ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2123】 喜奴屋 (東京・西武立川) 中華そば・塩・太麺


 新店舗を追い求めるのも醍醐味だけど、名店とか定番のお店など再訪問してみたくなる今日この頃。妻子が友人達とDランドへ行くというので、終日フリーな休暇。とても久しぶりに、西武立川付近にある「喜奴屋」に伺ってみることにしました。確かに立川市なんだけど、ショッピングモールの開発やら、JR立川駅近隣のラーメン戦争の影に隠れて、最近そうも注目を浴びていないように思えるけど、やはり武蔵野から八王子エリアの中では、そのプレゼンスは確固たるものを感じます。雲ひとつない快晴の午前、ゆったりと歩きながら、お昼前に到着です。








 カウンター席と座敷席。男性スタフ3名がテキパキと丁寧な接客。家族連れもおられれば、休日なのに近隣の工場で働く方や、仕事移動中のガテン系な方々などチラホラと埋まる店内。一時の盛況ぶりから落ち着きを取り戻しているとは言え、人気に裏打ちされた雰囲気は相変わらずです。初訪問の時、要領を得ず油そばを普通に食らって、そのボリュームの多さに参った記憶がよみがえりましたので、今回はおとなしく普通の中華そばをチョイス。ま、ここでは何となく塩を食わないと気が済まないし、イメージ的には太麺というkとでそれを伝えます。ともあれ、今年はあと1日出勤すればあとは終わりだ。課題は山積で、年明けしんどいのは分かりきってるけど、この年末の慌ただしさの中の小休止の落ち着きがとても好き。このタイミングでは、やはりいい一杯をあてがって食いたい・・・・。












【穏やかで深い肉気の出汁!魚介もしっかり煮出しで高バランス!】


 庶民的な店の雰囲気の割には、それはキチッとしたお盆にのってやってくる。その麺顔は、最先端の美しさなど目もくれないほどの「庶民的」で「凡庸」な印象・・・。それがまた裏腹にテーマのように思えてくる。ラーメンたるわきまえを感じるような落ち着き感ですな。強いて言えば、梅干しがアクセントです。まずは惜しげもなく張られたスープの海にレンゲを沈めて、味わいをスタート。








 まずはズズズーーっと一口。・・・うう、思い出したというか、最近忘れてたような親しみを覚える柔らかくて深い味わいですな。昭和レトロとは全然別ですが、なぜか懐かしみを感じるから不思議。時代の流れからすると周回遅れのようですが、味方を変えれば先端のようにも思える不可思議な感覚。思わず嬉しくなる。







 まずは塩気のマイルドさに脱帽。濃ゆいのにマイルドなので、喉が乾くどころかついついゴクゴグと飲み続けてしまいそう。塩気の片鱗には魚介の味わいが寄り添っていて、節系のようでもあり、その他に複雑な海系の味わいが滲む感覚。しっかりと煮出された中にしつこさがない。ゆえに味わいが深い。







 しかし胃袋にしっくりとくるこの落着き感覚は何だ!これは紛れもなく動物系の旨味。さすが肉屋の心意気というか、肉の旨味・・・・鶏もそうだけど豚の煮出しもスバラシ!ゆったりと表層を漂うエキスと、煮出し深さを証明するそのやや白濁で透明感も忘れないスープが実に豊潤です。


   






 そのまま飲み干してしまいそうになるが、梅干しを思い出して後半にそれを崩してみることに。すると・・・これまた軽やかなる酸味をじわじわと感じて、より食欲の加速する感覚。全般的に焦がしネギ油が味を誘導していたが、後半はこの梅干しにバトンタッチしたかのように、最初から最後まで生き生きと食い続けることができる。さすが・・・喜奴屋。相変わらずの塩スープのの使い手!







【定番なぷりぷりつるつる中太麺!どんどん食える!】


 細麺と太麺が選べるシステム。中盛りだと340g、大盛りだと450g。ミニラーメンという設定もあり。以前のトラウマで並にしておいたけど、結論としては、もう少し食いたかったと思えてしまうほどの質感の良さが印象的。







 いわゆる「多加水系」で、モチモチぶりと、ツルツルぶりを楽しむ一品。しかも、密度感覚もあり炭水化物なりの旨味もありという一品。非常に良くあるタイプだけど、それだけ広くウケると思われ家族連れにも重宝でしょう。前歯ではプツリプツリと小気味良く千切れ、奥歯での反発が抑え気味ではあるが楽しませるタイプ。汁は吸い込みがちではない反面、麺自体の旨さもストレートに味わえるかも。







 軽く捩れていてすすりあげが抵抗ない。口当たりから舌触り、そして喉奥へと落ち込む抵抗感が全て軽い。しかし太麺という主張はあるので、「すすりあげる」という印象は脳裏に残りますかな。そんなことをくどくどと感じて食ってたら・・・・一気に麺がなくなってしまった(汗)。いかん・・・・もっとくれと心が叫んでいる。







【流石は肉屋のチャーシュー!】


 さすがは「食肉卸千葉ミート」。バラ肉がうまい。肉の厚さ、味付けのタンパクな所。ほぐれる柔らか。全て良し!また秀逸なのは周囲の焦げ。焦げ部分自体が汁を吸い込んでいるのだけど、それでも香ばしい。こうなれば「肉めし」がさぞかし美味かろう・・・・。さすがは「肉屋のチャーシュー」。王道の旨さなり。








 また味玉もなかなか好印象。塩だれでつけこまれた一品で、味の染み込みと黄身のトロみ、全体的に甘くも感じらるほどに風味が深い・・・。肉もうまかったけど味玉もナイス!メンマとほうれん草はそれなりだけど、悪くなかったし・・・振り返ってみれば、これで750円は全体的にリーズナブル。












 総じまして、「しみじみ・・・親しみ感覚が深い塩出汁の一杯!」と言う今日も捻りのない感謝でごめんちゃい! 一足先に、正月月分を満喫したかもしれないこの一杯。いい休日でありました。次回は、チャーシューメンを食おうとすでに心に決めている。いや・・・チャーシュー油そばかな・・・・。いずれにしても、また塩を食うのだろう。好きなものはとことん食うつもり。視野が狭いと言われようと、ただ直感のみで来年も食い続けたいね(笑)。なので詠います!



    年の瀬の
    ほっと穏やか
    快晴に



    笑顔溢れる
    優しい塩汁




 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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