【今週のラーメン１９４９】麺尊RAGE （東京・西荻窪）煮干しそば

　また来てしまった・・・。先日、どうしても「煮干系」が食いたかった火曜日。こちら「麺尊RAGE」にすっ飛んでくるところが定休日だったので、同じ系譜の「鈴蘭＠中野」さんで煮干を食って、それがまたいい気分だった。そのため、また煮干を食いたいと半ば中毒患者のごとしです。もうこうなれば、新宿店に行くか・・・・はたまた、西荻窪の同系譜の「麺尊」RAGEしかあるまいです。悩むのにそう時間がかからずこちらに決めたけど、本当に開いててよかった、よかった！

【スープ：相変わらず、煮干し風味とカエシのバランスが凄くいいのだ】

　こちらは、メニューラインナップが、非常にシンプルながら飽きがこないのは、微妙に気分でバランスが変化するからか？つい先日、全く同じものを食ったばかりだというのに、前回のあっさりアレンジから変化し、今回はちょいとニボシがブーストしているように思えます。写真では分かりにくいかもですが、やや深緑の色合いが濃ゆいうえに、丼の壁に張り付く煮干エキスの泡立ちの量が違います。確かに味わうと、ほんのりとパワーを感じるニボニボ感が染み渡ります。

　しかし、全くエグ味を感じない。それどころか、醤油ダレとの一体感が、いつもながら素晴らしい。今宵は、特にそういう風に思えて、後味のニボ感とカエシの塩気エッジングの一体感がすんごい事に、鏡面を駆け抜けるようなスムーズであります。これをうわ振れと言ってしまえば、前否定に成りますので使いたくない。動物系のコクもスッキリしているし、鶏ガラの豊かでスッキリした風合いも感じたりするし。とにかく、沁みるねー、舌に、胸に。

【麺：今夜は、ほんのりと淡めのクッシリ感覚〜、これもいいね〜】

　今夜は、いろいろ楽しめる。麺もいつもと少し風合いが変わるよう・・・。いや、麺が変わったわけでなく、時間の取り方が少し変化したみたい。前歯で千切ろうとするクツクツとした感覚は変わらず。ただ、加水や潰しこみが変わらずとも、アルデンテを通り過ぎるポイントが少し遅れ気味と感じた分、しなやかさが増したようにも思えます。スープは濃ゆい感じですがスッキリしているため、バランスが崩れたと言う範疇ではなく。この加減もいいのかもしれません。

【具：煮干のエキスに今夜はより染まるのだ】

　今夜は煮干エキスに染まった分、具材がどれもいつもよりニボ香ばしい感じがしました。バラ肉の脂味を甘く味わおうとしても、ニボ風合いが色濃い。また、鶏チャーシューは、スポンジのように香ばしさを吸い込んでいてうまい。穂先メンマも醤油ダレの味わいが深いので、より美味く感じられるのが嬉しい。

　それにしても、同じ煮干でも、こうも全体の印象が変わるのか。実に興味深いこの日の一杯でありました。

　総じまして、「毎回微妙な煮干変化が飽きさせない！崇高なるニボそば！」ってな感覚で、楽しみが衰えません。特に嬉しいのは、最近午後８時半を回っても食べられるように、落ち着きを取り戻した点。これによって、最近また訪問頻度が上がった次第。同時に運気も上がってきたかな！！この調子で、ご迷惑にならない程度に、食べ続けます。なので詠います！

　　　たどり着く
　　　今日は最後の
　　　一杯に

　　　幸運呼び込み
　　　明日は勝負だ

　お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！