ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1822】 焼きあご塩らー麺 たかはし (東京・新宿) 焼きあご塩らー麺


 ちょっと新宿の電気街に用事があってウロつく週末の午後です。私は個人的に「ペーパーレス化」を推進し、クラウドサービスの中でユビキタスに仕事も趣味も果たしたいと思いまして、いわゆる自炊派です。手間ですが適当に格闘している毎日です。しかし、どうしても今ひとつすっきりしないのは、スタイラスペンでのメモ取り。iPad Air2 にして以来、凄く快適になったのですけど、ここだけは不満なのです。Amazonやら、価格ドットコムなど探し倒しましたが、今ひとつピンとこない。こだわるもにだから、外に出て何かいいものないかと探し回ってみたものの結局収穫なく、ただ疲れただけに終わってしまいました。








 そんな感じで、新宿西口東口の大手電機屋さんから解放されて、そろそろ目をつけていた新店舗に行ってみるか、と訪問したのが、「焼きあご塩らー麺 たかはし」さん。電機屋さんでは時間を忘れるほど過ごしてしまい、通常なら中休みに入るころでした。しかし、おおおお!!結構な入店ぶり。最後の空き座席をなんとかゲットして着座。新規開店の雰囲気が残っていてとても新鮮な空気感がいいです。とりあえず、一番デフォルトと思われるメニューをチョイス。焼きあごの洗練された出汁感を期待しつつ、まつこと6分程度で配膳が完了と相成ります。


  











【スープ:香ばしさと独特の塩気と甘さで、なぜか白飯を欲する】


<「焼き」の香ばしさと「あご」のスパッとした魚介個性!そこに豚コクが下支え>


 デフォルトが800円という強気の設定ですが、その分「あご出汁」への期待が高まります。関東では煮干しをうたう店は星の数ほどありましょうが、「あご出汁」と「焼き」を加えるなんぞはアピールとしては、中々の戦略を感じますね〜。店名でそれを示すところなんぞ特に・・・・。などと素人が余計なことを考えながら待つこと6分少々で配膳が完了。女性スタフさんが、高台越しに恭しく供してくれます。







 塩あご・・・という先入観ありましたが、想像に反してなかなかマットなベージュ色をしたスープです。動物系の濁りを感じさせると思いつつレンゲをクチに近づけたあたりから、独特な香ばしさが広がります。あごの個性もさることながら、焼きの香ばしさが鮮烈かも!。あご出汁の少しクセがあるようで、すっきりとした透明度のあるエキス感が、この「焼きの香ばしさ」ですごく肉厚に感じますし、塩気にマイルドさを与えるかもしれませんね〜。ずずずーーっとただ啜るばかり。


 しかし一方では、塩汁の中に独特な甘味もしっとりと感じたりします。それは見た目から脳裏に浮かぶ「豚コク」の味わいか?魚介一辺倒な味風景かな〜なんて予想してたのですが、豚肉の下支え感じるしっとりしたエキス感が、甘さを誘うかのような味の構成がユニークです。あまりない味わいだよな〜・・・なんて更に啜り続けると、だんだんスープが減りすぎてしまう。豚骨というより、豚肉というようなすっきりとした動物観。なので「焼きあご」とは喧嘩しないまとまりがあります。









<あごの塩だれに、煮干しの甘さが拮抗するバランス感覚>


 また塩気の中の甘さに拘ってしまいますが、個人的には煮干し系の甘味も実はふんだんに溶け込んでいるのではないか?という感想なんですが、本当のところはどうなんでしょう? 豚コクの甘味だけではなく、苦み一切排除した煮干しの甘さをどことなく感じる次第です。新宿と言えば、似たような甘い煮干しに玉五郎がありますが、ちょっとそれとも遥かにちがうすっきり感があるのですが・・・とても表現に難しい。ともあれ、あご塩ダレという個性の中にあって、甘味が埋没していないところが、実は気に入っているかもしれません。












【麺:高密度な風流麺!啜る楽しさと噛みしめる楽しさ】


<プツリプツリとリズミカルに千切れ、奥歯でグニリと強くプレス>


 麺も想像外でした。私としては最近遭遇していないハードな密度感を感じるクッチリ麺。低加水の極太つけ麺では似たような密度にお目にかかることもあるのですが、「多加水」で風流めいた全粒粉を配合させながらも、ハードと感じさせる麺は久しぶりです。アルデンテ感はなく、固いテンピュールのような前歯の当たり方。オーバーに言うと差し込むように麺を千切る感覚だったりして・・・。奥歯へ運び込んでプレスにかかると、確実に横ずれしてクッシリとやや重めの反発を感じて潰れる。こういうの好きですよ!噛む楽しみも程よく与えて中々の好印象。風流っぽい見栄えがまた好みですし、これはなんとなく、つけ麺でいただきたいような勝手な想像に走ります。








<多加水で密度感高く、縮れてブルンブルンと口内で暴れる>


 見栄えを補足すると、やや平打ち系で茶褐色が少し濃いような色合い。縮れを生じておりますが、ピロピロっとした部分はなくパラレルを保ったまま複雑に縮れるといった感じ。そんな麺ですから、ハードなコシと地肌の光沢感もあって、とても抵抗感なく、容易にすすり上げられます。高速に駆け抜けていく口元と内頬のタッチ!縮れのせいで、まるで口の中では暴れるように駆け抜ける感覚が面白い! 汁も個性的ですが、麺も中々の個性!







【具:豪快かつ繊細で、香ばしさとジューシーさを併せ持つチャーシュー】


 薬味は、立体的にやや多めに盛りつけられた白髪ねぎと水菜。近年水菜が増えましたね〜。中々華やかに感じさせながら、淡い薬味苦みがあご出汁にしんみりと染み渡ります。また、メンマも一般的な薄味系ですが、自家味付けらしい焦げ目がちょいとあるのが、いい感じですね〜。これもサクサクと食べやすいタイプです。


  






 とは言っても個人的には、チャーシューが絶品でありました。ロース肉の何気ないスライスが投入されておると思いきや、箸でリフトすると予想以上の大きいです。食むと薄味ですがとてもシンプルな肉味!そしてスープが適度に染み込んで旨し。しかも、叉焼というがごとくで、「焼き」の香ばしさを何となく感じるのでなおさら旨しでした。肉を少し折り曲げるようにすると、筋繊維がむき出しになり、内部を見ると軽いピンク色なのも嬉しい旨さの裏づけ。これは、肉増しでいただきたいところかも!財布が許せばだけど・・・・この肉なら価値ありですね〜。













総じまして、「しっかり塩気で押すようで、甘みのバランスが主張の塩ラーメン」と言った感覚でしょうか。食べ進めていく内に、塩ラーメンより、魚介豚骨の出汁と言う意識で占められたようです。この界隈は、ファーストフード系や、大手中華チェーン、資本系ラーメン店などがひしめき、凄く競争が激しいエリアだと思います。逆に猥雑としたエリアの中に、白木のすっきりとした空間は他にあまりなく、ホッとさせる部分もあるのですが。引き続き、頑張っていただきたい気持ちです。つけ麺などにも挑戦してほしいな〜。期待を込めます。なので詠います。



   空腹と
   買い物疲れで
   あご塩へ


 
   強い香りを
   花粉が邪魔し



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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