<一気にのびのび〜〜さくらの蕾と塩らーめん>
先週は、ずーっと寒かったり、雨降ったりで、気分が滅入る年度末でしたが、ようやく晴れてきました。丁度午前の会議が昼休みにずれ込んだのもあって、ずらしてランチラーメンをすることとしました。やってきたのが、元住吉。混まずにいいのが食える店ということで、「ナルトもメンマもないけれど。」さんへとやってまいりました。
今回は、「特製」の「塩らーめん」に当たるものを食おうと決めておりました。半年くらい前まで、480円という信じられないコスパで提供していた塩らーめん。それが、今では方針変更で780円という従来価格近い設定に変更。スープの変化を確かめたくてね・・・・。
ところで関係ない話ですが、道中の桜が、ちょうど蕾がひらく状況でして、とてもきれいでした。
<崇高なる塩気と透明度に、薬味の自由さが黄金色に華やぐ>
入店時、どうも嬉しそうにご店主とお客と話し込んでいる状況に遭遇。なんだか遠くからやってきたのか、やっと来れました的な会話で盛り上がってました。こういうの一番うれしいでしょうね。私は邪魔にならないようにそそっと後ろを通って奥の席へ・・・。ここ最近は、この店では一番安いのしか食ってなかった。なので、ちょっと今回は見栄を張って「全部入り塩らーめん」とさせてもらったが、こんな麺顔だ!。
おおお!赤ダレ(?)復活!フライドオニオンも多めに感じる薬味感!これだよこれ!!この店の本領発揮たるステータスです。以前の価格抑えめなときのらーめんも十分旨かったけど、本当にやりたいことはこれだよね・・・・と、ちょっと個人的には伸びやか印象を感じます。海苔も大判3枚だぜ。
レンゲでまず透かしてみると、これが見事なる透明感で、ほんのりと黄色味がかったところが、雑味の無さを感じさせます。実際に味わうと、節の落ち着きがほのかにあるものの、全体的には洋風に近いような芳醇鶏エキス!。それがスーッと広がる味風景。塩味と言うより、オリジナルで無色の旨みという感覚です。トッピングのピーマンの風合いさえも、スープの味に感じ取れます。
さてここからゆっくりと味変化を楽しむー。まず分かりやすいのが、フライドオニオン。これをゆっくりとまぜてゆくと、玉ねぎ特有の甘さと、フライになった香ばしさが、濃密に溶けだして旨みをギューーーーっと分厚く感じさせます。まさしく塩ラーメンにはテッパンな手段。支那そば屋系にときどきみられる手法ですね。これ好きなんです。
さらに赤ダレ(勝手に命名)を溶かす。おお・・・この時点でスープが黄金色に変化するではないか!?。黄金糖の色合いに近いー。この赤ダレなんですが、正体不明。ただ中心部のザラツキを舐めると節系の味わいがしたような気がするー。また赤いのは味噌でもなさそうなムード。若干唐辛子のニュアンスもあるようで、実に捉えずらい味わい。ただこれがスープに散ると、また少し塩気にピッチリ感が出てくるようだわー。入れても入れなくても旨い気がするが、前半後半に分けて味比べすることをおススメします。
<仄かな歯応え&風味の崇高さ!京都のカリスマ麺健在!>
京都のカリスマ製麺所「麺屋棣鄂」。厨房の麺箱がとてもビシッとキマってます。クツクツ感があるのだけど、ちょっと滑らかな歯応え感もあり、風味を感じるよい素性。スープを吸い込んでもダレることなく、しなやかさが持続。表面の白さも漆喰のようにきめ細かくて、するするとシルキーなすべり心地は、相変わらずです。
どことなく、表層が薄皮一枚程度、スープの浸透を感じる。それがまた汁気と咀嚼時にスープ&麺の一体感を感じさせる旨みです。また中心部は芯ではないのだけど、ゆるりとグルテンの風味を保つところ。ここも、さらっと噛みちぎると、小麦を練った匂いを気のせいでも感じる。例えるに私ごときでは難しいんですが、ラーメンというより、中華そばと呼びたくなるのです。
<引き締まった肉味感じる叉焼!>
中々の食べごたえ。低温調理全盛の今にあって、トラディションルな技法がむしろ新しさを感じるかも。これは、焼豚・チャーシューとは区別して、叉焼と呼びたい。吊るし炙りの肉イメージに近い、ミッチリとした凝縮度がナイス。固いのではなく、歯応えがハードというよりも、肉の密度が引き締まってる感覚。それで、味わいはとても薄味で、微妙に脂身がさしているから、噛むほどに脂の甘味がある。少しスープを吸い込ませてから食うとなおベター。味の浸透に加えて、脂身が溶けやすくなるから、塩気と甘味が補強される・・と申しましょうか。これも旨いね。ライスよりも、ビールや酒に合うタイプ。半分は単体で食べて、残りは麺を巻きつけながら食いました。
<味玉にハズレなし!>
薄い白醤油か塩だれに漬かったような味の浸透。出汁の塩気が深く卵黄まで届いております。卵黄全体が飴色で、ペースト状になっているかのような仕上がりで、ドロッと垂れることなくお見事!。少しスープで湿らせて食いましたが、濃厚な味がビビッと締まった感じがあって、非常に旨い!。白身はプリプリしており、これもなかなか卵黄の濃密さを淡泊さでカバーしてくれます。嗚呼、味玉にハズレなし!。
総じまして、「二種香味で磨きがかかった崇高塩らーめん!」と言う感じかしら〜。やりたいことやってるテックニック感をも感じます。ナルトもメンマもないところが、全く気付かないほど、いつも集中してしまう。スープも麺も、ロケーションも個人的にはありがたい店です。最近は限定も継続して提供されてますし、ツイッターはチェックしなきゃ。また、頂きにあがりますー。例年、春は忙しいのだけど、桜を見てたら気分も晴れる・・・・そんな単純な日本人なオレですが、春のめでたさを思いつつ、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
さくら咲く
小道辿って
塩らーめん
蕾開いて
才能開花
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
YouTubeにもまとめてみました!
ナルトもメンマもないけれど。全部入りしおらーめん 〜ラーメン食べて詠います