ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1890】 らーめん紬麦 水道橋三崎町店 (東京・水道橋) ラーメン

 午前中の私用が、驚くほどあっけなく完了したために、突然平日の真昼間に飯田橋〜水道橋あたりに放り出された次第。このあたりはラーメン店が多すぎて、悩んでいると神田まで足をのばそうかと思い出してしまいます。しかし歩き出すと、じわじわと額に汗が滲む。急に天候が変わってしまったので、なんだか調子が狂う気がします。さて交差点を信号待ちしていると、若々しいスーツ姿の集団に囲まれてしまい、一人おっさん状態になりました。そうか・・・もう就活か?はたまた新入社員の集合研修か? 几帳面にダークスーツの上着のボタンまで締めて歩いているが、少し暑そうで汗が伝わってくる。なんだか雨が上がって、街全体が活動的になったような気がします。そんな感じで初夏を少しだけ感じたので、あるていど近いところで食おうと、もう一回行き先を検索して調べ直したところ、一番気になったのが、「紬麦」さん。一番近いはずなんだけど、少し迷って結局遠回りして到着です。あーあちー!


  











【店:アンテナショップのようなビジネス街のこじんまりスペース、お出迎えも柔らかでナイス!】


 汗を拭きつつ扉をあけると、そこにはお母さんスタフさんが優しくお出迎えでして、「ほんとうに急に暑くなりましたわね〜、少しはこれくらいの天気なら続いてほしいですね」などと、優しく親しみを覚えるお声がけあり。こういうの好き! 碁盤の目になっている路がこの辺りだけ斜めに走っているので、迷ってしまったわけだわ。ビル一角の喫茶スペースをうまく改造したような店舗で、カウンターが厨房側とは別に、外窓側にも向かって座れるようになっている。これから夏にかけては暑そうだけど、冷房ガンガン効かせて冷たいものでも食えばいいかも。そんなこじんまりさが程良くて、店主の目が届く範囲に収まっているという感覚です。さしずめアンテナショップみたいなスペース感。何のアンテナかというと、秋葉原店のアンテナなんですかね・・・。


  











【スープ:あっさり魚介と醤油感の中に、やさしい味わいが濃ゆいような鶏豚煮出し】


 今回はベーシックに「ラーメン」とさせていただきました。720円。ちょうど消費税アップ分だけ値上げしました的な価格設定です。配膳されたそれは、とてもシンプルな麺顔で、穏やかで透明度が霞む黄土色の醤油感のスープ。そこには薄くそぎ切ったチャーシュー数枚と、薬味青ネギが少々。それだけ。だけど必要十分な感覚で質感はしっかりと漂ってきます。当初、あっさりライトな醤油麺とだけ感じていたのですが、よく見ると香味油やエキスの煮出し感がしっかりしていそう。それに丼の淵には魚介の成分貼り着きみたいなもんも視認できますし、シンプルだけど迫力感があるようです。レンゲですすって味わうとその質感の豊かさを確信いたします。








   淡麗系のあっさりスープと思いきや、醤油の映え、節魚介の甘み、豚鶏の動物感あるすっきり煮出しが実に芳醇!


 特に動物感の丁寧な煮出し感は秀逸ですね〜。決してどぎつくならないように、深く感じさせながらもクドクなる手前での引き際の良さという感じがいたしましょうか?素朴のようで上品さを醸し出します。またそれに醤油のエッジングが生き生きと映える感じがして、まるで生醤油の風合いといった感覚。グビグビと飲み干すのが止まらなくなります。後半になって魚介の落ち着きを感じるようで、それはほのかで気のせいのような・・・・。あっという間にほんとうに飲み干してしまった。麺から溶け出るグルテンの風合いも、またスープのコク深さに貢献するようにも思えます。












【麺:密度感高いのにスパスパと小気味良い千切れ!風味もほどよく食べ応えアリアリな讃岐風合い】


 なにせこちらの訪問に決定したのは、「麺」がうまいからです。たしか讃岐うどんを意識した麺だとかいう曖昧な記憶でごめんちゃい。されど、しっかりと引き締まった感じがある麺は、なんとなくその素性を感じさせます。加水がほどほどで多くもないけれど、しなやかにくねって、歯ごたえがスパスパとしながらも密度感もある。








   なんだか麺を食っていると細うどんの締まりすら感じるのは先入観か・・・


 拉麺でいう細麺とは違いやや太め。うどんなら細麺に近い感じもしますから、細うどんをくっているような充実感を感じます。後半になると徐々にスープを吸い出すところもあって、麺がより味わい深くなっていい感じ。表面はもちろんツルツル。すすりあげる感覚もズボボボボーっという蕎麦感覚よりも、ちゅるちゅると啜り食う感覚。麺量は標準で160gとのことですが、あっという間にこれも食い終わる次第。やっぱり大盛りにしておけばよかったかな・・・・。汁系だと240gは少し多いなと躊躇して損してしまった・・・。












【具:無限大に食えそうな気がする極薄しっとりチャーシュー!!もっとくれもっとくれ!!!】


 薄いそぎ切り肉を何枚か重ねてミルフィーユのようになったチャーシュー。この手の肉には目がありません。大好きです。そのまま重ねた状態でパクリと食いついても、隙間に入り込んだスープがにじみ出るし、また歯ごたえが幾重にも重なっているように思えて快感。麺を巻いて食べるにもよしで、胃袋にも負担を全く感じさせないようなあっさり仕立てな味わいです。これなら無限大に食える気がしてくる。今度は肉そばにしてみるか・・・・。いつ来れるかわからんが。














 総じまして、「ビジネス街で誠実溢れるやさしい小麦麺」といった感覚で、止まり木的な安堵感を湛えつつも、この界隈では独特の細うどんを感じさせるような感覚は、とても貴重で通いたくなると思えます。昼だけ営業で比較的短い営業時間というのも、なんだか希少性を増すような感じで、この界隈に勤めるなら間違いなく、昼飯ローテの一角に食い込みます。帰り際、ぜひまたくださいね!とお母さんスタフに言われると、そうしたいけど・・・滅多に来れへんねんと少し苦笑いになってしまう。だったら秋葉原店に行けよと言われそうだが、このビルの谷間のひっそり感で食う紬麦のらーめんが、いいだよな〜・・・。ま、この辺で外出機会があれば、また来ますよ。今度はつけ麺にて、もっと本格的に讃岐風の麺を堪能したいと思ってますし。後ろ髪引かれる気分で、水道橋駅へと向かいました。それにしても、一気に暑くなってきたね〜・・・・。季節の気まぐれさに体調くずされぬよう、気を付けましょう。なので詠います!



   菜種梅雨
   晴れてほころぶ
   つつじ花



   汁も映えるか
   紬麦の一杯



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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