ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2028】 中野大勝軒 (東京・中野) ラーメン 太麺・カタメ

 夜風に徐々にだけど、秋深まりを感じだすと何だか寂しくなりますよね〜。体が弱っているのか、風邪の引きかけか、はたまた寄る年波が私をセンチメンタルにさせるのか。いや……、単に月末で懐具合がお寒いだけであります。 小諸そばで、かけそばか、たぬきそばでも啜って帰ろうかとも思ったのですが、こういう時に限って気分は強いラーメンモード。通勤経路で格安な一杯を考え巡らすと、必ずある店に行き着きます。それが「中野大勝軒」さん。歴史の重みと、減価償却をやりきった固定費の軽さが、大変魅力的なコストパフォーマンスを発揮する店です。この日は、ギリギリ閉店間際に滑り込み入店を果たすことができてラッキー。入店後、店員さんの暖簾片ずけを静かに見守りつつ、いつものラーメン570円の登場を待ちかねます。








 しかし、むしゃくしゃした出来事が昼間あって、気晴らしをしたくてのラーメン。待つ間、出来事を走馬灯のごときおもい浮かべては、カウンターで無意識に舌打ち。いかんね〜、引きずっては………。隣客には、手の動作で軽く誤っておきましたが、そんなタイミングで、いきなり配膳が完了するから、誠に意識が無防備で驚きを隠せません^_^;。 さて、今回はどんな麺顔で登場か!?


  











【新しさが無いところが、飽きが来なくて引き寄せるスープ】


 さて意表をついたものの、やはりその麺顔は想定通りの大衆系100%です。まさに汁そば〜。昔ながらの優しい野菜と豚のエキスを薄っすらと滲ませた醤油感。食べ慣れているのもを差っ引いても、見た目でレトロっぽい味わいが予想できそうです。半濁りのスープ透明度がまた、優しさを余計に感じさせる見栄え。全く肩肘張らずに安堵を覚えるスープ感。








 実際に味わい出すと、いつもながらの「優しさ100%」の豚骨のエキス感。髄のエキスが余計といわんばかりに、その穏やかな動物感で、すーっと心に染み入ります。そして、カエシがきつくない。むしろ控えめとも思える醤油感で、エッジングを効かせるというより、味の後ろ盾となった感覚でじわじわ広がる感覚がいいね〜。まったくもって角が丸いし、余計な意識をさせない醤油感です。ところどころ、チャーシューに近い部分は、醤油の濃さを感じますが、そんな程度で全体的に優しくレトロなスープ感。おそらく、野菜の旨味が見えないけれども豊富に溶け込んでいると思われます。







 一言でなら「ライトでレトロな醤油感」なんだけど・・・、今更ながら気づくのが「無化調スープ」とのこと。いや〜てっきり、この価格の低さから、多少分からない程度に滲ませているんだろうなと、勝手な推測が先走ったのは失敬です。それなら余計に評価が上がるというものですよ!レトロレトロとばかり思っていたら、定番なテクニックが隠されていて、むしろ斬新かつ飽きがこない理由がわかって、胸中スッキリ!













【今回は、しっかりした多加水ストレート太麺のグルテンを受け止める!カタメ・チューニングがナイス!】


 「ラーメン・・・麺カタメで」と店員さんに告げたとき、「カタメ」のタイミングで氷を床にこぼされたようで、雑音でコール後半が通ったか心配。その後、すぐに確かめリマインドをしたけれども、ようやくもって満足のいく「カタメ」を食することができました。


 多加水がモチモチっと弾力を発揮する手前で、さらっと先に湯上げ。前歯で切断すると、しっかりと淡い芯らしきものが視認できます。イメージとしては、カタメの中心部分は密度感があり、モツモツっとした切れ込みが印象的。その瞬間にかすかに麺の風合いが伝わってきて、大衆系汁系としては、安さもあってか心地よい粉感が広がって嬉しい次第。やっと、イメージ通りのグルテンの風合いに出会えた!この店で!と思える瞬間です。わりと薄っすらスープなんだけど、しっかりと汁を吸い込んだ麺の美しきこと。見栄えの整理よりも、旨味を吸い込んだオーラ感の方が上回るね。












【具はコスト対応努力を映し出すか?それとも以前が神対応だったのか?】


 以前は、豚バラのやや大振りが二枚綺麗に並んでいたのだが・・・・、今回は、短冊切りであまり意識されずぱぱっと盛り付けられた感じ。いや、これはこれで全く良いのだけど、同じメニューで同じように食った過去の一杯の麺顔がとても綺麗だったので、過去イメージをどうしても引きずってしまうのだよな〜。スカスカっとしたロース肉は、部分的に醤油ダレのボイルにより深く浸透していて、その部分がこの一杯の中で、一番香ばしさと柔らかさを知るところでしょう。肉繊維のカスっとした部分が、深くスープを吸収するため、とても食べやすく、これなら日本酒とでも合わせたい仕上がり具合です。








 また、メンマは東京中華そばの王道中の王道ってな感じで、あまりコメントするところがないものの、スープを吸い込んで、メンマ自身も嬉しく復活したような生き生き感がたまりませんな。












 総じまして、「うだうだ評論すれども、何時も窮地を救ってくれるナイスコスパな一杯!」には、違いありませぬ。 見栄えがどうのこうの申しておりますが、このロケーション、この味わい、この価格、そして無化調と言う努力ぶりに、大変感謝しているのは確か! また月末に寄らせてもらうズルい私です。ま、愛情の裏返しと言うことで。なので詠います!



   腹減って
   懐さみし
   月末に



   決まって浮かぶ
   中野のつけそば



お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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