<結局ここが一番落ち着くのかもしれない>
所詮私はそういう男。・・・・面倒くさがり。何をしたいか食いたいか、考え過ぎて悩む始めると結局いつものワンパターンに落ち着いてしまいます。せっかく早めに退社ができたというのに、どこへ寄り道しようか、どこの駅で途中下車しようかと、迷いに迷っていたら、中野駅についてしまった。もう、ここから最寄の駅までは、どのラーメン屋も開拓しつくしているし、目新しい食体験ができないなーと思ってしまう。中野駅界隈は、東京でも指折りのラーメン天国なので、ここで降りるしかないな・・・。
中野駅のホームを降りると、もう自然に体が南口改札に向かい、右に折れた横断歩道へと足が動く。ええい、もう「中野大勝軒」へ行くしかないだろうと、また結局今回も来てしまった。とにかく・・・昼間の虚無な会議にむなしい結果に終わって、頭の中が飽和崩壊しておったわけです。いつもより早い時間のいつもの店。この日は、ほぼ満席で店内待ちを覚悟していたところで、丁度空いた席に滑り込んで座ります。もう何も考えたくないので、いつもの通り、「ラーメン」とさせていただきました。「太麺にしますか?」と問われて、また細麺と選ぶのも面倒だったので、はいとそのまま答えてしまう。それにしても、そんなに邪魔くさく面倒くさくとも、腹が減るし、ラーメンだけは外さないというところは、もはやラヲタを超えて、ラーメン求道者という感じですな・・・・。しかも、この店この一杯は、これ以上語るところもないほど、語りつくしているというのに・・・・。
いつもよりちょっと緊張感がある雰囲気だったのは、満席だったからかと思ったが、今回はご店主がちゃんとおられたからだ。やはり店主が厨房に入ると空気が引き締まるといったことでしょう。なので、シンプルなラーメンであろうと、いつもより凛々しい麺顔を期待してしまうが、それがこんな感じで運ばれてきます。おお!チャーシューがなんともシンボリックな麺顔です。
こちらのチャーシューは毎回いろいろと印象が変わるのだけど、ロース肉ってそれほど個性的なんだっけ?と思うくらい。今回はチャーシューと言うよりハム!。S・スタローンが雪道の中を運んでくるお歳暮のような雰囲気の肉ですな。しかし誤解なきよう!ラーメン用のチャーシューですから。あまりにもキレイに整い過ぎた形状と、切り口鮮やかすぎるのでそう見えてしまいますが。これほど美しいと、つけそば用に刻むのは勿体ない。一枚でぺろっと頂きたい。見た目より分厚めのスライスで、前歯でパフッと食んで千切れますが、奥歯歯ごたえがスポンジを絞るようにニジニジとした感覚。そして薄味。スープにダイブさせてしばらく放置し、後でサルベージして再び味わいますが、淡い醤油スープを含んで丁度良い塩梅になります。以前、チャーシューメンを食ったことあるが、もう少し無骨であったような記憶。それと比べると、なぜか今回の味と食感は上品と感じてしまいます。
やはりここではデフォルトの太麺でいただくのがバランスよいようです。前回訪問時のバリカタ指定は、やはり大勝軒らしくなかった一面もあったかも。おおらかな腰つきで、モチモチと食わせてちゅるんと啜りこめるのが、やはりイメージ通りに当てはまって旨い。そして汁を吸い込んだあとのグルテンの味わいもバランスよいね。やはり王道。
醤油系の鶏豚魚介。そう言い切るとどれでも当てはまるので正解な表現ではないですね。豚の出汁がすっきりしていて、それでいて魚介はしつこくないほどに溶け込みと甘味を感じる。野菜の煮出しも含まれているのか、ナチュラルな甘さも好き。微妙に調味料が分からない程度に入っているのだろうなと思いきや、無化調らしい。そんな意外性も興味をそそりますー。
総じまして、「もはや我が家的大勝軒」という感じでして、適当に放置されてもくつろげる。隣客の密接度も気にならないのだから、私もよくここまで通いつづけたものだと驚いております。これからも何度も来ると思います。業務疲れて何も考えたくない腹ペコ状態は、これからも続くと思いますので。また安らぎをいただきに参ります。という食ってようやく心の平穏を取り戻したところで詠います!。
身を削り
頭使って
気を張って
〆るひととき
いつもの一杯
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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