ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1835】 らーめん たきたろう (東京・三鷹) 塩つけめん


 休日も春が近づけば、いろいろ衣替えの準備や、冬仕度の片付けなどが一気に発生して、家庭の中も大変です。これまで「寒いから暖かくなったらね」とサボってきた家庭の中の雑事も、チリが積もって山積しております。もういい加減にしてと促されて、すごすごとタスクを処理し出す私ですが、家ってのはちょっと物を片付けようとするとたちまち狭く感じる。ずーっと居たら頭が痛くなってくる・・・。まあ、そんな感じで、一気に片付けてしまいました。一部、翌日に残したが、気が付いたら13時半を軽く回っていた・・・。お昼は家族らーめんです。目指すは三鷹の「たきたろう」。


 うちの嫁さんが、たきたろうの塩らーめんが好きなのです。子供は嫁に合わせますが、「塩つけめん」がラインナップされているとは知りませんでした。家族そろって同じものを食えば良いものを、あえて私は「つけめん」に。私の天邪鬼な性格だけは、子供には似て欲しくないな・・・。







 




【店:家族で訪問したいし、友達同士連れ立って食いたいと思える、和みの空間】


 こちらのいいとろは雰囲気かな。どこにでもあるプロミス感ありありなのですが、割と空きスペースがあることと、木のテーブルが素朴感があって、存在感を示してるところが良いのでしょう。和みの空間です。別におしゃれでもない座席なのですが、家族とか仲間で集うと丁度良いようなテーブルになっております。木製品というのは、使い込まれると味が出てきてとてもよいです。


 それと厨房が家族経営っぽい感じで、どこかほっこりとする。フロアは、日本語勉強中といった感じの明るいお姉ちゃんが担当なのだが、これがまた丁寧で一所懸命さが伝わってとてもいい感じ。やはり、サービス業はまごころ第一ですね〜。












【つけだれ:動物ダシにキリリと響くミネラル&スパイス感!後からじんわり魚介のダシ感】


 妻子のらーめんが先に配膳されたあと、しばらくたって私の塩つけめんがまいります。10分程であっという間に配膳されたような感覚。やはり家族で食うと時間が経つのが早いのかもしれないね・・・。ここから、家族と会話もしかっかりとしながらも、頭半分はラヲタモードに切り替わっております。








 配膳の瞬間は、たきたろうっぽいニュアンスで綺麗なまとまりを感じます。特につけだれですが、色合いも少し深みのある霞かかった透明感があって、この店らしさを表現していますね。ゆっくりと味わいだすと、なるほど「塩つけだれ」っぽく、塩気のボディの厚さに唸ります。塩っぱいというより、濃ゆいという感覚で、デフォルトの濃縮を感じます。特に、鶏豚系のダシは少しばかり濃い感じだが、塩が円やかさ保ちながらキリリと引き締まった加減がとても好印象。ここに、塩独特のミネラルを感じたり、また香味スパイシーを感じたり、複雑さを感じます。そして食い続けていくうちに、徐々にそこに溜まった魚介感が撹拌されて大変落ち着いた味わいに昇華していきます。煮干しというより、節系の軽やかさと香ばしさを感じる次第です。














【麺:素朴さの中に、グルテン密度感高く気持ち良く締まる平打ち玉子麺】


 麺がまたタレの淡白な色合いとは対極に、ややはっきりとした黄色味をお帯びています。トッピングに海苔をあしらっているのもあって、漆黒により黄色味が際立って見えるといった風貌。食ってみると、実に引き締まったグルテン感があって、平打ちの玉子麺らしい、もちもち感とクシリ感がとっても調和してますね〜。つけだれにくぐらしても、わりとサラサラっとタレを受け流す感じがして、たっぷりつけても、辛すぎることはありません。







 密度感あるために、しっかりとした反発を覚える平打ちの歯ごたえである一方で、表面のコーティング感は高めで、弾くようにスルスルと滑っていく様がまた気持ちよし。縮れやよじれもないことから、のどごし、通り抜けるシルエット感もさすが。これなら大盛りにしておけばよかったかもですが、昼飯が遅くなっても、晩飯は定刻通りに始まるのが我が家なので、抑えめにしてしまった・・・・。次回ひとりで来たときに、たっぷりとガツガツと食いたいと願う次第。












【具:プレーンな塩味感覚であっさりと何枚でも食える!肉厚柔らかロース肉】


 メンマ、水菜、ねぎ、ゴマ等・・・つけだれの中で泳ぎます。特にメンマは、濃ゆさのある塩だれの中にあってとても食べやすい。特別感はないのだけど、淡い歯ごたえ部分と、きっちりとした噛み応えある部分がはっきりとしていて、面白い歯ごたえ。








 そしてチャーシューはもはやテッパン級の仕上げ。「塩気」「柔らかさ」「脂の抜け/残存」、「サイズ/ボリューム・厚さ」などどれも平均点以上です。特に、つけだれをくぐらせるか浸して食うと、これまた最高。醤油香ばしいチャーシューも捨て難いけど、こういうあっさり系の肉スライスも捨て難いね。












【スープ割り:塩分なく魚介と豚鶏が淡い割り、一気に落ち着くパフォーマンス】


 コールをすると、小さい水差しのような容器で運ばれる「割スープ」。器に投入するまえにデフォルトで味わいと、実に淡い!塩気は特に淡い!というか感じない程度。魚介メインの鶏豚エキス入りの淡味スープが印象的。これが、いざ「つけだれ」に投入されると、ミネラル感は一気に薄くなり、それと引き換えに魚介の柔らかさをゆっくりと広がるという感覚。味が薄くなるのを嫌っておりましたが、割スープもシンプルなようで滋味深い。淡いのに、そそいでもそそいでも、なぜか味がキープされているのがとても面白いし、別腹のようにスルスルと胃袋の隙間に染み通るようで・・・・これもまた美味い。













 総じまして、「ハンドメイド感が嬉しくなる、どこか家庭的な塩つけめん」という感覚でしょうか。店の雰囲気やポリシーにもマッチする仕上がりとなっております。定番「塩らーめん」をちょっと変わった感じで食べてみたいと思う方も多いはず。元の個性は崩れることなく、一方で新しい個性も「濃ゆさ」の中に感じます。うまい風にまとめた変化球、そんな感じもいたしますかな。家族の昼ごはんとして来られる方も多い中、お父さん向けバリエーションとしても面白い。これはまた食べたいと思います。その前に味噌らーめんを食ってないけどね・・・・。なので詠います!




   休日に
   家の掃除で
   汗かいて


   一息ついて
   家庭サービス



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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