こうも日々仕事で体と心をすり減らしては、さすがにラヲタな私も休日には、一日中家でゴロゴロしていたい。でも、風呂場のシャワーヘッドが痛んできたから、交換品を買ってこいとご指示をいただいてしまいました。アマゾンで済ますか・・・と思ったけど、窓の外を見れば、妙に天気が良いので、クルマを流すついでに行ってくるかと、東八道路のJマートまでうだうだと運転。それが大渋滞にはまってしまいまして・・・お昼ご飯タイムが大きくすぎてしまいました。嗚呼、近くでガソリン入れて、プロントででもパスタ食うかと一瞬思ったのですが、近くに店前プチ行列が発生しているラーメン店を発見してしまいました。こうなりゃ神のお告げでしょ。連結いたしました。今回のお店は、「麺処 八蔵」さん。
【青春の構図:体育会系クラブ活動後の坊主頭とラーメン店主】
それがなかなかハケないのよ・・・。短い行列なんだけど、妙に進みが悪い。店内覗き込むと、理由は簡単で若い坊主頭の諸君たちが、カウンターを占めているから。別にくっちゃべっている風でもなく、食い終わった小集団から順番に退店してゆきます。やはりクラブ活動の帰りはラーメンというのはいつの時代も変わりませんね〜。店舗に入ると壁一面に、近くの学生さんたちのスナップで埋め尽くされてます。写っている彼らも、やがて成長して大人になり結婚して、子供が生まれて、懐かしさを抱えていつか再び食いに戻ってくるのでしょうか。そう考えるとラーメン店主って素敵な仕事ですね。厨房から暖かく、坊主頭君たちに声をかけるのも、優しいアニキって感じです。どうやら今回は、野球部とテニス部が入り混じっていたわけね。だからこんなに大勢だったのか。ご苦労さまです。
【甘系の味噌に背脂が溶ける〜・・・そして辣油ダレと筋コラーゲンプラスで更にまろやか〜】
とは言いつつも、かなり待ちくたびれていたのは事実でして、腹減り度もMAX。それに若い坊主頭君たちに刺激されてか、がっつりと食いたくなったので、めずらしく「みそ肉うま辛麺」なるこってりメニューをチョイスさせていただきました。頼んでから、晩飯は少なくせねばと、大人びた後ろめたさが迫るのですがね。そんなこんなで座ってからは、配膳は早かった!
むおー・・・豚骨ベースに味噌、そして背脂が浮く。高カロリーを感じます。しかし日頃淡麗系をメインに食っているのもあって、最初にひと啜りには、落ち着くような重みのある味わいを感じますね〜。普通に「深い」という形容では足りないような、胃袋にずっしりとしみ渡るエキス感覚。味噌は基本的にあやや甘みを感じさせるタイプ。白ではなく麦味噌っぽい素朴感? そこに背脂が溶けて塩気を含んだ甘さを定着化させます。ここに肉トッピングと絡まった辣油系の香味ダレが滲む。
いわゆる辛味噌とは何かが違うのは、一味 ではない辣油のシャープさと筋肉と絡んだようなコラーゲン感が含まれるということかな。背脂の上にさらに筋コラーゲンが溶け込むという、見た目以上にこってりした構図。だけども、それほど重くない。辣油の辛さが食を進ませるといったフィーリングですね〜。
【ややスリムな平打ち麺!よじれが絡んで完食楽しい感覚】
麺は平打ち麺で、見た目はややスリム。茹で上げはアルデンテ越えなやや柔らかめ。こういうの味噌ラーメンとよく合うと思えます。多加水系でもやや汁を吸いがちです。表面もぬるついているし、背脂も張り付いたりするから、滑りは思いの外によろしいかと。縮れではなく、よじれが強いので、すすりあげるたびに内頬を軽くタッチして、なかなか楽しい麺です。
前歯の切り込みは、実にスパスパと小気味よく、グルテンの風味よりも味噌スープとの味融合をダイレクトに感じる風味感です。奥歯へと運び込んだらボリューム感じながらもクチクチっと容易に潰れるタイプ。見た目以上に重くない麺。密度感が低くてもスープの重さとバランスとっている良麺だと思えます。ときどきモヤシと絡み合ってシャキシャキとした歯ごたえとコラボするところも、味噌ラーのいいところですよね〜。
【スジ肉!コリップルッ!な完食とほぐれる肉繊維、辣油ダレと絡み食が進んで止まらん!】
冒頭ではバラ肉の煮込みかと思っていたのですが、大きな間違いであり、これはスジ肉です。ホロホロで崩れ落ちた感じです。特にスジ部分が大胆にカットされて、コリコリ感覚がとても楽しい!しかもそこそこスジがゴロゴロと入っておるから、楽しすぎる。これらが辣油ダレと絡んでいるからうまい。白飯にもってこいだし、また酒のアテにも当然なる万能タイプな肉です。また肉繊維がほぐれる加減が憎いね〜。塊を箸でリフトすると、自分の重さだけでほぐれていくもの。肉の繊維が細くほぐれて、その繊維質の隙間に辣油成分が入りこんでいく・・・。それを奥歯で噛み締めてうましと唸る。
総じまして、「オーディナリーの中に病みつきエキス満載の一杯!」かと!冒頭はややお高く感じたものの、最後の最後までスジを楽しみ、辛味と甘み輻輳を楽しめて、値ごろ感はキープといった感じですね〜。それにしても、いつもお世話になっているのか、坊主頭の学生さんたちが、食べ終わったあと、きちっと自分たちのカウンターを布巾で掃除し、「ごちそうさまでした!」と元気良く立ち去っていくのは、実に爽快な気分になるね。日本の未来もまだまだ捨てたものではないと、確信する次第です。食べても食べても太らず、みなエネルギーに消費されるか、骨や肉になっていくんでしょうね〜。ガツガツ食ってるの見てるだけでも、気持ち良かったし。なかなか来にくいエリアとロケーションなんだけど、なんとなく東八道路を走ると、これから気になってしまうかも・・・。なので詠います!
部活後に
腹ペコボーイ
集まりて
ワイガヤ楽し
青春の味
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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