食えるから、やはりお酒の後に食うのが似合うかな・・・って、やっぱり未練がある感じです。
<薄味豚肩ロースと細工された鶏ももロール肉が、スープを吸って旨し!>
メンマがいい!深くタレが染み込んでいるようで、実にあっさりした味わいで、歯応えがクニャリとして楽しい感じ。そして後味が地味にいい感じ。きっとこれに、辣油とネギをのせて食うと美味いだろうね。スープに浸ったメンマを食って、再訪問して酒と合わせたいと深く思った次第です。
それに輪をかけるように、鶏肉チャーシューがいい。きっとモモ肉で、人参・牛蒡・隠元などを巻いて整形したのだと思うけど、これが実に美味いし酒に合いそう。皮に近い部分の鶏肉のツルッとした肉繊維と味わいが、スープに良く合います。昔学生だった頃、うちのお袋がこういう風に上品ではないけど、牛蒡を肉で思い切り巻いて、弁当に入れてくれてたっけ・・・。GWに実家に帰るから、お袋と覚えているか話してみよう。
そして最後に、豚チャーシュー。肩ロースとモモ肉って、なかなか見分け難いので間違ってたら御免なさいだが、淡白だけど肉味に脂の甘みを感じるから、一応肩ロースとしておくね。ややこしいことに、とても柔らかいので、モモ肉だったか?と記憶が定かではありません。ちょっと肉の勉強もしないと、だんだんブログで語れなくなってきた・・・。
総じまして、「ハマの和心感じる崇高!鶏醤油清湯麺!」と言う何のひねりもない感想まとめでごめんちゃい!。ネットで多賀野のご出身ってのを後追いで知りましたが、そうなると塩蕎麦も食わねばならなくなるー。そんなフィーリングがなかったのがまた面白いところですが、そういう私も、まだ多賀野で塩しか食ってなかったんだっけ(笑)。系譜の話は脇に置くとして、とても全体的に上品さがある一杯。ご店主の大きく恰幅の良いお姿から、こういう繊細なのが生み出される・・・と思うと、人の才能って不思議ですね。滅多に来れないエリアですが、必ずお酒とメンマをいただきにくる所存ですから、長く営業を続けて活躍していただきたいと切に願います。そんな応援気分を記憶に残すべく、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
澄んだ空
乾いた風が
心地よく
澄んだスープも
快きかな
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
YouTubeでまとめてみました!
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