<静かな夜の街並みに、ぼんやり浮かぶ燈台の火>
ちょっと入間方面に、親戚関係の野暮用があって中途半端な時間に、所沢街道をクルマでひた走ります。詳しくは書けませんが、諸事情により、帰宅しても晩御飯がない状況に追い込まれまして、妻が電話で申し訳なさそう。「いいってことよ、どこかで食って帰るから!」と伝えたところ、「どうせその方が嬉しいんでしょ!?」と切り返されてしまいました。何でもお見通しー。堂々とラーメン開拓ができるやん! どこかお墨付きをもらった気分になりまして、どうせならハードルが高いところへ行っておけ!・・・・ということで、埼玉県狭山市にやってまいりました。狙うは「燈の車」さん。うう、店名が私の胸と財布に突き刺さる!
それにしても、所沢を過ぎると街灯が極端に減ると言うか、暗くなるね。コーセーの工場が狭山にあるなんて、今回のドライブで初めて知りました。郊外の街って早寝早起きというイメージがあるんですが、夜8時になるとほとんど街道沿いの店は閉まってるのね。営業してるのは、コンビニとドラッグストアと・・・超地元密着居酒屋くらい。そんなロケーションに、ぼんやりと照らされて、営業しているのが「燈の車」さんなのです。なんだかディープだね・・・・。
【しっとり円やかな動物感にほのかな魚介の優しさか・・・・肉の香ばしさも移ってナイス!】
ディープな店かなと思ったけど、入店した途端、ご店主の愛想がとても気持ち良く、一瞬で「この人いい人!」と感じ取ってしまいました。後から奥様?らしき方が出てきて、これまた接客が気持ちよい! 明るい店やん!と思いかけてた頃、BGMと言うか、ビデオクリップと言うか、結構面白い洋楽のPVが液晶テレビとそのスピーカーから流れているのに気がついた。かなりレアな分野の音楽好きな方なんですね。PVが示すようなトッポい所を感じさせないのですが。そのギャップが魅力的。そんなこんなで入店してから思考停止してたので、今回は定番の「らーめん」とさせていただきました。
さてそのらーめんですが、配膳の瞬間、素朴をベースとしたミスマッチ感に溢れているようで、一方でまとまりがあるというイメージ。素朴といえばそのスープ。これは「醤油系」なのか「豚魚系」なのか、はたまた別なのか・・・。しかし初めて会ったような感じもしない。個人的には、この動物系の味わいには、鶏と豚の両方が入っていると思うけど、鶏が比較的強めなのでは??という印象。周囲の泡立ちなどは、豚骨っぽいんですが、コクのしつこくない部分と、口の周りへの貼り着き加減が、鶏の影響を比較的多く受けたものと推察します。滑らかな食感と、口の周りの貼り着き加減で、単純に「鶏!」と習性的に感じてしまう癖かもしれませんが・・・。
また醤油ダレと・・・その円やかさが気になるかな。思うに魚介を否定していない一杯として、実はうまいこと魚介を甘みの活用していると思ったりしています。。しかも、炙り肉の香りがとても映ります。酒のアテとしては最高。この炙り肉の香りがどこか・・・マー油の香ばしさと似てたりして、食欲を刺激する一因かと。
さらに言うと、魚介の溶け込み。これを意識させないほどの縁の下の力持ちと思える一方、動物系が表に出ている割には、全体的な落ち着きがある。それと、ほのかな甘さが、どうしてもそれを意識させるよう。隠し味が隠し味になってなく、尻尾が出ているくらいかな・・・。だから、分類的に「醤油」か「豚骨魚介」か迷ってしまうが、本音は、「鶏豚微魚介」と言ったところかな(笑)。
【妙に素朴なプリプリモチモチ感!やっぱり解りやすい麺の魅力!】
汁系にしては太めの麺。中太捩れで加水が高め。表面の光沢が印象的で、潰しこみ程度感も低め。いわゆるプリプリ感と、モチモチ感で、万人ウケするタイプで、ツルツルと喉越しも程よいという・・・・実に欲張りな麺(笑)。しかし、個人的にはどこか「素朴感」を感じてしまうところがいいねー。製麺所は確かではありませんが・・・菅野製麺だったっけ?麺箱にそうあったような記憶。
健康的な淡目の黄色い見栄えと、縮れと言うより捩れと言った方が正しそうなウェーブ感。やや遠慮がちに吸い込むスープの浸透で、ツルツルしている割に、喉越しとか舌触りにも、しっかりとメッセージを与えてくれる抵抗感が、素朴でいいなーって感じた次第です。また、歯切れの瞬間も「プツリ!」というような淡白な印象も、素朴さを個人的には感じているかも。これなら、つけめんにも期待ができそうです(つけめんは、あつもりのみというこだわり。あつもりの食感をアピールしているのか? 単に〆るオペレーションを気にしているのかは不明ですが)。
【炙りの豚肉と酒があれば永遠に居続けたくなる・・・炙りチャーシューは最高!】
すでに述べましたが、炙りの肉は酒のアテにもなるかと思えるほど、美味いです。直火の香ばしさはもちろん。加えるなら、塩加減がほんのりとしている上に、肉汁自体が甘いようで旨味が芳醇。そして柔らかく肉厚なところで、噛み締めて楽しめるというもの。大きなものだけでなく、カット肉も投入してくれるから、肉感に溢れる一杯です。
またこのタケノコがなかなか、肉とはコントラストある歯ごたえと風味を与えてくれて、これまた楽しい上に、麺顔にもアクセント。これ・・・なんという名前だったんだっけ??また忘れてしまいました(また教えて下さい)。カイワレと玉子は、単なる飾り付けと言うなかれ・・・。あるとないでは、全然違うと思いますし、箸休めには丁度良いですし。
総じまして、「おらが街の名物らーめん!素朴な質実さがとても嬉しい!」というような・・・なんだか自然に応援したくなるような一杯です。ガッツリと満足感あたえつつも優しいタッチ・・・しかも、ご店主夫妻の気持ちよい接客が、とてもアットホームに感じたりして。地元にあれば、吸い寄せられるように通うことになりましょう。流行りじゃなくとも、きっちりと心を込めていれば、いい店になるんだな・・・と、そんなことを思いながら帰り道の運転をしておりました。次回はカレーつけめんかな。ということで・・・なので詠います!
週末の
静かな街の
暗闇に
なぜか安らぐ
肉エキス感
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/01/30
- メディア: 文庫
- 購入: 47人 クリック: 454回
- この商品を含むブログ (460件) を見る
- 出版社/メーカー: 国太楼
- メディア: 食品&飲料
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
KOSE コーセー グレイスワン オールインワン 濃潤リペアジェル EX 100g
- 出版社/メーカー: コーセーコスメポート
- 発売日: 2014/08/29
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- この商品を含むブログを見る
KOSE コーセー メンズ ソフティモ 薬用 黒パック 10枚入 (医薬部外品)
- 出版社/メーカー: コーセーコスメポート
- 発売日: 2004/10/13
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- この商品を含むブログを見る