ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1868】 くじら食堂 (東京・東小金井) 醤油らー麺・250g

 忙しい時に限って、やむを得ない出来事がありまして早々に退社。後ろ髪引かれつつも「ひょっとしたら?」と思いくじら食堂@東小金井さんを訪問すれば、待ちなしですやん!これはラッキー!!と思って野暮ったい恰好のまま入店いたしました。その後続々と後客がやってきてあっという間に満席。こういうこともあるのね〜。ちょっと思うところありまして今回は一番定番と思える「醤油らー麺」とさせていただきました。最近、ちょっと思うのですが、特製とか味玉など飾るより、普通の醤油ラーメンの方がダイレクトに旨いのでは?と思うのですよ・・・。なので限定など目もくれず(無かったけど)、これしかないと本流の一杯を攻めてみました。













【店:いかにもラ活実施中!といったご同輩がおられてハート鷲掴み状態ですな・・・】


 それにしても、常連さんと思しき方々が多いですな・・・。このあたり学生さんも多いのもあるけど、私を含めてブツの撮影する方の割合多し。いい店で食ったらば撮らないと居られないのは、どこか心が病んでいるような気もしますが、刹那の感動を捉えたいと思うのよね〜。きっとそういうラ活の方も少しおられるのでは? そういったご同輩との妙な連帯感を覚えつつ、いざ対麺です。付言しますが、決してラヲタばかりの偏った客層ではないので悪しからず。カップル客や地元民と思しきおばちゃんたちも、結構おられますから。基本的に、地元に支えられた感があるお店です


  











【スープ:旨さ再発見!醤油がクリアーでしかも円やか系!さっぱり味なのに、丸鶏のごとくのゆったりなコク!】


 配膳の瞬間、これまでの記憶通りの素朴な麺がのぞく質実な麺顔。やや霞んだような醤油ブラウンを眺めまどろむ・・・と思ってレンゲで透かすと、ありゃま、とてもクリアリーな色合いではありませんか!忘れてたようですが、それにしてもこんなに綺麗だったっけとまじまじとスープを見つめてひとくち味わう・・・。すると本音が溢れます。







   こんなに旨かったけ?!優しい醤油の味わいの中にどこかクリアーな味わい!淡麗のようで芳醇なコクが旨し!


 喜多方系の節を駆使した香ばしくもやさしいアミノ酸につつまれる醤油のまろみと思っていたら、想像以上に明るい醤油味でありクリアーなラードがキリリとしたコク味を醸し出すような雰囲気。その一方で鶏ガラというより、丸鶏の煮出しすら覚える豊かな動物系出汁感!それらが拮抗していて、麺を啜るたびに濁るかと思えば、最後までクリアリーなトパーズのようなきらめき。節の旨さで落ち着きを出していると感じますが、動物コクがこんなにすっきりとしたキレがあるとは想像以上でした。これな・・・・極力濁したくないなと、思いつつその後は静かに啜り食うことにしました。













【麺:極縮れのビロビロ不規則捩れが・・・・食感がどこまでも楽しくてまいるね!】


 以前食ったときは、たいしか680円でしたがいまは720円です。消費税と材料費の高止まりは、あちこちのラーメン店でもうかがい知れるのでいたしかたないとしても、720円自体が今時安い!150g〜250gまで麺量変わっても料金同一ですからね。サービス精神が嬉しくてたまりません。言わずとしれた喜多方風の平打ち縮れ麺ですが、極端にピロピロしていて素朴さ満点の見栄え!







   このビロビロが・・・スープに絡みつつも、モチモチ弾力と啜る滑らかな抵抗感を醸し出してたまらん!


 食事自体が面白く思わせる麺ですね。最初の麺リフトでもサラサラスープが絡むようにも思える。そして前歯を当てて圧を強めに加えると、プツプツっと弾力めいて淡く千切れる。舌で奥歯へ運び込むときも内頬と舌触りに縮れを感じる。そして奥歯でのプレスでは明るく弾むようなモチモチ感を訴えかけて、あとは淡白にクチリと潰れる。そして次の動作へと啜りを始めると口当たりが表面の滑らかさもあって、とてもやさしいタッチ感。これら一連の動作と感じる流れ方が、ひとつひとつ楽しくてならいませんな。もちろん、今回は250gとさせていただきましたが、全然負担なくさらりと食えます。いい麺ってのは、そういう風に別腹で食えてしまいそうに思えるもんですよね。





 






【具:デフォルトでこの2種類の高質感!お刺身気分で丁寧に食いたいような素朴さとお上品さ!】


 二種チャーシューになっておりまして、サイズ感は伝わりにくいが、小さいように見えて実は相当に肉厚です。しかも2種チャーシュー。レアっぽいピンクの方は、実にいい塩梅で熟成すら感じる芳醇な肉味。それでいてフレッシュ感あり塩気も少なく、肉そのものの味わいが旨し。きめ細かい筋肉繊維が綺麗に順序だって千切れていく感覚が、奥歯から伝わるようです。また、一方のバラ肉も甘くてまるで角煮のごときの柔らかさと深い味わいです。見栄えはまるで立川断層のようですが、こういう断層ならwelcome !  綺麗に断層が割れ、繊維の隙間にスープが流れ込み、汁のジューシー感の中に脂が溶け出した甘さが芳しいです。








 また些細だがメンマも旨し!細くて小さいけれど、適度にコリコリ感があるかと思えばペッパー感があって不思議な旨さを感じます。このペッパー感は、スープの後半になってキャラクターを表し、微妙にスパイス感を放出して、少しスープが味変してこれまた旨し。












 総じまして、「一周回って斬新と思えるような醤油味!喜多方系再認識!!」なる一杯。一度食ってわかったような自身の認識の甘さまでもが、優しさに覆い尽くされるような懐の深さすら覚えますよ・・・。これは旨し!そして安し!店を含めて味わい全てがハールフルに包まれるお店でありますな。くじら食堂。どでかい図体の割に心優しいといった豊かさを感じつつ帰路につきました。ここは、夜遅くになっても行列絶えないイメージでして、なんとなく最近足が遠のいていたものの、ローテーションに組み入れない手はないなと考え中。今後、訪問機会が増えるかもです。確実に増えると言えないところが、今の私の置かれた状況(汗)。なので詠います!



   優しさと
   ピッチリ醤油で
   包み込む



   支える余裕
   くじらの如し



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





関連ランキング:ラーメン | 東小金井駅新小金井駅

JR中央線あるある

JR中央線あるある