ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2320】 らーめん潤 蒲田店 (東京・蒲田) 中華そば

<ちょっとだけ背脂の庭でと遊ぶ>


 関西オリジンの私でも、京都の背油醤油は慣れ親しんだはずですが、燕三条のそれはまた別物ですよね。東京都の西エリアでも背油醤油豚骨系は土地に根ざしていますが、やはりいきなりアクセルきかせた「燕三条」の背脂は、腰が引けました。最近、ちょっと男っぽい昼飯ラーメンというのも良いな―と感じていたので、川崎方面へ外出の際、ちょっと途中下車して、蒲田の「らーめん潤」にやってまいりました。THE大田区といった蒲田の風情がいい駅前とその路地裏です。もっとディープな世界もあると思うのですが、梅雨の湿気で冷房効いた建物から出ると一気にめがねが曇ります。








 さて時間はずらして訪問したつもりなんだが・・・・そういうズルい大人は多いのか満席です。店内で待つかと考えていたら丁度席が空きましてそこに滑り込む。ああーーこぼれた背脂がギトギト。岩のりもカウンターには貼りつきまして、手ぬぐいで拭こうとしますが、絞りが足らずぐしょぐしょ〜・・・実は下げモードでスタートした次第です。












【まさに背脂の海〜、醤油のボディもしっかりしていて甘辛バランスがナイス!】


 数ある背脂のレベルの中で、今回は「標準」とさせてもらいました。下から二番目のレベル。年季の入った親父さんが元気よくて、それがいちいち細かいこと気にするな的な感じがただよい、男の昼飯場という感じがいいね。実際に長いカウンター席にはダレ一人女性はおらず、みな背脂摂取目的で集まった野郎どもばかりです。どうも太麺らしいということは知っていたので気になりませんでしたが、ロットの都合もあり、少々待った10分少々で配膳が完了。ちゃんと洗っているとは思うけど、すでにこぼれた背脂が外側に張り付く。受け皿があって良かった良かった。








 さてその麺顔ですが、「標準」とは言っても本場燕三条の中のそれは、一般的にはすごくアクセルをふかせたようなギトギト背脂感です。一瞬、おとなしい淡いベージュのスープかと思いきや、全面を背脂が埋め尽くすため、そのような見映えに。レンゲを素直に差し込みますと、背脂部分だけが掬い取れるという顛末です。一応このまま味見させていただくと・・・・とてもスッキリした脂感で、見映えとは裏腹。それでいて、まったりとした甘みすら覚えます。







 しかし、それにしてもこのスープは熱いな・・・・レンゲの背中を押し沈めて背脂層の下を覗き込みますが、いっきに濃ゆいめの醤油カラーが広がります。なかなかエキス感を感じる醤油スープ。味わうと魚介系を予想していたら肩透かしで、しっかりとした醤油が感じられます。塩気もあります。しかし背脂エキスがマイルドにしているようんで、塩気も円やかに変化して和みます。また醤油の奥に酸味らしきものも感じて、塩気と酸味からしっかりとした醤油感を再認識してしまう。








 そんな感じでグイグイとスープが減っていきます。もっと魚介が強いのかとおも思ったけれど、ハードル上げすぎたかとてもマイルドな魚介感覚。むしろ豚骨系の煮出しがいい感じ。そこにトッピングの風味もプラスされ味が複雑かもしれません。岩のりは風味程度と思っていたのだけど、味に染みる部分もある。またフレッシュたまねぎは、背脂の余計な部分を洗い流すような感覚を舌べろに思い起こさせます。やはり全面的に淡雪のような背脂の味わいに支配された一杯。醤油と背脂のハーモナイズが心地よいです。


   












【ヌッチヌチの縮れ太麺!アッツアツの蓄熱とピッカピカに光る地肌】


 スープが熱ければ、麺も熱い。汁系としては極太と思わせるサイズで、しかも縮れが多いタイプ。加水も多いかなと思いますが、実際の歯応えはプルプルモチモチとは少し遠くて、ヌッチリ!ヌツヌツ!という感覚。前歯で切り込むと、歯の付け根に熱を感じてしまうほどの蓄熱性能があります。また、意外にスパスパっと切れ込みやすくて密度感があるようであまりないかも。奥歯へ送り込んで束になったそれをプレスすると、重めの弾力でヌチヌチヌチーーとした感覚で明るく弾みます。








 また極太麺にしてはとてもすべりがよい。言うまでもなく加水の感じと背脂の貼りつきの両方が功を奏している感覚。なので思わず、一気に勢い良く啜り上げたくなってしまう。ここでまず汁のハネが飛ぶわけだな・・・・。連日、ワイシャツにシミを作って持ち帰るので、嫁に愛想をつかされる私です。でも・・・それでもズボボボボボボボーーと一気に啜り上げたくなる、すべりのよさは見た目にもはっきりと分かるのでして、ついやっちまう。そしていつもクチのなかに焼けどを作るわけですな・・・・・今回も。












【背脂に埋もれるチャーシュー、アクセントのフレッシュ玉ねぎ微塵がナイス】


 さて何と言ってもこの一杯の(この店の)個性は背脂。今回は標準盛だったので、一面を多い尽くす程度で留まりましたが、もっと積み重ねれば淡雪のようになったものと思われます。脂と麺を絡めて食うような食べ物になるのでしょうか?個人的に岩のりがパス・・・・。だけども、たまねぎは面白い味わいかも、ふわふわな背脂に混じり、ふわシャリ!とした食感もまたいい感じかも。








 一方、チャーシューは、旨いロールばら肉だったのだけど、完璧に背脂にイメージを持っていかれた感じ。二枚あるうち一枚は、しみじみと醤油のほうのスープに沈め暖めてから頂いたが、そつなく旨い。ただ脂身の脂の甘さが、背脂の甘さとかぶり、印象が薄かっただけかも。












 総じまして、燕三条の入門〜〜背脂の庭で遊ばせていただいた!」と言う感覚でしょうか。次回から、中油、大油とレベルアップさせていただきます。鬼はちょっと気持ちがピヨってしまいそう〜;^_^A。安全運転気分で今回は美味しくいただきました。ということで、なので詠います!



   ジメジメと
   湿気ぬるつく
   昼下がり



   飯は背脂
   ヌルヌル三昧



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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