<豚骨醤油とニンニクでパワーアップ!オヤジの夜の憂さ晴らし>
所詮私はそういう男。・・・・ストレスまみれなオッサン。何か釈然とせんという悶々たる思いが溢れており、世の中の中間管理職は、みなこんなものでしょうかと思うと日本は暗澹としてくるね・・・。おまけにPCマウスが壊れてしまい、自宅に帰っての資料作りにも支障が出てしまう。帰宅途中に夜のヨドバシ吉祥寺店で痛い出費のマウスを購入。そのまま、腹いせ気分で、すぐ隣の地下にある「野方ホープ 吉祥寺店」で、創業の味「のがほ元」を頂いてまいりました。昼飯は富士そばで「わかめそば」しか食ってないので、その反動もあったのかもしれませんが、ギトギト背脂を摂取したい気分でした。思えば、先日食った「江川亭」での好印象を引きずっているのかも。二郎系でも良かった気がする。
しかし店内は、地下とは言え明るいねー。若くて教育が行き届いているスタフ達が、キビキビと動いております。鬱憤たまったオッサンたる私は、急に恥ずかしく思えてきます。女性スタフが、席への案内やら、荷物を置く籠の準備やら、味の好みの確認など、なかなか「ヤル!」のであります。なのに私は素直になれなくて、不機嫌そうにメニュー指さして「これ!」とボソッと伝えたのに、その女性スタッフは嬉しそうに厨房に伝達してゆく。その姿に惚れてしまいそうになります(うそです)。その傍らの隣客も同じ年頃の女性ですが、とまとらーめん食いながらスマホ操作に夢中。私は一度に心の明暗を垣間見たような気がいたしました。
汁:「豚骨臭さのマイルドな主張に醤油ダレの塩気!背脂の甘みが濃ゆく・・・オヤジ泣かせ」
野方ホープの好きなところは「ニンニククラッシャー」がセッティングされているところ。別に珍しくもないけれど、どの支店に行ってもニンニククラッシャーが清潔だし、生ニンニクも古さを感じさせない。配膳までにすぐにクラッシュできるようにセッティングをして、会社のメールを2通ほどチェックしたところで、配膳が完了。おお、高感度抜群の女性スタフが持ってきてくれましたよ。
これも東京を代表するラーメンの一つですね。西エリアだと荻窪がピンときますが、ホープ軒ブランドもかなりのプレゼンスの高さです。その中でも野方系は「のがほ」と愛称がつくほど愛されているブランド。上京当初は個人的にあまり注目もしてなかったんだけど、友達や先輩につれまわされていくうちに、馴染んできた味わいです。なんといっても背脂が嬉しい。ベースのスープは少々豚骨のパワーがあってその臭気も味わいか。そこに塩気がビビビと立って、醤油と調味料の輪郭をそこに感じる。ここに背脂が威力を発揮しておりまして、臭気を封じ込めるどころか甘味すら感じるほどに、全体をまったりと仕上げます。
そこからの味変化はお好きにどうぞと、いろいろテーブルセットが華やかです。醤油ダレ追加もできれば、豆板醤、「あぶらとうがらし」なる謎の物体、細かい紅ショウガやら、漬物風なものから・・・いろいろあり過ぎです。私は生ニンニクのクラッシュだけで十分。これを入れると俄然味風景が変わります。一皮むけるというか、豚骨に勢いが増す。背脂が喜ぶ、塩気が鋭くなる、旨くなる。嗚呼・・・このせいでまた、汁を完全に飲み干してしまうことに。今夜は時間帯遅いというのに、大量の背脂を摂取してしまいましたがな・・・。
麺:「密度感あるモチモチ食感!モヤシと混じると面白い歯ごたえが痛快!」
麺の記憶が飛んでいるのですが、なかなかデフォルトでも歯ごたえよろしく食えました。最初はモチモチ縮れかと思っていたのですが、よく味わうと潰しこみも感じるしっかりした感覚。密度感があるモチモチ、ハードなモチモチ・・・・という感覚でして、前歯で千切る動作が楽しい。プツプツと切れ込む後に、麺の風合いも微かにある。奥歯でプレスすると、おやおや紛れ込んだモヤシがシャキシャキと奏でまして、さらに面白くも複雑な歯ごたえを与えます。
啜りも楽し。弱く縮れて捩れてるので、思わずずぼぼぼぼぼーーと勢いよく啜ってしまう。その結果、ハネが強く飛ぶ。夜で良かったけど・・・・素直に女性スタフから前掛けを貰っておくべきだったと後悔です。
具:「エキス抜けた肉片に背脂をスポンジ吸収!妙に旨いのだが・・・なして?」
肉はロース部位か?スープ生成に貢献したかのごとく、脂分が抜けています。しかし塩気がそこそこ効いていて、ライスとも相性がよさそう。それをスープに沈めて少し間をおいてから食うことにします。狙い通りに背脂を吸収したような味わいになって、妙な芳醇さがとてもナイス!。期待していなかっただけに、余計に旨くおもえた一品でした。最近レアチャーシューがやや反乱しつつありますが、一周回ってこういうのもいいよね。
総じまして、「スタンダードな背脂アクセルが痛快なる王道豚骨醤油!」と言う感じでして、何のひねりもなくてごめちゃい。やはり、ストレスをやっつけたいときは、背脂ギトギトらーめんです。ストレスの度合いによって、二郎になってしまうかもしれませんが、来年度はこういう一杯を食う機会が増えそう。ストレスに負けそうになったら、また来ますね野方ホープ・・・。という事で、試練に負けないように気合いをいれて詠います!。
じっとりと
のがほ旨しな
背脂に
じっとり憂さ
溶けてなくなり
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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