<夏休みのゆったり感覚溢れる下北沢で、ゆったりな鯛汁>
外出先から直帰を申告して、いきなり渋谷で身柄がフリーとなりました。しかし渋谷よりも気になる場所がありまして、それが下北沢。これだけ食ってても、未開拓店が多いし、開拓済みの店も非常にハマっている次第です。今回は、南口を久しぶりに攻めようと思って、懐かしい店へと足を運びます。すると木曜日だったので、別営業店になってた!。 それが「鯛そば そると」さん。鶏塩の使い手が、鯛出汁に挑戦ですね。思いもせずラッキーな展開に遭遇してしまいました。今年の夏は、すっかり胃袋の不調に見舞われて、こう言うあっさりのが非常に当てはまっております。タバコも止めようかななんて思ってますー。
入店時ほぼ満席。1席だけ空いてたカウンターに滑り込みます。先客の様子を横目で確かめると、ほぼ「セットメニュー」を食ってた。メニュー広げると「鯛茶漬けセット」などとても魅力的。しかしね・・・・・今はあまり食えないので泣く泣く単品で、鯛そばを注文です。こちらは、どうも替玉対応してくれるようで、そんな事も忘れてた。早く大飯食らいに戻って発散したいー。唯一の欲求不満のはけ口なのだから。
【ほんのりと香る程度の鯛加減と塩加減!身体に優しさ感じる穏やか感!】
下北沢らしい客層で埋め尽くされた感じ。渋谷よりは少し大人びた若者が、カップルだったり、男友達同士だったり、若い家族連れだったりで、とてもフレンドリーな雰囲気に溢れてます。私ひとり疎外感なんですが、気にしない気にしない。混んでたのに、手際が良いのか、麺茹で時間が極端に短いのか、本当にあっという間の配膳に感じてしまいました。
さてその麺顔ですが、研ぎ澄まされた透明感に、優しい霞が溶け込んだようなスープ感覚ですね。麺が透き通ってるし、隙間に見える奥底は海外のダイビングスポットのような、歓喜を覚える深みをたたえますー。年季の入った木製レンゲでまずは啜りますが、最初に感じるのは柔らかい塩気。尖ったミネラル感よりも、舌に溶けてゆきそうな淡雪のような塩のエッジング。鶏塩の時とはまた違った上品さを感じます。沁みるねーーーと感じていたところで、次には「鯛の風味」を鼻孔に感じます。味よりも香りが先に鯛アピール。そうしたら次の味わいから、ちゃんと・・・ほのかだが鯛の味わいを感じることができたかも。時間差鯛アピールなる一杯。こりゃ面白いわ!。
淡麗塩には柚子胡椒がよく似合う。しかしね・・・・迷ったけど今回は柚子胡椒封印。鯛の風味が飛びそうで。今から思えばトッピングや薬味など、鯛の風味を邪魔しないものだった。ネギは青ネギじゃなくて白髪ねぎがわずか。プチトマトの欠片の甘みが、妙に他の風味をレベルアップする感じで憎い演出。
【ほんのりと加水低めなスパスパっとライトな切れ味!ほんのりザラつく風流麺!】
麺が美味い!通常営業の「鶏そば そると」もこんな感じだったんだっけ・・・・・記憶が薄れて判別できず。全粒粉まじりだったとは意外です。そしてwelcome です。しかも歯ごたえも微妙に違うような感覚でして、もしも以前と全く同じ麺だったらゴメンなさい。個人的には、歯ごたえとスベリもイメージが変わったもんでね・・・・。
その歯ごたえは、麺の密度感が低めですが、妙に潰しこみも一方で感じるイメージ。前歯を立てて千切ろうとすると、小気味よくスパスパという切れ込みがあります。加水の変化か、密度の変化か・・そこのところは不明ですが、『鯛の淡い出汁感覚』との相性は抜群!。色合いが黄色っぽいにしては、麺の風味も淡く、奥歯でのプレスもスカッと気持ち良く潰れるイメージです。そしてスープとグルテンの結合を感じる・・・・。
表面がきらめいているのに、妙にライトなざらつきを感じる啜り感。重いと言っているわけでなく、軽やかな抵抗感があるという程度のイメージです。後半はグルテンの風味というより、スープを吸い込んだ後のしなやかさを楽しむ感じですね。なるほど・・・これは大盛りよりも、替玉で対応したいはず!。店主のセンスとなんだかシンクロしたような瞬間かも。
【意外にシッカリとハードなチャーシュー! 意外に全体バランス良し!】
意外にこのチャーシューが根性あります。見た目は薄っぺらいスライスかと思ったて引き上げたら・・・厚さ7ミリ程度の本格派です。しかも、オレを泣かせたいのか・・・と思うほどの、皮の保存調理でして、皮部分はきつね色以上の深いブラウンをしております。泣ける!。脂身、肉質・・・・皮の部分と全部揃っており、食むとそれなりの歯ごたえがしっかりある!。しかも薄味。なので豚の脂身の甘さを十二分に感じますよ!。今の流行りではないタイプだと思いますが、こういうチャーシューのうまさも広く知ってほしいなーーーなんて感じました。
あと・・・・バカなので教えてほしいのは、青いトッピングの事。青ネギじゃなくて、この青い植物と、枝豆で青系トッピングをまとめたところに、私は賞賛です。ほのかな鯛の出汁を邪魔せず非常に良い薬味仕事をしておりました。私もこうく仕事ぶりを現実ではしてみたい(半分ウソです)。
総じまして、「下北沢らしからぬ大人の上品さ香る淡麗鯛そば!」と言うそのまま何のひねりもない感想まとめで、ごめんちゃい。これは、週に一度だけと封印してしまうのは、非常に惜しいですよ。オッさんな私としては、下北沢には場違いな存在ですが、この淡麗で澄んだ味わいは、まさにラヲタおっさん好みな味わい。・・・・また来るか!?と問われれば、直ぐにでも!と言いたい。最近は、新規開拓意欲に燃えているので、そうなるかは別ですが、このつけ麺タイプも味わいたいし、出来れば冷やしも味わいたい。鯛といえば新宿区の名店がありますが、それとの違いなんかも注目すると面白いかもですね。ということで・・・・なので詠います!
雨雲の
湿気に埋まる
街並みに
気分を変える
すっきり鯛そば
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

- 作者: 三浦倫平
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2016/04/02
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る

下北沢ヌックラ堂 ~ワケあり古着に囲まれて~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 枕木みる太
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2016/08/25
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (2件) を見る