<一年経って貫禄が少しづつでてきた〜ナイスな人気店に定着>
ちょうど昨年の11月ごろに開店だっただろうか・・・地元近くの住宅街にいきなり営業開始して、その美味さが驚愕的であった「麺屋さくら井」さんに、久しぶりに訪問してみました。今や食べログでは「100名店2017」に数えられるほどの人気店です。すっかりその開店前の行列は、地元では有名になり、誇り高き存在になっておるのです。開店40分前でポールポジションを狙って見ましたが・・・4番手でしたー。
最近、町中華系を攻めてばかりでしたので、久しぶりに「ネオ中華そば」の中でも「煮干らぁ麺」をいただきましょう。それと・・・「今宵の酒」を昼間っから味わおう。年末の長閑な休暇を楽しむために。日頃のストレスから久しぶりに解放されたこのときに!
<純米酒高千代:華やかさよりもマットな辛口感がスッキリ広がる旨し酒>
久しぶりに訪問したら、助手くんが変わったのね。助手くんに酒のチケットを渡しますと、お酒の説明を丁寧にしてくれました。「どっちが辛いの?」と聞くと両方とも・・とお答えだったので(笑)、とりあえずラベルが赤い方を選んだのが「高千代」。なみなみと注いでもらって、御店主からラベルの撮影どうぞと瓶そばに置いてくれて、ひとまずゆっくりと味わいます。
一口含むと・・・これはうまいぜ!まさしく辛口でキリリ感覚が鋭い。華やかな風味は低いが、とても分厚い重厚感を感じさせるタイプです。そのためマットな味わいに感じますが、決して単調な味わいではなく、後から後からもっとくれ、もっとくれと体が要求してきます(もはやアル中)。またレアチャーシューにいかにも合いそうな感覚でして、旨味をマスキングしな誘うなナチュラルな辛味がナイス!。チビチビとゆっくりとやるつもりが・・・ものの3分弱で空けてしまいましたー。
<中毒性なくナチュラルな煮干しの味わい!ピュアな感覚が広がる煮干し感覚>
煮干しは、体調によって日によって感じ方が違うのですが、今回のは特に良かったと思うのは久しぶりだだったからなのか。ニボ感のライトさと旨みの豊潤さが見事にバランスしております。苦味を探すと旨味に出会う。旨味を追求すると苦味の尻尾を捕まえる・・・そんな頭の中のやりとりをしつつ、どんどんと味わってゆきます。なんと麺よりも汁を味わうのが先行して、汁の減りが早くなってしまう。
煮干しといえば、中毒性を追求するセメント型濃厚煮干しが幅をきかせているかもですが、この程度のナチュラルな煮干しのエキス感の方が、長く付き合える。さらに言うと毎日でも食べ続けられる煮干感であり、飽きを感じさせない煮干感。
岩海苔も今となっては、ナイスな薬味と理解できました。一部解きほぐして汁と一緒にすすると、煮干しの海エキスが呼び覚まされるような妄想を掻き立てます。そこがまた新しい美味さの気づきになって・・・今となっても発見が多い一杯なのです。
<中盤からしなやかさが加速するストレート細麺!>
ねり水の個性がとても低く、グルテンの風味がとてもふくよかに感じるストレート細麺。中加水の低めを感じるレベル感で、密度感は中程度のイメージ。なので前半は、割と淡くともクツクツとした歯ごたえが印象的ですが、中盤以降は汁を吸い込みが進み、腰つきもしなやかに変化してゆきます。奥歯へ運んだときはクチクチと潰れていく合間に、汁を吐き出し、旨味とグルテンが混じり合った甘味を感じます。
時々、玉ねぎを連れ込んで、麺の咀嚼に玉ねぎのつぶれが重なるところもいいですね。煮干しらーめんには、フレッシュ玉ねぎがよく乗っている理由が、何となく理解できる。苦味と甘さの魚感を玉ねぎのフレッシュさが、結びつきつつ洗い流していくように後味さっぱりとさせてゆきますねー。
<塩気よりも旨味として広がるレアチャーシューの素晴らしさ!>
このレアチャーシューには文句のつけようがありません。塩気はほとんど感じさせず。肉本来の味かと思うナチュラルな旨味が舌の熱に溶けて口いっぱいに広がります。肉本来味とほのかな塩味が、なぜか甘く感じる。今ではすっかりと「ネオ中華そば」にはどれもレアチャーシューが乗るようになりましたが、酒好きの私としては、特にこれに惹かれてしまうー。今度嫁さんと一緒につまみたいと思いますが・・・・ついてきてくれるかは知らん。
総じまして、「このまま名店の道を突き進めよ!若き星!!」と言う感覚でして、ますます応援気分が高まってしまう今回の訪問でした。久しぶりではあったが、相変わらず美味かった。と言うより、一年経ってノリにノッて来てるのでは?と思えまして、今後ますます期待です。ちょっと来年は、これまで放置していた地元に近いエリアも、復活訪問せねば・・・・と考えてしまいました。新店からこの一年で一番成功した店ではないでしょうかねー・・・今後もこの勢いで頑張って欲しいと強く思いました。そんな応援気分を込めて、最後に詠って締めたいと思います!。
年の瀬に
巡る麺顔
振り返り
成果感じる
旨き一杯
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
たまら・び<No.98・2018/1>武蔵野市/いとしの食堂
- 作者: マキヒロチ,キン・シオタニ
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