旨いが高い・・・高いが旨い!
忙しいので新店舗開拓や、行列必須の名店突撃ってのが出来ねぇ・・・。それでも、いつも馴染みの中央線界隈でサクッと納得いくのを食いたいので、荻窪にやって参りました。今回は「春木屋 荻窪本店」。並んでたらスルーして近くの二郎系(荻二郎じゃない)しようかと思うがなんとランチピークで空席ありでラッキー!。今回は、ストレス発散とあって・・・へへへ、奮発して「ちゃーしゅーわんたん麺」ですよ。お値段語るとヒクかもしれんので、想像にお任せ。フツーなら二杯分は食えるとお伝えしておきます。
嗚呼、本当ならここで「春木屋理論」とか「実はココ春木家セカンドブランド」など蘊蓄語りたいところですが、手間なのでスルー。
<全体> 肉と雲呑がてんこ盛りだが・・・ノスタでほっこり!落ち着き払う昭和の麺顔!
配膳の瞬間「お値段以上●トリ」と真逆な心象?。簿記で「のれん」代って言う勘定項目すら脳裏を掠める気分。しかしそれなりに通ってる身分としてはそれを飲み込みます。低温調理チャーシューが席巻する令和において、堂々たる昭和の煮豚チャーシュー!。雲呑は肉に覆い尽くされて見えませんわ・・・。更に鏡のように煌めくスープの表層!カメリアラードのなせる技ですが、熱々なのに、氷の女王のような凛とした落ち着きが素晴らしいですな!。そして、拍子抜けするほど、素朴なメンマと三角カットの海苔が実にほのぼの・・・。まさに昭和の逸品といったプレゼンス。
<スープ> 醤油に乾物溶ける円やかさ!さっぱり豚出汁にカメリアラードのコク分厚さ!
「春木屋理論」を鑑みるに、毎回スープのひと口めは、少しばかり緊張します。うん・・・ここで、いつもの味だと言ってしまっていいのかいけないのか。「これはこれ」と申しておきましょう。やっぱり季節や体調によって感じ方は違うんですよねー。今回は、駄舌なりに「濃ゆめ」で「コク厚め」と感じたかな?。カエシはやや強めで味わいがしっかりしたイメージ。そして乾物の溶け込みはいつも通り豊かで円やかですが、魚介は控えめな感覚。
魚介が控えめと言うより、動物系のエキスがやや多めに垂れた感じですかね。豚煮出しがしっかりしている上に、カメリアラードのコクがしっかりめに効いてるから、強めなカエシを丸めているような味風景です。あっ・・・勝手にカメリアと言ってるが確認したわけではないのであしからず(自信ないなら書かなきゃいいんだが)。
<麺> 自家製縮れ麺!出汁を吸い込んでも素地に風味すら覚える!啜って楽しいボコ付き!噛み締めて甘味あり!
実は「麺が旨い」店。個人的にはスープよりも麺に会いに来たようなものです。手もみ風の縮れがまた素朴な感覚。それが啜る度に口元をボコボコとタッチするだけでなく、噛み締めて風味を強く感じるところが素晴らしい!。更に、出汁を吸い込んでるのに、噛み締めると甘味すら感じさせる素地の味わいが更に素晴らしい!。なんで麺大盛にしとかんかったんやぁ〜、オレ。お値段にビビってしまって大盛を躊躇した己を恥じる。
多少出汁を吸い込み過ぎても、全く旨さに問題なし。海苔!メンマ!チャーシュー!ワンタンなど、存分に具材を絡めて巻き込んで食らって、楽しさ旨さが尽きると言った感覚でしょう!。
<メンマ> 醤油出汁を吸い込み軽く胡椒が滲むレトロな短冊メンマ!定番安寧の旨さ!
大いなるフツーのメンマ!褒め言葉のつもり。気軽に食えて馴染みで安堵させる旨さでしょうか。その馴染みとは、「①サイズ」、適度に細長くて麺にも絡む。「②太さ」、微妙に歯応え感じさせて繊維質が細かいのでサクサクと食える。「③色合い」、醤油に染まり過ぎず、薄味でもなく、素材感と出汁感の調和がいかにもほのぼのとした味わい。これぞ定番安寧の旨さと言えましょうか?。
<ちゃーしゅー> 煮豚ロース肉!淡白で滋味深い赤身の旨味!出汁とラードに濡れて味わい深し!
リアルに昭和だったら、ご馳走すぎる肉質とその量です。ラーメンはその昔、昭和では物価指数の例えにも挙がっており、肉増しなんてお大尽のする所業??(言い過ぎ?)。令和の今なら、低温調理とか炭火焼きとか演出ありましょうが、王道の煮豚でございます。一周回って今では存在感あるかと。
そんな煮豚ロース肉。少しスカッとした肉質です。なので淡白な味わい。それが滋味深い赤身の旨味と言えるところに、出汁とラードが濡れて味わい深し!。柔らかいパフパフ歯応えがある煮豚であるのも秀逸ですな!。
<わんたん> 可愛く素朴な塩胡椒の粗挽き肉餡!包む皮は尾ひれ大きく出汁に染まって滑って楽しい旨さ!
これもシンプル。肉餡は薄味塩胡椒で、挽肉に馴染んでるが浸透した出汁の味わいが支配するって感覚。そして皮尾ひれが大きめで、どちらかと言うと皮を楽しむような展開で、滑らかな滑りを楽しむ一方で、出汁をしっかり吸い取った皮の旨味が嬉しい展開。そこに肉餡が備わり味わい演出・・・。実は見た目以上にワンタンの量が多くて、最後まで丼に漂っておりました。うう・・・わんたんを全部胃袋に納めたところで、心地よい腹パン感覚!。
総じまして「時代を超える本格的なノスタな味わい!たまにはいかが?昭和の贅沢中華そば!」
・・・と言う感動の嵐!。一言で伝えると、やっぱり「旨いが高い・・・高いが旨い!」。なので人を選びそうだがハマると通う。丸長と共に荻窪の拉麺ランドマーク。昭和の旨さは令和でも力強いと感じます。東京のラーメンラバーなら一回食してはと切に思うかと!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!