【東京都内!町中華屋の「肉そば」ならココ! その8】
<地元名物らしい一極集中の混み具合!餡掛け人気!>
珍しく自由が丘で途中下車。個人的には駅前のナボナの菓子屋しかイメージがない。意外にラーメン店が多いのに、お気に入りが数店舗しかなくて、何気にスルーしている駅です。本来なら武蔵小杉よりは楽しい街なのに、オジサンには縁がない。東横線と言うより、大井町線利用が多いのですがね・・・今回はこちらに、ちょっといい「肉そば」があるという情報をゲットした次第です。
Hanako (ハナコ) 2017年 10月26日号 No.1143[ずっと、ここにいたい 自由が丘 中目黒・三軒茶屋]
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2017/10/05
- メディア: 雑誌
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高架下の路地に飲食店は、昼間は閑散としているのが印象的。サラリーマン比率が少ないからなのか、繁華街なのに静かなランチタイムです。しかし「梅華」という中華屋の前だけは、混雑していてしかもご年配が多い客層です。店の前でお婆ちゃん軍団が待ち合わせしてから入店するなど、地元に根付いている感じがビシビシと感じます。中に入ってもそんな感じで、この私が若手に思えるから不思議。高級住宅地のシニア世代が、ゆうゆうと中華を食っているまったりとした雰囲気です。
一番安い麺類が、この「肉そば」でして、きっちり英世1枚。たまには贅沢をしても罰があたるまい。つい先程まで、塩っぱい会議と説得説明で、身も心もズタボロな上に朝飯抜いたから昼過ぎてヘロヘロ・・・ガス欠状態。ですから、いい気分転換とご褒美を兼ねてもいいじゃないー。接客は丁寧で、お兄さんにオーダー伝えたら恭しく厨房に伝達されてましたー。
Welcome to Jiyugaoka―ようこそ自由が丘へ
- 作者: 王由由,安東紀夫
- 出版社/メーカー: 東京書籍
- 発売日: 2005/07
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<五目炒め的な細切り肉そば!バン麺のフィーリングで旨味が甘い!>
オーダー通してからの待つ間、やっぱり仕事のことが頭に浮かびます。精神的に弱いので引きずってしまうのですー。別に私が相手を怒らせたわけでなく、相手がイライラピークのタイミングに私がかち合っただけなような気がするのですが・・・・。そんな感じで悶々としていたところに配膳されたのが、この麺顔です。
おお!雰囲気はまるで五目餡かけ焼きそば!いやいや・・・これはバン麺にも通じるところもありか!?。なんちゅー旨そうなウマニソバ、いやいや肉そばやねん!。つい先ほどまで凹んでいた気分でしたが、この麺顔で一気にモヤモヤが吹き飛びました。
具材がカオスのようで、細かいところでちゃんとサイズが整っているのがすごいね。細切り肉は軽く小麦粉をまぶして痛めているような膜が絡む。そしてモヤシと玉ねぎはしっかりと炒めてあり甘みを放出しております。焦げ目がまた美しい。ニンジンの赤と青菜の碧は鮮烈でして、しかも青菜は小松菜とキャベツの二種類混じって、微妙なグリーングラデーションを演出してます。焦げ目と共に黒色でヴィヴィドなのがキクラゲ。こいつが実に肉厚で旨いんですー。
微妙にとろみがあります。それがいろいろな具材の旨みを貯め込んでいる上に、醤油ダレとも結合していて・・・なんとなく、岩本町で食った人形町系の大勝軒の「バン麺」の味わいに似ていなくもない。五目焼きそばの柔らかい餡かけタイプとも、微妙に違う旨みが・・・何とも表現がしにくい。
<平皿に近い器を盃の様に平らげてしまおう!肉汁うまし!>
バン麺を連想したのは、器の形状がピンと来たから。汁物の丼にしては底が浅めで、深いめの平皿かと言えばそれよりはもっと深い。微妙な深さと独特な形状をしており、そこが岩本町の記憶に結びついた次第です。だから、レンゲでは物足りないので、クチを直付で汁を全部平らげようとしたら・・・、杯をあおるような気分になっちゃった(笑)。ちなみに周りを見渡すと、そんな平らげ方してるの誰もおりません(汗)。
野菜の混然一体となったエキスが旨いが、特に肉エキスとその焼けた香ばしさ、そして玉ねぎとモヤシの焦げ焦げの香ばしさと甘みが深いものでありました・・・。飲み干しても、最後までレンゲで救い取ろうとしてしまうオレです。
<太めのウネウネさが柔らかい刺激感!モッチリ&スパスパと切れ込む麺!>
麺は下から持ち上げるように引き上げて、半分だけ天地返しみたいにして食い始めるのです。十分に汁を吸いこんでおり、ふわふわプルプルとしたグルテンは、まさに前歯でスパスパと切れ込みます。時折モヤシを巻き込んでザクザクと面白い歯ごたえにも変化して、変化するリズムも楽しからずや。密度は低めですから、奥歯へと運び込んですり潰すとクチりとあっけなくペッタンコになって、旨みを放出してゆきますよ・・・。
無我夢中で食ってたんですが、ふと隣客のタンメンを眺めると・・・なんと同じようにゆるい餡かけ上になっているのね!。こちらの麺類は餡かけがウリみたいで、この太めのウネウネ麺なら・・・餡かけタンメンも旨いに違いない!次回はそれ食うかもと既に再訪問を決意しております。
総じまして、「餡掛け魔力が痛快なバン麺風肉そば!」と言う感覚でして、これは本格的な中華テクニックを楽しめる一杯です。いやー・・・予想外の餡かけ展開と、本格派のハイレベルな感じがして、モヤモヤ気分も一気に霧散させてくれました。うだうだ、くようよして精神的に追いつめるくらいなら、旨いもの食って前向きに気分転換してゆこうと、また以前も言ったような決意をする冬の昼間でございます。だから、ラヲタはやめられない・・・そんな気分を忘れないうちに、最後に詠って締めたいと思います。
キリキリと
四角四面の
仕事後は
円卓囲んで
本格肉そば
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!