ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1827】 つけめん 油そば 五丁目煮干し (東京・中野) 煮干しらーめん・塩・大盛り


 原点回帰といいますか、今頃になって地元を貫く中央線界隈の店が、好きになっております。年明けから、とても良い新店舗が立て続けに開いたからか。遠征や回り道、寄り道もいいけれど、馴染みある街の一杯を求めて巡るのが、最近楽しくて仕方がありません。そんなきっかけになったのが、この一杯かもしれません。中野の「五丁目煮干し」さんの「煮干しらーめん(塩)」。今回は気持ちが良いので、大盛りでいっちゃいましょう! いつもより賑わいが増す中野サンロードを北上!奥へ奥へと行って、適当に右に折れると、夜のお姉ちゃんの店がちょっとあって・・・・目指すお店がある。この界隈は、特に中野ではラーメン激戦区で、すぐそこに青葉本店がある。今の私にとっては、名店青葉の引力よりも、こちらの吸引力に吸い込まれてしまうのだよな〜。


  









【店:80's〜90's洋楽が流れて、混雑もせず、寂しくもなく】


 入店時、先客3名。理想的展開。好きにどこにでも座れるし、うるさくもなく、寂しくもない。年齢層はバラバラだったけど、「青葉」にも「ようすけ」にも、毛色は違うが「kaeru」にも吸い寄せられなかったのは、どこか同じような味センスを感じる連帯感を感じてしまいます。落ち着き払って、食券をわたして悠々と着席。すると、お!!流れてくる音楽が、ちょいと懐かしいじゃありませんか!!! USENか何かなのでしょうが、ダリル・ホールのソロバラードなんて久しぶりに聴きましたわ〜。洋楽は、この時代あたりが、完成感があって好き! 少し長く眼をつぶって聞き入っていたら、お待ちどうさまと配膳を呼びかけられて、一気に現実に引き戻されてしまいます。さて、ここからは幻想の青春時代に別れを告げ、現実のラヲタ中年に意識を切り替え、いざ対麺でございます。


  











【スープ:香ばしく、軽やかながら「シッカリ」とした煮干しと塩気】


 配膳の瞬間、シンプルな麺顔ながらも、デカいチャーシューが主張をしておりなかなかの質感。それを確実としているのは、スープの琥珀色した液体か・・・。いかにも塩だれらしい琥珀のスープ表面には、鶏系の香味油がゆったりと漂い、かすかに煮干しのエキスの溶け込みを証明する濁り膜が発生してます。






 それをレンゲですくって味わいだすと、最初にふわっと煮干しに軽やかな香ばしさが広がる。塩気と苦味と甘みが一体となった独特のニボ感が、抜けるように軽いです。そして徐々に感じる他の魚介感と豚コク、多くは鶏のまろ味。塩味というより、魚介系プレーン味というようなイメージ感ですかね〜。また今回は、麺を大盛りにしたことから、麺から若干放出される小麦風合いが少し多めに滲み出し、グルテンの風合いが溶け込んでいるかもしれません。












【麺:大盛り2玉でも熱ダレせず、クツクツ歯応えキープな中加水ストレート細麺】


 何を欲張ったか、今回は大盛り2玉。中盛りという設定もあって、1.5玉もあります。中盛りも大盛りも同じ100円設定ということと、ここの麺は好みであったことから、「もう少し食えたかも」と後から思うのを避けたかった次第。相変わらす、角っぽい細麺で、気持ちのよいくらいのストレート。割と白い地肌っぽい部分が、練り水の少なさや良さを感じさせて、小麦の風合いを損なわないようにも感じます。密度感もほどほどあり、クツクツとした前歯の千切りと、クシクシとした奥歯の潰れこみが、スープと混じって旨く楽しい。


 また、2玉もあったのでいつもより時間のかかった後半戦でしたが、心配していた熱ダレは殆どなく、ややしなやかになったかな・・・という程度の変化の範囲。程よいしなりとなり、表面も滑らかで抵抗感少ない啜り上げ。まさしく「そば」感覚で最後はずずずずーーーーと軽く啜り上げます。前半は口元、後半は喉越しに優れた印象を与えますかね〜。









【具:デフォルトで大満足のサイズ、厚さ、肉質感】


 冒頭に迫力と質感を与えてくれた、チャーシューですが、これはカスカスっとして柔らかいロース肉がとてもいい品質感。塩だれ染み込みタイプで軽やかな塩気と肉味がとてもよいバランス。大きさと肉厚感で文句なく、噛み締めるとスポンジから滲みでるように、スープの感覚と自身の肉甘みを放出します。柔らか過ぎないところがまた良くて、適度な噛み締め感がある。これなら・・・チャーシュー麺にも思いを馳せます・・・。酒と一緒に食しても良いかも。







 その他メンマは、少し小ぶりなサイズですが、クニャリ、サクサクっと小気味好い歯ごたえと、薄味上品な仕上げ感で大好きなタイプ。ネギは割と控えめ。薬味は出汁がよい分余計に多くてなくてよかったかもしれません。












 総じまして、「懐かしいメロディーと煮干しが流れる、落ち着くらーめん」と言う感じでしょうか。この日は、週末の夜ということもあって、一週間頑張れてありがとうと、どこかいつもより気分が和やかであるのが自分でもわかります。春は人事の季節。嵐が来るのがわかっていても、徐々に空気が温かくなるので、今は今を謳歌してらーめん食い続けますか。なので謡います!




   週末に
   ご褒美気分で
   大盛りに



   春に向かって
   肥ゆる腹哉




 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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