ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2533】 中華料理 十八番 (東京・野方) わんたんめん 〜ノスタルジーと本格麺の見事なハーモニーわんたんめん!

<週末の地元食卓のような和みー^^ そんな東京ノスタルジー


 滅多に降りない「野方駅」から、環七に沿ってとぼとぼ歩くと、歩道橋が見えたところで、「十八番」さんがあります。ほぼ地元の方で埋まってしまう日曜お昼時。10名弱の行列が発生しております。野方ホープ本店よりも、その列は長いー。待つ間、ガラス越しに先客の食事風景が見えてしまうのだが、とても和やかでいい感じ。定食や唐揚げをシェアする家族ずれや、野菜炒めと瓶ビールを楽しむ爺さんと息子?など気楽な雰囲気がとても良いです。居心地が良すぎるのか、常連さんの行動もほんと自由だねー。





 まあ、待つ間環七を車が通り過ぎる風景を見るしかないのだが、心なしかいつもよりも空いていて、穏やかなクルマの流れに見える。平和だねー。路線バスも空いてそうだし、辺りを警戒中の白バイが何回か往復するように、目の前を駆け抜ける。こういう仕事は暇な方が良い。それでも気を抜けない仕事っつーのもわかるが、くれぐれも騙し討ちみたいな取り締まりだけは、やめておくれよー。





 などと時間が余りまくっていて考えながら、なんと30分弱もかかってようやく入店。昼間のプチ宴会のそばのテーブル席を一人で占領です。悩まず今回は「わんたんめん」をオーダーしました。今回も、レビューの先人・・・塩系のお大尽の真似をいたしましたー。









【昔ながらの鶏ガラ醤油系さっぱり味!香味は野菜の仄かな甘みか?塩気もさっぱりでゴクゴク飲み干す!】


 テーブルが三つあって、カウンターもそれなりだから、客が埋まると結構大変そう。それをご夫婦で回していると言う体制で、忙しそうです。こちらも気を使いますが、待たせるような風もなく、しっかりしたオペレーションです。配膳はたまたま手が空いたご店主が自ら、奥の方からズズズーーっとやってきて、ご対麺となります。うう、絵に描いたような醤油系の中華麺。わんたん達は控えめで肉と麺の隙間に隠れているようす。キラキラした油が、どこかあっさりそうと思わせるライトなきらめき。醤油のブラウンもライトな透明感に包まれ、平均年齢がたかそうな常連客の胃袋負担の軽さが伺えます。





 さて味わい………鶏ガラ醤油系のさっぱり感で一杯です。しかし、色々な味わいも溶けており、個人的には香味野菜系のじわじわ感もあるなむと言ったところ。生姜のようかなと思ったけど、ただのネギエキスかも?余りにも仄かなのでその後は慣れてしまいました。醤油雰囲気は塩気でも控えめで、出汁の甘味を邪魔しないみたい。なので、昆布などの乾物系の旨味もシッカリと感じ取れるし、野菜の出汁も効いてます。





 わんたんがあったせいか、豚系のエキスも食べ進めるほどに感じる部分あり。濁らせない程度の豚骨か、若しくは豚肉の煮出しかもしれません。甘さ後味にも引きずらない程度の魚介もあるようで、微妙な塩気と結びつく甘みが、旨味と一体化してますねー。チャーシューを途中でかじったりすると、何と無くそう感じてしまった。






【図太い孟宗竹の打ち込みが感じられる素朴な捩れとボコボコ感!ツルツル感とネッチリした弾みがナイス!】


 店の一番奥に、製麺場所があって、そこには図太い孟宗竹が置かれてた。こいつがまた年季と実績、そして実力度を感じさせる。一部黒光りなんかしてて威圧的です。そんなことを頭の隅で感じながら食うと、この麺も有り難く感じてしまいます。


   



 まず色合いがいい。素朴な薄い灰褐色というか、灰クリーム色というか、ナチュラルな印象がMAXですよ。不規則にボコボコしたところもイメージ通りだけど、無理矢理な縮れはない。部分的に捩れてる部分は舌触りとか啜りの時に、心地よい抵抗感です。とてもツルツルとしている地肌ですが、漆喰のようなきめ細かい滑り感。






 歯応えは、割と明るく軽やかなモチモチ感。もっと潰し込みが効いた密度ある重さを予感してたんですが、スープとの相性からすると、とてもあってる!モチモチに少し粘りがあるように感じて、ネッチリとした噛み心地を存分に楽しみました。






【肉の豆餡タイプのワンタンが12個投入で後半お祭り状態ー、チャーシューのスカッと砕ける感触も楽しい】


 とても可愛い耳たぶサイズの肉餡。なのでわんたん自体はつるりと食べた後、奥歯で微かに潰れる肉味と言った感じ。ツルツル感覚をメインに楽しんでいきます。スープを存分に吸い込んだワンタンは、油断するとすぐに破れるところを、レンゲを駆使してすくい上げながら口へと運んでいくのみ。冒頭物足りなかったけど、食を進めていくほどに、わんたんが、発掘されてきて、数えると12個はあったと言う記憶。なので麺の方が先に平らげてしまったために、あとの丼の中は、わんたん祭と化してしまいました。









 また、チャーシューは、スカスカな肩肉っぽかったけど、スープ生成に貢献したかのような脂の抜けが印象的。そこにスープを逆輸入した味わいは、肉と塩気の味わいが非常にバランスが良く、意外に期待以上だったー。おお、これならワンタンメンも悪くないぞ思い出したのだが………。







 総じまして、「ノスタルジーと本格麺の見事なハーモニーわんたんめん!」としか言いようが思いつきませぬ。これは実に良い一杯。しかし、ちょっぴり店構えと比較すると高く感じてしまう……。入れ物で味を判断してはいけないが、余りにも大衆感覚が素晴らしいものだから、価格も大衆価格に感覚が引っ張られてしまうのかも。しかし、この手間がかかった本格打ち込み麺なら、決して払えない価格ではない。すでに次回は、タンメンを食いたいと考え中。色々考えたが、チャーシューメン1200円には、まだ勇気が足りない。と言うことで、なのでうたいます!



   おとなしく
   小春日和の
   環七は



   一日平和で
   白バイ暇哉



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


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